あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

NHKスペシャル『あなたの知らない東京湾』

2007-06-06 00:01:05 | マスコミ関連
こんばんは。

昨日、NHKスペシャル『あなたの知らない東京湾』を見ました。ここ最近のブログは謀略ネタが多かったですが(笑)、もともと僕は自然番組が大好きで、オラウータンやゾウが出てくるとすぐ見入ってしまうタイプです。

この番組を見て東京湾がここまで綺麗になっている驚きと、そこで逞しく生きる生物達の順応力の高さにちょっと感動しました。

例えば、スズキという魚。お寿司屋さんでも人気のあのスズキは、なんと全国で獲れる30%が東京湾からのものなのです。知ってました?

番組では最新の潜水撮影技術を駆使し、海の中の四季を丹念に取材していきます。

プランクトンを求めて浅瀬に集まる小魚や、工場の排水口の周囲に集まるボラなどの魚の群れ、東京と千葉をつなぐ海蛍のテトラポットのコンクリート部分が、貴重な小魚の生育環境になっている様子などが手に取るようにわかります。

私も小学生の頃は手に網を持って川の中に入ったり、夏の海水浴では岩場で潜って蟹や海老を獲っていたので、カメラマンと同じ視線で番組を楽しめました。

また横浜の自然団体が、毎年八景島の海辺に海草を植え付けることで、生き物が徐々に増えていく様子を放送していましたが、とても大切なことだと思いました。

本来人間のエゴで環境を破壊したわけですから、それを修復するのも人間の責任だと思います。これからはもっと国の予算を使って、排水規制だけでなく上記のような海草場の養成やテトラポットの投下のような魚の生育環境の造成などの対策も、もっと必要になってくる気がします。

南極の氷が溶け始め、絶滅種も増え、生態系が崩れつつある地球環境。

まだ自然が回復力のあるうちに手を打たないと、そのうち折り返しのつかないことが起こる気がしてなりません。

お笑いの自由競争だから面白い『すべらない話』

2007-06-04 00:16:15 | マスコミ関連
こんばんは。

昨日フジテレビで21時から放映された『土曜プレミアム 人志松本のすべらない話“ザ・ゴールデン”』を見て、久しぶりに大笑いしました。

以前深夜にこの番組を見た時、宮川大輔のお姉さんのお風呂覗きの話に爆笑し、これはブレイクするのでは?との思いがよぎりましたが、こんなに早くゴールデンに登場するとはビックリです。

この番組では松本人志がサイコロを振り、当たった人がその場で自分のネタを披露するというもので、芸人さんにとって“すべる”ということは一番の屈辱であり、そのプレッシャーをネタにしているあたりが松本人志の企画力だと思います。

この番組を見ていると、「放送作家とか仲のええの芸人の力を借りずに、ピン(一人)でどれだけ笑わせられるかがほんまの芸人とちゃうんか」という松っちゃんの声が聞こえてくるような気がします(笑)。

正直最近のお笑い番組は、ネタ本体や話し方は面白くなくてもその場の雰囲気だけで盛り上がる“お笑いの談合状態”が蔓延していた感があったので、番組に出ていたある女優さんは「お笑いのタイトルマッチ」と表現していましたが、やはり自由競争こそ一番面白くなるのだと思います。

今回新しく参加する芸人さんの反応も、真っ二つに分かれていたのも面白かったです。

参加するプレッシャーに対してメジャーな芸人が「そんなにお酒を飲んでないのにプレッシャーで吐いた」「前日高熱が出た」と気弱な発言をする一方で、若手芸人は「悔いが残らないように全部吐き出して帰りたいと思います」と妙に清清しかったのも笑えました。

どんなにキャリアを積もうが、「面白くてなんぼ」の世界。
その厳しい世界を闘い抜いてきた松っちゃんは、なかなかストイックです。

彼が著書『松本』で書いている文章の中に、以下のような箇所があります。

「お笑いタレントとして体を張るということの意味を、今回は書きたいと思う。(中略)オレはほとんどの番組で企画・構成料というものをもらっているのだ。(中略)

