初めての雪・・・

私達のあゆみ　第７７話

２月の終わり
ボルマロ地方は、少しだけ雪が降りました。

ボルドは昨年、
雪がたくさん降った日に
積もった雪の中を散歩したことがあるのです。
私と猫娘に連れられて、
雪の中を跳ねるように。
私が
雪合戦のようにボールを作って
ボルドに投げるとボルドは、
食べようとしてパクッとクチを開けるのです。
寒くて冷たいのに
ペロペロ食べていました。
ボルドがいなかったら、
こんな天候の時に
外に出て遊ぶ事もなかったと思います。
散歩に連れて行ってもらったのは
私達の方かもしれません。

そんなことを思い出しながら
窓を開けてボルドとマロンに外を
見せてみました。
マロンには、初めての雪。
積もるより融けるほうが早そうな、
寒いけど、少ししか積もらない雪
それでも外に行きたそうです。
ボルドは
「こんな少しじゃ遊べないぜ。
もっと積もらないとダメなんだよ」と言う感じで
マロンに教えているようです。
マロンは
「つまんないのー」とふてくされ気味で
寝てしまいました。

この頃のマロンは
お散歩に出ると元気！元気！
成長と共に神経も過敏になってきたようで
音や動くものに対する反応も激しくなってきました。
前から自転車が来たり、後ろから車が来たりすると
激しく反応します。
自転車や車が見えると
頭を下げて獲物を捕まえようとする姿勢になります。
（スニークとか言う体制です。）
自転車が横を通り過ぎると突然、飛びかかりそうになります。
車の時は、押えていても足をバタバタ大暴れで
通り過ぎるときは、クチを開けて噛み付こうとします。
私がどんなに
「コラー！！いけない！！」と叫んで押えても
言う事を聞かないので
パパ猫がお散歩特訓に出動です。
果たして、どうなる事やら・・・

そして・・・
第７８話につづく

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