★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

昭和世代

2020年08月05日 11時56分03秒 | 徒然(つれづれ)
 令和生まれはまだ自我には目覚めていないが、平成生まれが席巻の兆しを見せている現在、令和の彼らが世に出てくるのも時間の問題だろう。
 我々昭和世代が、大正や明治の人間にしたように、世の中から排除される日もそう遠くはないはずだ。

 我々の世代は、第二次大戦が終わってほんの10年後にこの世に生を受けた。
 当時の田舎はまだ戦争の名残りがあちこちに見受けられた。

 沖縄はアメリカの統治下で、渡航にはパスポートが必要だった。
 1ドルは360円の固定相場制だった。
 中国とは国交がなかった。
 大相撲は柏鵬以前の栃若時代だった。
 テレビよりラジオが主流だった。
 紙芝居に熱中した。
 給食では脱脂粉乳を飲んでいた。
 DDTの散布があった。
 虫下しを飲んでいた。
 祖父祖母が家庭のイニシアチブを握っていた。
 父親が井戸水を汲みに行っていた。
 山の肥溜めに落ちる子供がいた。
 放射能の雨が降っていた。
 乞食がいた。
 サーカスが来ていた。

 しかし子供の僕たちには未来があった。
 僕たちを取り巻く社会や環境が、すごい勢いで、敗戦という底辺からの復活を目指していたからだ。
 

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