それまでは、仕事が終わると浜田はすぐ帰るのに、オレだけが残って、スタッフと何時間も打ち合わせをすることに、正直、自分だけがプライベートの時間を削ってまで仕事をしている、ソンをしているような気持ちがあった。

そこで、例え少なくても、企画・構成料としてカネをもらうことによって、自分自身も納得でき、二人の間のわだかまりのようなものもなくなるという寸法であった。

これがなかなか大変な作業なのだ。例えば夜中の2時に仕事が終わる。しかし、それはプレイヤー松本の仕事が終わったわけで、それから裏方松本の仕事が始まるのだ。

今日の反省点から始まって、何だかんだと言っているうちに、そろそろ外は明るくなってくる。朝の光を浴び、一人家路に向かうとき、オレがいま、日本一頑張っているコメディアンだと実感できる瞬間なのだ。

バンジージャンプや泥だらけになることで体を張っていると言えるし、それで人を楽しますことはステキなことだと思う。でも、こういう体の張り方もあるということもわかってほしいのである。(中略)

正直、オレは毎週、舞台に上がる前はすごく怖い。考えてみればそれは当たり前のことである。たくさんの人の前に、頭の中がほとんどからっぽの状態で出ていき、笑いを取らなければならないのだ。今日こそはスベるんじゃないだろうか?今日こそはシラケるんじゃないだろうか?と不安な気持ちにならないほうがおかしいのだ。

そう、こういう体の張り方もあるのだ。結局、ダウンタウンの番組のそのほとんどは、おもしろくなければ直接自分たちに返ってくる、ごまかしようのないものなのだ。そう考えると、体を張っていないどころか、タレント生命さえもかけている…とまで言うのはオーバーか?」

上記のダウンタウンを松本に置き換えれば、『すべらない話』の原点が浮かび上がってきます。

ラクをしようと思えばできるはずなのに、“ごまかしようのないもの”に自分を晒し続け、映画をはじめ常に新しい取り組みを続ける松ちゃんには目が離せません。

デイヴィッド・ハルバースタム氏の死去

2007-04-24 20:05:39 | マスコミ関連
こんばんは。

アメリカのジャーナリストデイヴィッド・ハルバースタム氏が、交通事故で死去されました。

ハルバースタム氏は、ベトナム戦争報道でピュリツァー賞を受賞した、アメリカを代表するジャーナリストです。

その著書『ベスト&ブライテスト』では、米ジョンソン政権における東部エスタブリッシュメントが、ベトナム戦争に深入りしていく模様と苦悩を、かなりリアルに描いています。その内容を、以下に記します。

◆第一巻
1、 ケネディとエスタブリッシュメント
2、 リベラルと非リベラルのはざまで
3、 凡庸にして無難の効用
4、 ワシントンに参集した超エリートたち
5、 賢者の愚行の発端
6、 合理主義と行動の時代
7、 反共主義という幻想の遺産
8、 ベトナム・コミットメント
9、 分岐点・ケネディの妥協
10、奈落に向かう渦巻き

◆第二巻
1、 誰がベトナムの真実を語ったか 
2、 マクナマラ伝説の虚構
3、 堰を切った疑問
4、 深まるホワイトハウスの分裂
5、 ケネディが遺した負債
6、 空費された一年
7、 自ら盲目になった巨像
8、 押し潰される懐疑派
9、 ジョンソンの野心と虚偽

◆第三巻
1、 偉大さに憑かれた大統領
2、 ペンタゴンの戦争ゲーム
3、 ジョンソンの内なる戦い
4、 泥沼に築かれる記念碑
5、 汚い戦争と将軍たち
6、 真実を知らされない国民
7、 クレディビリティ・ギャップ
8、 戦争とインフレと偉大な社会
9、 歴史の流れに逆らった人たち
10、出口のないトンネル

実はこの本は、私がリクルートに入社した1年目に、あるコピーライターの方に教えてもらった思い出の本なのです。

この方は元学生運動の闘士で(そういうキャリアの人は予備校の講師やコピーライター、作家に多い)、非常にジャーナリスティックな視点をお持ちだったので、オススメの本をお聞きしたところ、この本を教えて頂きました。

