闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

左足による蹴りの応用について

2020年05月20日 | 仲間たちへ
2020.5.20.WED.
皆さん、こんにちは。
今日は39回目の投稿です。
今日のテーマは「左足による蹴りの応用について」
です。

 左上段回し蹴りの有用性については以前述べましたが、今日はその左足の蹴りの応用についてお話ししたいと思います。
 一般的に右利きの人が多く、右手、右足を引いた構え(オーソドックス)は顔を蹴る時に邪魔になる右肩が後ろに有り、右手も下がりやすい為当てやすいわけですが、この構えがあるが故に、左足による様々な技が効果的に使うこと事ができます。
下から挙げると、左内股への下段蹴り、右奥足への外下段回し蹴り、中段回し蹴り(背足・中足で、みぞおち・レバーへ)、中段膝蹴り、上段膝蹴り左上段回し蹴り、左上段縦蹴りなどがあります。
 ノーモーションで意表をついて蹴ったり、動きの中で自然にサウスポーになって、もしくは素早くスイッチ(踏み替え)してから蹴ったり、遠間や近間、蹴り技の組み合わせや、間に突きなどを織り交ぜて効果的な攻撃パターンを構築します。
 軽いサウスポースタイルから上記の技を近い位置の技から順に出していきます。縦蹴り以外は姿勢の変化ができるだけ少なく蹴れるように気をつけます。緑代表が現役時代、上段回し蹴りが特に素晴らしかったのですが、第5回世界大会では上段回し蹴りの動きから軌道を変えて中段に蹴りをたたき込む技を何度も出していらっしゃいました。上段回し蹴りが早くて威力があるために、どうしても両手がガードの為に上がってしまった所に、中段回し蹴りがズバッと決まっていました。私は左内股下段蹴りを当てたあと足を下ろさずにそのまま左上段回し蹴りに繋ぐ動きが得意でした。
 全ての技を得意技にできなくても、2つか3つのワザが出せればコンビネーションが組めます。威力がついてきたら、1本目を見せ技にして、2本目で決めます。上から下、下から上、内から外、外から下などです。稽古してみてください。
押忍。

吉岡智