24日(日)は東神奈川本部道場に於いて昇段審査が行われました。
文庫からは渡辺愛梨一級が昇段審査を受審させていただきました。
アイリは今月に入って、10日には全日本青少年大会、15日からU22強化合宿に参加させていただき、審査前にとてもハードな時間を過ごしていました。試合の翌日も東神奈川道場に出稽古に伺い、強化合宿から帰って来てからも審査への最終確認の為稽古に来ていました。結果、疲労が溜まって声枯れをしてしまいました。コロナ禍以降初めて見学の規制が無くなったので、本来ならもっとアイリの昇段審査の応援の声かけをしたいところでしたが、アイリの体調がギリギリ(欠席の決断もありえる)だと判断してあえて文庫のみんなに積極的な呼びかけはしませんでした。
しかし、アイリはやってくれました‼️
基本から移動、型、基礎体力、その他、ほぼよどみなくしっかり準備してきたとおり。
彼女の1級からの稽古回数は697回です。
中学に入っても部活は入らず、空手を中心として勉強や委員会など頑張って希望校に合格。高校生になってからは一般の試合にも挑戦し、尚且つ勉強も生徒会も現在も頑張っています。テスト勉強も空手の稽古とバランスよく実に計画的に準備していく子です。
内部試合では学年上げや男子とも対戦し多数優勝させていただき、外部試合や全関東大会、全日本大会にも挑戦し続けてきました。有名選手に惜敗したり、一昨年の全関東で最終延長までもつれ込んだ結果、手首を骨折、2度の手術をしています。リハビリを続けながら試合にも出場し続け、それでも歩みを止めることはありませんでした。今年2月の江戸川錬成大会でフルコンの部で初優勝しました。アイリのどんなことがあっても諦めない姿を見て、先輩達や仲間達はどんなに勇気づけられ、励まされてきたことでしょう。そんな中の優勝を彼女の努力を知る多くの方が喜んでくれました。
先日の青少年全日本大会でも高校生女子の部でも準優勝された選手と一歩も引かず戦いました。
では、アイリは6歳から空手を続けてきて、ずっとそんなふうにしっかり者で強く、順風満帆だったとおおもいでしょうか?そんなことはありませんでした。おじいちゃまやおばあちゃまが送り迎えをされるようになって、半年あまり、道場に入ってくることが出来ず道場の外で泣いたり、合宿にかなりの回数行ってくれていますが、突如ホームシックで泣きだしたりして先輩や仲間達でなんとか説得した時期もありました。
そんな「泣き虫アイリ」がこんなにしっかりとした昇段者に成長したんです。
ご家族の皆さんが、道場や先生や仲間を信じて、稽古に送りだし、おじいちゃまやおばあちゃまにも沢山ご協力いただいき、空手を続けさせてくださった。
そして何よりアイリが空手を自分の大切なものと位置付け、先輩達の背中を追い続け稽古してきた賜物だと思います。元々身体が強い方では無かったので泣きながら懸命に先輩達の背中を追っていた頃もありました。
でも、一途で、素直で、実はとても良い意味で頑固なところがあります。
だから、ここまでこれたのではないでしょうか。
10人組手をする直前「きついと思うけどそれでいいんだ。この10人組手が終わる瞬間にアイリは茶帯から黒帯になるんだから。今までの空手人生の中で最もきつい時間でいいんだ。」「相手をしてくれる黒帯の先輩達は全力でくるけど、それこそが愛なんだ」と先生が声をかけるとアイリの目からポロポロと涙があふれてきてしまいました。
組手の相手をしてくださったのは、梅澤彩音初段、手島海咲初段、冨村日花初段、長尾未桜初段と強豪中のの強豪揃いです。
最後まで立ち向かい、動き切って見事完遂しました。本当に立派です。本当に感動的な時間でした。
相手をしてくださった皆様本当にありがとうございました。
空手を通じて、良い方向に変化していってくれることを見られること。
空手を一助として、成長を続けていってくださり、それを今度は周りの方や後輩達に伝えてくれること。
こんなにありがたく、道場をやっていて嬉しいことはないと思います。
神奈川東横浜支部には、藤岡元初段、大石誠一級、財津弘幸一級、佐々木成和一級、が共に昇段審査を受審された為、沢山の対戦相手をされる黒帯の諸先輩方と応援にいらした方がいらっしゃいました。
いつも木元道場を支えてきてくださる方ばかりで知らない顔はほとんどいらっしゃいませんでした。
そんな皆さんと同じ時を過ごせて
感動、感動、感動の時間でした。
午前中に稽古に来てくれたみんなも応援に来てくれました。
この子達にもこの素晴らしい場に立って黒帯になって欲しいと本当に思いました。親御さんも感動したといってくださっていました。
これからもご協力宜しくお願いいたします。
午前中にも沢山の方が稽古にみえて時間割変更にご理解、ご協力くださいました。
本当にありがとうございました。
木元師範始め、ご指導くださった指導員の先生方、事務局の皆様、本当にありがとうございました。
アイリ、本当によく頑張ったね。
これからも宜しくね。
本当にお疲れ様でした。
押忍