一読すると、この本が膨大な時間をかけた取材をベースに、鋭い視点で描かれていることがわかります。

絶頂期の田中角栄に一本のペンで挑んだ日本を代表するジャーナリスト立花隆氏は、この本をこう評しています。

「この大著をひもといた私は、ほんの数ページ読んだだけで、読み出したら読み終えるまで本が手離せなくなるほど魅力的な書物に久しぶりに出会ったことを知った。…権力深奥部での人間ドラマが、レッグ・ワークの精緻な積み重ねによって、いかなるフィクションも及ばぬほどに生き生きと描かれている」(立花隆 諸君)

ハルバースタム氏のご冥福を祈りながら、本棚に並んでいるこの本を取り出し、もう一度読み直そうと思いました。

映画ファンドビジネス

2007-04-18 15:40:08 | マスコミ関連
こんにちは。
今日は、ようやく雨が上がりましたね(笑)。

最近映画ファンドという言葉が、いろんな雑誌で取り上げられるようになってきています。今週のSPA!にも、そんな関連の記事が出ていました。

映画ファンドとは、映画の著作権を投資対象として投資家から集めたお金を、興行収益やDVD販売、テレビ放映やキャラクターグッズ製作・販売などによって運用し、収益を上げる投資信託のことです。

ここで紹介されていたのが、大人気コミック『北斗の拳』のオリジナル作品を投資対象にした、三井住友銀行の『北斗ファンド―英雄伝説―』です。

このファンドは、2006年から2008年までに劇場用オリジナル映画3本を含む5作品を制作し、完成した作品の著作権は三井住友銀行に移り、映画配給やDVDの販売、テレビ放映権などの運用によって収益獲得を目指すというものです。

三井住友銀行は、募集予定額25億のうち5億円を一口10万円で個人投資家に販売したところ、予定を大幅に上回る約6億円が集まったそうです。

その内訳は、約8割が男性で30代が4割強を占めており、純粋な投資目的の投資家も多数含まれているとことです。

ちなみに、昨年9月に公開され興行収入14億円の大ヒットとなり、今年の第30回日本アカデミー賞で4冠を達成するなど、数々の賞を総なめにした映画『フラガール』は、映画ファンドから生まれた作品です。

ハリウッドはもはやそうですが、これからの映画は、エンターテイメントビジネスとして、今まで以上に金融のプロも関わる産業になっていくと思います。

斜陽化していた映画業界ですが、これで活気づき、映画監督志望だけでなくそういったプロデュース志向の優秀な人材がどんどん入ってくると面白くなるといいですね。

山口瞳の予言

2007-04-17 01:35:29 | マスコミ関連
こんばんは。

前回ご紹介した『週刊文春BUSINESS』に、もう一つ気になる記事が掲載されていました。

昨今のセレブブームに対して、生き方として、そんな生活は幸福なのかという問いかけをしているもので、いろいろ考えさせられます。(※以下抜粋)

 昨年の1月、セレブブームの元祖ともいうべきライブドアのホリエモンこと堀江貴文社長が逮捕されたころ、週刊文春は、作家の故山口瞳氏が30年以上前に書いた、こんなコラムをご紹介しました。

 「現代は、田舎者の全盛期である。/威張る奴が全盛をきわめている。/田舎にいると、書籍や雑誌で勉強する。書籍や雑誌には理論が書いてあり、新しいことが書いてある。従って、地方出身者は観念的たる傾向をまぬかれない。前衛的になる。新しがりであり、理論家になり、居丈高になる。そのバイタリティーと頑張りは素晴らしい。/

 私は、地方から出てきたばかりの男に六本木を案内されたことがある。六本木というのは私の育った地域である。(彼は)いまの六本木が東京だと思っている。東京には違いないが…。/田舎者とは威張る奴である。スタンド・プレイをする奴である。他人の迷惑をかえりみぬ奴である。世に恨みを抱く奴である」(「威張る奴」=「少年達よ、未来は」所収、一部略)
  中略
 そんな彼の代表作・新入社員諸君!その二より…
「僕には、もう、クリスタル族なんていう青年の心持がわからなくなっている。何も言うことはない。そこで、若いときの山本周五郎先生を絶望から救ってくれたリンドベイの言葉を掲げることにする。
 
