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動きが遅すぎやしないか?

2013-09-08 22:29:53 | ニュース関連
「私は騙されない」ほど危ない…急増する「特殊詐欺」、電話受ければ半数が被害の衝撃実態 (産経新聞)
【滋賀では県警が特殊詐欺の不審電話を受けた約100人にアンケートを行ったところ、驚くべき実態が明らかになった。回答者の半数近くが被害に遭い、9割以上が「自分はだまされないと思っていた」と答えるなど、犯罪への意識の低さが浮き彫りになったのだ。結果を受け県警は啓発活動の見直しを迫られている】
【アンケートは、同課が今年6月中旬から7月上旬にかけ、不審な電話を受けた98人に対して行った。このうち47人は実際に詐欺被害に遭い、51人は被害を免れていた。また、「自分はだまされない」「詐欺について考えたことがない」と回答した人が合わせて92%もいた。
 特殊詐欺に対し警戒心が低く、「人ごと」と捉えている傾向が明らかになり、同課の川島聡課長も「これまで戸別訪問やリーフレットの配布などを行い、注意を呼びかけてきたつもりだったが、アンケート結果を受け、啓発方法を考え直さなければいけない」と話す。
 県警などが今年製作した啓発用のリーフレットでは、「オレオレ詐欺」「金融商品取引名目詐欺」など詐欺の種類を挙げ、「警戒すべき“だまし文句”」として「還付金がある」「裁判になる」などの言葉を22点紹介している。しかし、こうした注意喚起はあまり浸透していなかったことになる】

 まあねぇ、特殊詐欺についての『戸別訪問やリーフレットの配布など』があっても、『自分はだまされない』と思っている人は真剣に受け止めたり考えたりしないかもしれない。そう考えるとこういう人達の方が詐欺のターゲットになった場合に引っ掛かり易いのかもしれないですね。にしても、これだけ色々と詐欺の情報が溢れているのに、『詐欺について考えたことがない』というのはどういう事なんでしょう?自分は騙されないからあえて詐欺について考える必要がないという事なんですか、これ?

 しかし、こういうアンケートをするのが3年は遅い気がするんですけどね。だって、振り込め詐欺が問題化してから10年は経っている訳ですよ。幾ら手口が高度化・複雑化・多様化しているとはいえ、この種の詐欺がこれだけの期間に亘って被害を出し続けてるとなれば、騙される心理についての情報を収集・分析して、もっと効果的な啓発・対策の為の動きがあっても良い筈なんですから。
 なのに、今になって漸く『啓発方法を考え直さなければいけない』なんて話が出てきているのがどうも…どうしてこうも動きが遅いんでしょうか?そりゃ、心理面にまで踏む込むとなると各都道府県警単位では対応が難しい面が多々あると思う。でも、それなら警察庁が対応すれば良いだけの話だと思うんですがねぇ…。

使い道曖昧なら…高齢者の多額出金認めない信金 (読売新聞)
【沼津信用金庫(静岡県沼津市)が9月中旬から、新たな振り込め詐欺対策を始める。75歳以上の高齢者が窓口に300万円以上の現金を引き出しに来た際、職員が使い道が曖昧だと判断した場合、現金での出金を原則認めない試みだ。「被害者を出さないことを優先した。利用者に理解を得られなくてもやむを得ない」(同信金)という異例の対策だが、県警は「全力でサポートしたい」と歓迎している】
【使い道を合理的に説明できる場合でも、同信金が振出人となる自己宛小切手の使用を勧める。受取人が手続きする必要があるうえ、現金化までに3、4日かかるため、詐欺であることが発覚すれば、現金が犯人に渡りにくい利点がある】

 振り込め詐欺対策としての効果はあんまり期待出来ないでしょう、これ。詐欺グループとしては『使い道を合理的に説明』出来る様にシナリオを与えれば良いだけなんですから。もう既に金融機関にどう説明するかを指定しているケースも結構あるんですしね。


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