 『苦しみつつ、なお働け、安住を求めるな、この世は巡礼である』。働くのは会社のためでも家族のためでもない、自分のためである。失意のときは、この言葉を思い出してくれ給え。気楽な稼業と思ったら大間違いだ。常に安住するな。しかし、この言葉の意味がわかるのは、40歳、50歳になってからだろう。

 新入社員諸君、この人生、大変なんだ。そうして、本当の酒の味がわかるのは、苦しみつつ、なお働いた人たちだけなんだ」

3,000万一本勝負

2005-07-22 01:10:47 | マスコミ関連
みなさん、盛り上がってますか?

相変わらず暑い日々が続いてますね。

今日は某企業様に向けて、3,000万円という大型プレをしてきました。

東北新社の中島さんばりの筆文字で書いた企画書には、かなり先方はびっくりされたようです(笑)。

内容についてはかなり納得を頂き、具体的なアクションについては来週水曜日につめることに。
ここで、実行予算金額がかなり見えてくると読んでいます。

プレゼンテーション―それは、知のプレゼントだという言葉があります。

金額も大事ですが、相手に対して、いかに付加価値を提供できるかがキーだと思います。

いろいろ面白くなってきました。

幻冬舎 石原さんアポ

2005-07-21 04:53:56 | マスコミ関連
おはようございます。

今、明日の大型プレの企画書を作成しているところです。ん~眠い…。

昨日、あの大ヒット作「13歳のハローワーク」のプロデューサーで、幻冬舎常務取締役でもいらっしゃる石原さんに、早稲田大学の能勢君とお会いしました。

アポイントの内容は、ずばり!出版企画の持込みです。

私はどちらかというと、能勢君のネットワークに乗らせてもらった形ですが、そうそう滅多にお会いできる人ではないので、かなり力を入れて企画書を作成し、見て頂きました。

実は今回は2回目で、前回は軽いテイストの簡単な企画書でしたが、今回は企画概要だけでなく、序章と第一章を本番さながら書き込んだものをお持ちしました。

テーマは、「学生を通して、10年後の日本という国が見えてくる」というものです。

石原さんの手がけられたもの、幻冬舎さんの出版ラインナップ、表現テイストを吟味し、反映させたものを出した結果、かなりの好感触でした。

「自分の自己実現を目指して一生懸命生きている学生の姿を通して、普遍的な価値観やスタイルを浮き上がらせたいんですよね。」

「なるほど、こういった内容は、今の30代の人は知りたがっていますよね。」

「そうなんです。こういったことを真正面から取り上げた本は、あまりないと思うんです。」

「これ、結構いいかも知れない。全文書いてみませんか?」

そんな感じで話は弾み、全文書き上げることまで決まりました。

あの出版界の寵児、幻冬舎さんから、本を出せるかも知れない!

そう思うと、日々の生活も楽しくなってきます。

ちなみに今日は、某携帯会社さんに3,000万円の提案を学生さんと一緒にしてきます。

こんな大型のプレゼンテーションは久しぶりで、ワクワクしています。

連載② 衝撃の内定拘束旅行

2005-07-08 01:22:15 | マスコミ関連
昨日、ある学生さんの紹介で幻冬舎の石原さんという方にお会いしました。

石原さんは、現在幻冬舎の常務取締役でありながら、あの村上龍氏の本をプロデュースする編集者でもあります。

幻冬舎を創った見城氏が、石原さんの編集担当だった縁で今がある話など、人と人との縁というものの重要さを感じたエピソードがかなり面白かったですね。


さて、今回はリクルートの内定をもらった後の拘束旅行での模様をお伝えしたいと思います。

まだバブルの余韻が残っていた当時、内定者を他の企業に取られないよう、各企業は内定拘束旅行というものを実施していました。

当時リクルートの場合、静岡方面のプリンス系のホテルを軒並み押さえ、「これが新興勢力のパワーだ!」とばかり、豪勢かつ工夫を凝らした内容の旅行を企画していました。

そのプログラム内容は、誰しもが人生で初めて経験するような斬新なものでした。

例えば、数人単位の複数グループで、模範となるブロックの形を復元するゲームがありました。

模範形を見に行ける人間は、チームで一人です。そして、毎回違った人間が見に行き、正確な形を共有しながら、完成までの時間を競うゲームです。

また、砂浜でいかだを作るというゲームもありました。
上記とは異なる数人単位の複数グループが、再び編成されます。いかだの素材は、全て一つずつ足りなくなるような数が設定され、離れた場所に置かれています。

素材は、ひも、ハサミ、木材、発砲スチールといった内容で、グループで一人だけ取りに行く権利があります。そして採点基準は、なるべく早く沖に浮いているブイを一周して帰ってくることです。

作戦タイムが事前に与えられ、笛の音と同時に一斉に各グループから素材を取りにダッシュしました。

我々のチームは、正方形のいかだを設計し、材料調達の優先順位を決め、またいかだ作成作業も役割分担をきっちり決めて、極めてスムーズに事を運んでいるかのようでした。

手先の器用な人間はナイフを使い、ボーイスカウト出身の人間は紐結びを担当する。それは、立派なプロジェクト進行であり、我々のチームワークは抜群でした。

事実全7グループ中、海に泳ぎだしたタイムは、ダントツで1位だったのです。

しかし、ここで異変が起きました。正方形のいかだを設計したため、オールで漕いでも漕いでもクルクル回転するばかりで、一向に前に進まないのです。

そのうち、カヌー形のいかだを設計したチームがTOPに踊り出て、我々は最後から2番目という順位にまで落ちてしまいました。最下位のチームは、圧倒的な材料不足のため、腰から下は海に沈んでいた光景を、今でも鮮烈に覚えています(爆)。

結局、タイムを最後まで挽回することはできませんでした。しかし、プランや戦略が間違っていると、いかにその後頑張っても決して挽回できないことを体で学んだことは大きな収穫でした。

そんな昼間の研修(?)が終わると、いよいよ夜の宴会タイムです。

ある先輩から「リクルートは、芸というものを非常に大事にする風土がある。これができる奴とできない奴では、大きな差が出る。」と聞かされていた私は、この場でいかだのリベンジを果たすことを心に誓いました。

“宴会芸で、絶対一位を取って見せる。”

全国から集まった内定者70人のTOPに立つため、私は徹底的に作戦を練りました。

“コンテンツは面白いか?”“表現は、完成度は高いか?”“斬新性はあるか?”

そして体育会出身の人間が多い内定者の中で、差別化を計れるある秘策が頭に浮かんできたのです。

連載① リクルートという“人生学校”

2005-07-03 21:34:57 | マスコミ関連
デジットを退職しフリーになってから、急速に仕事の範囲が広がっています。

私の現在の仕事内容を、簡単にご紹介します。

◆アフィリエイトプログラムの提案
◆SEOプログラムの提案
◆新卒採用Webのコンサルティング
◆商品の学生口コミマーケティングのコンサルティング
◆学生出版企画のプロデュース
◆学生団体のイベント企画コンサルティング
◆Eビジネスフレームのコンサルティング
◆リーフレット等SP印刷物の制作・納品

いろんなところからお声をかけて頂き、ヤリガイのある仕事に恵まれているのは幸せなことです。

そんな自分が現在あるのも、リクルートで10年・デジットで5年半、常に「市場での自分の力」を意識しながら働いてきたのが、大きな影響を及ぼしていると思います。

“会社名で自分を語るのではなく、仕事実績で自分を語る男になる。”

これが、私の理想であり、持ちつづけたい美学です。

その背景には、父親の存在が大きいと思います。

私の父親は、某ゼネコンのエリートでした。
同期の誰よりも早く出世し、社長室室長、経理部長と順調にキャリアを重ねていった男でした。

しかし私が大学2年の時、過労死で亡くなります。

その時、私は会社という組織にとって、一社員はコマの一つであり、一機能に過ぎないことを痛切に感じました。

勿論今でも父親は尊敬していますし、そんな優秀な父親を持てたことを誇りにも思っています。

しかし、その“働き方”と“仕事の意味”は、大きく方向転換しようと思いました。

自分にとって仕事とは、“上司に媚を売ること”ではなく、“確実に自分の価値を高めること”であり、目指すべきは“赤提灯で愚痴を言うサラリーマン”ではなく、“どんな環境下でもタフにノウハウを吸収する”男です。

リクルートに入社したのは、そこには他にはない“新しい価値観とスタイル”があったからです。

当時リクルートは、日本の企業社会における完全な異端児でした。
リクルート事件を起こし、メディアから散々にたたかれた少し後でした。

しかし、私は事件後のリクルートの売上げがさほど影響を受けなかったことに注目しました。

“この会社の採用・人事・マーケティングの仕組みは、凄い。よし、全て学び取ってやろう!”

最終面接官だった現リンクアンドモチベーション社長の小笹さんの言葉は、今でも鮮烈に覚えています。

「テレビのスポットの売り買いなんて、つまんないよ。ウチでは、メディアが作れるんだ。じゃらん、エイビー・ロード、ゼクシイ…。あれは、全部社員が作ったんだよ。」

当時の大手広告代理店志望者向けノックダウントークに、コロっとハマッた私がそこにいました。

内定者には様々な人種がおり、みんな“絶対自分が一番!”と思っている人達でした。…続く

~イギリスメディアレポート~新聞編2

2005-06-26 14:55:02 | マスコミ関連
昨晩は、コンフェデレーションズカップ準決勝を観ました。

結果は残念ながらドイツが敗れ、ブラジルが3-2で決勝進出を果たしましたが、嬉しかった点がありました。

それはドイツチームが大幅な若返りを図っていて、MFバラックを中心としたパスワーク・アタックにおいて、かなりのキレを見せていたことです。

企業もサッカーのチームも、若手の登用が重要な鍵だと痛切に感じた夜でした。


さて今日は、イギリスメディアレポートの新聞編の2回目です。

前回はイギリスの新聞の種類と読者層について取り上げましたが、今回は流通についてレポートしたいと思います。

レポーターは引き続き、早稲田大学法学部3年の風戸さんです。

「日本では新聞と言えば配達してくれるものという概念がありますが、イギリスの新聞は一部の地元新聞を除いて、配達はありません。

みんな、近くの売店やスタンドに毎日買いに行っているようです。

どこの街角にもコンビニのような売店があり、雑誌やお菓子・飲み物などが売っていたり、コピーもできます。

私の住んでいた家の近くにも一軒あり、10種類の新聞を売っていましたし、スコットランドでは10種類以外に、地方紙が約5種類ほどありました。


また、ロンドンのイーブニングスタンダードのような、日曜日にだけ発行される日曜紙というものもあります。

さらに外国からの留学生も多い大学の売店では、海外の新聞も含め約40種類ほどの新聞を売っているようです。」


ちなみにイギリスには、「英国男児たるもの、あまり喜怒哀楽を見せるべきではない。」という美学があります。これは、イギリス王室男児の教育の項目としても掲げられているものです。

数年前実際にあった、ニュージーランドでのチャールズ皇太子暗殺未遂事件でのことです。

何者かがチャールズ皇太子に向け発砲し、あたりが騒然となりました。しかしステージの皇太子は弾をよけるどころか微動だにせず、毅然たる態度でステージで演説を続けようとしていたそうです。

第二次世界大戦時まわりを包囲されて絶対絶命な状況下でも、イギリス兵はジョークを言ったという有名なエピソードがあるくらい、悠然たる騎士道美学は昔から息づいているのかも知れません。

アイリッシュ系のあのケネディ家の家訓に、「グレース・アンダー・プレッシャー」というのがあります。

“どんなプレッシャー下に置かれても、優雅さを保て。”を意味するこの言葉が、僕は大好きです。

出版社の人と食事会

2005-06-23 00:11:24 | マスコミ関連
今日は、サンマーク出版の方と代々木のイタリアン『トスカーナ』で食事をしました。

こちらは学生3人と私で、サンマークさんは編集部の方2人とアルバイトさんです。

出版企画から中国、そして肝試しの話までかなり広いテーマで盛り上がりました。

書籍という商品の流通時間特性や出版社のカラーなど、とても勉強になりました!

写真は、反省会をしたカフェ『ブエナ』のカフェラテの写真です。

ウサギの顔にちゃんとなっていて、かなりビックリでした。

PS.7月の蛍合宿に学習院大学の武田さんも参加決定!あるミッションが与えられた夜でした…

ニューハーフとの出会い

2005-06-18 14:05:12 | マスコミ関連
昨日、初めて新宿にあるニューハーフのお店に行ってきました!

このお店は15人くらいのニューハーフがいて、美形キャラ、芸人キャラ、熟女キャラ、レスラーキャラ…と、それぞれの住み分けが絶妙です。

しかもあらゆるタイプのお客さんを喜ばせるためのマーケティングは、キャラだけにとどまりません!
圧巻は、夜10時半スタートのショータイム!

パリコレばりのスタイリッシュなショー、ドラゴンアッシュばりのヒップホップダンス、ドランクドラゴンばりのコントなど、あらゆるニーズに応えた構成とその完成度は素晴らしいの一言。

リクルートの内定拘束旅行の夜、『就活面接シーンコント』で満点を獲得しトップに輝いた華麗な経歴を持つ私としては(爆)、クリエイティブの血が騒いだ瞬間でした。

彼女達(?)の話術はかなりのレベルで、それを勉強するために銀座のクラブのママが来るほどです。
確かに話題の振り方や、リアクションまで、そのサービス精神の旺盛さは舌を巻くほどでした。

しかも我々のテーブルについた○○ちゃんは、あの長谷川理恵にソックリ!
ナント熊本の日本酒『美少年』(笑)のCMにも、出演が決まったそうです。
(今後美少年を飲むたびに、脳裏をよぎりそうだ…)

理恵ちゃんとアンタッチャブルの山崎激似なニューハーフに見送られて、新宿での刺激的な初体験は幕を閉じました。

PS.理恵ちゃんとは赤プリ合コンが決定!ヤバイです…

急な進展に嬉しい一日

2005-06-15 01:19:55 | マスコミ関連
今日は11時にある広告代理店のアポがありました。

学生マーケティングの構造と実例をお話すると、俄然先方の常務の目は輝き始め、映画のプロモーション策について具体的なフレームまで話は発展しました。

この続きは、再度整理し今週金曜日にもう一度プランをお持ちすることに。
この常務は、社内でもかなりデキルという噂の人です。

「仕事のできる人は、判断が早い!」ことを実感したアポでした。


午後は、ある大きな学生イベントのTOPの学生さんと打ち合わせ。

私の最終面接官だった人が社長をしている企業の内定をもらっている彼は、人あたりも良く、なかなかの好青年でした。

「会社にしてでも、続けていきたいです。」と語る彼の言葉に、かなりの本気を感じました。

まだ書けませんが、かなりのビックネームの出演交渉が進んでいます。
企画書の作成から、Webの構築、営業代行まで、できるだけサポートしていきたいと考えています。


夕方には、就職のアドバイスをしたある学生さんの就職祝いとマーケティング活動の説明へ。

出身の広島の話から、トヨタで働くゼミの先輩の恋愛の行方、電通に内定したお友達(※某ガイド表紙モデル)の話まで、幅広い話で盛り上がりました。


そして夜は、ガイド10号表紙モデルの明治大学岡澤さん(写真)と打ち合わせ。

リクナビライブも手がける博展に内定が決まった彼女は、自然の蛍を見たことがないことが発覚!
しかも、大の肝試し好きであることも発覚(笑)!

ということで、彼女も湯河原の蛍合宿に参加することが決定しました!
そして、ここである極秘プロジェクトも発足しました。

今回の合宿は、かなり本気に仕込んでやります。
念入りな打ち合わせが終わりふと時計を見ると、針は11時を指していました…。

退職の日

2005-06-11 13:01:18 | マスコミ関連
昨日、退職の挨拶にデジットに行ってきました。

既に有給消化に入っているので、フロアは久しぶりの風景です。

デジットで働いた5年半という時間は、非常に貴重な体験だったと思います。

自分にとって一番学んだことは、“結果にこだわる重要さ”ということです。

結果を出すために、必死で考える。結果を出すために、必死で動く。

逆に言うと、それがないとビジネス活動は必ず成り立たなくなります。

大勢の社員、インターンシップ生の前で退職の挨拶をしながら、5年半の間に手がけた仕事を通じて出会った人々の顔が、鮮やかによぎっていきました。


デジットを後にした次は、早速学生出版企画の打ち合わせです。

慶應義塾大学3年の草川さんと、代々木のマックでコンセプトと制作スケジュールの確認。

そこで今回の本を出す“意味”について、もう一度ブレストしました。

すると、今回のテーマの向こう側にある普遍性が浮かび上がってきたので、そこを強調する方向性でまとまりました。

書籍は、表層的で終わるのか、深層的な部分まで落としこめるか。ここはかなりキーです。


その後は近くの『ひつじ屋』というレストランで、小早川さん主催の編集者仲間の飲み会へ。

様々な出版社の編集者が30人以上集まったこの会は、かなりの熱気でした!

講談社、光文社、PHP研究所、ポプラ社、日本実業出版社、サンマーク出版、洋泉社の編集者の方々と個別に話をし、いろんな情報を交換しました。

面白かったのは、今出版界にはリクルート出身の人間がどんどん入ってきて、いい意味で破壊を行っているそうです。

本当にいい意味かどうかは別にして(笑)、出版界がマーケティングの仕組みを非常に必要としていることは、以前から感じていました。

書店という流通チャネルが弱体化していく中、マーケットにどうアプローチしていくのか。
また、活字離れが進む中、購買層の育成をにらんだ啓蒙活動はどう戦略を立てるのか。

このテーマについて、ある出版社の管理職の方から「是非一度、来週わが社に来てください!」と熱烈なラブコールを頂きましたので、アポイントメントが決定しました。

また、7月9、10日に予定している湯河原蛍合宿に小早川さんと草川さんの参加も決定!

昨年やった企画大会みたいなものをやろうかと考えています。

いろんな話が続々と決まり、ちょっと勢いづいている今日この頃です。

BBCキャスターTVに登場

2005-06-07 23:44:17 | マスコミ関連
本日TBSのNEWS23で、「BBC特集」が放送されました。

いや~、3月上旬にTBSの岡田さんに企画を持ち込み、早稲田大学の風戸さんと3人で何回も企画会議を重ねた甲斐がありました!…というのは、真っ赤な嘘です(笑)。

でも、本当にビックリしました。
なぜなら特集の内容が、このブログで掲載した内容とかなりかぶっていたからです。

番組では、「日英ニュースキャスター対決」ということで筑紫哲也さんとBBCのキャスター、ニック・ゴーウィングさんが日英の報道の違い、他のメディアの脅威等について議論していました。

免許事業メディアであるテレビ。
その優位性と存在意義が問われているのは、日本だけではないようです。

しかもその余波は広告の世界にも押し寄せてきていて、従来の広告の利益構造も、インターネットや携帯メディアによってかなり変革が起こっています。

個人的には、最高の人材が集まっているテレビのコンテンツ制作能力は、まだまだ他の追随を許さないものがあると思っているんですが…。

極論言えばコンテンツを作る力があれば、メディアの形は何でもいいんです。

そういう意味では、人に近いメディアをもっとテレビサイドが押さえれば最強なのになあという気がします。

ソニーのCEOに就任したストリンガー氏。

彼が、昔アメリカCBSのプロデューサーだったという事実は、コンテンツのわかる人間がITビジネスには必要だということを示唆している気がします。