ボーダーコリー 「ボルド」と「マロン」と猫の「にゃきち」And「バディ」

ボルドは虹の橋を渡り、寂しそうなマロン。そこへヤンチャ怪獣バデイを迎え、ドタバタな日々が始まりました。

私達のあゆみ ボルドの「てんかん発作の薬」について

2010年07月14日 | 私達のあゆみ

私達のあゆみ 第101話

「私達のあゆみ」と題したこのシリーズ、
100話を越えました。
私達にてんかんの体験を教えて欲しいし、
知りたがっている人たちがいる。
そう私達にキッカケを作ってくれたWAN友さん。
こんなにブログをしているなんて
想像も出来ませんでした。
でも、
今は少しばかりの使命感と
笑いのペーソスを心がけて
みなさんのお陰で
意欲的にボルドに接することが出来ています。
みなさまの応援、本当にありがとうございます。

今回から少し志向を変えて
ボルドの発作について、シリーズを決めてまとめてみようと思います。

今回は、「薬について」です。
3年前の夏の終わりにボルドが
初めて「てんかん発作」を起こしました。

すごい興奮状態、
今までに見たことのないボルドに変わっていました。
動物病院へ行き、安定剤を打ちましたが
注射も効かないくらいの興奮だったのです。
投薬が嫌で、ギリギリまで様子を見させていただきました。
安心した矢先、その2週間後。
それは起きました。
そして、ボルドの投薬が始まったんです。

始めは、
抗てんかん薬の「フェノバール」を朝晩1錠ずつ。
獣医さんから1週間位は、薬がすごく効いていて
足がヨロヨロしたり、
寝てばかりでモウロウとします。と言われましたが、
本当にその通りでした。

この薬のおかげで、
2ケ月は発作が起きませんでした。
でも、安心したのも束の間。
毎週のように発作が起き始めて
薬の量も少し増やし、
薬の種類もフェノバールのほかに
臭化カリウムを加え、それでも発作が短い間隔で起きるため
半年後には、
ゾニサミドを追加し3種類となりました。
私達は、ネットで「てんかん」について調べたり
薬のことを調べたり、
ボルドの発作が起きる度に悩んで

辛くて、

でも、どうすることもできませんでした。

獣医さんは、
出来るだけ最小限の量で発作が治まればと考えてくださっていて
体重に対して、少なめに調合してくださっていたのです。
その後も
3種類の薬の量を微量に増加していただいたり
フェノバールとゾミサミドが
お互いの効果を消しあってしまう場合もあると
多少2種類を増減していただき、様子を見ていました。

1週間間隔であったり、
2週間間隔になったりと変化がありましたが
全体的な状態は
私達素人目にも進んでいる気がしました。

発作から1年半近くが過ぎて、
ボルドが2歳の秋頃から、
さらに状態が悪化して
重積発作が起き始めたのです。
そして年末には、
あの大発作が起きたのです。
この時、
ボルドは虹の橋を渡りそうになったんだと思います。
獣医さんと相談して
今までは、副作用などを考えて薬の量を最小限で抑えていたけれど
副作用より、
ボルドの命、発作を抑える意味でも
体重に対してMax量を調合する方向でお願いしたのです。

退院後は、
2ケ月近く発作が起きなかったのですが
また5日から1週間間隔となり重積しているため
さらにグリセリン液を50%に薄めて追加しました。
このグリセリンは、脳圧を下げる効果があり
「てんかんはてんかんを呼ぶ」と言われているので
脳圧を下げて脳のむくみなどを取る効果があるそうです。

グリセリン液を飲んだあとは、1時間禁水です。
水分を摂ると薬が薄まってしまうからだそうです。

このほかにも
発作時には、ダイアップ10mgを1日3錠まで挿入。
発作が起きそうな時は、セルシン錠を2錠飲ませておくと
興奮が抑えられるのです。
最近は、セルシンを飲ませることもなくなってきましたが
発作が連続して起きていた頃は、
就寝前に必ず飲ませていた時期もあります。
自分の家族がそうなったら・・?
辛いですよね、
でも、
その薬のお陰で
この子の苦痛が癒えているならば
喜んで投薬して、
少しでも発作が起きない時間を作り
たくさん楽しい思い出を作ろうと思っているんです。

ボルドを見ている方たちには
想像できないと思いますが、
硬直し痙攣し始め、
無呼吸から瞳が「みるみる白く濁って」
もうダメなのでは?
そう思った事は何十回あったでしょう。

発作の時は声をかけてはいけない、
それは調べた「てんかん教科書」に書いてありました。
でも発作のたびに、
あの白くなる瞳に、
「ボルド~、しっかりしろ~」と声が出ていました。
その叫び声に応えるように、
我に帰るように
濁った瞳に「生」が戻ってくる瞬間
初めて直面した時のショックは
私達の心から離れません、今も・・、
・・この先も。
 


(第102話へつづく)

ランキング参加中
  


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 楽しかったねプール、サプラ... | トップ | 今年の夏の必需品?大安売り... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヒカルママ)
2010-07-14 22:56:43
今日のあゆみはとても辛いです

ボルちゃんの顔が、げんきに遊ぶ姿が
また消えては思いだしの繰り返しです

一緒にに考えて行きましょう
なんて前にコメントしましたが
なにも出来ない事にきずきました

お会い出来たときにボルちゃんに
声を掛ける事しか出来ないんです
返信する
ヒカルママさんへ (マーボー猫)
2010-07-15 20:51:07
こんばんは~
私達も悩みながらの対処なんです。
いつも、これで良いのだろうかと…。
だから、一緒に考えていただいたり、
お話が出来るだけで、ずいぶんと気持ちが楽になりました。
ボルドは、呼び掛けていただいたり、
撫でていただき事が嬉しいのだと思います。
これからも、よろしくお願いします。
ではでは。
返信する
Unknown (アベルママ)
2010-07-15 20:51:35
病気の程度は違えど、家族が元気ないのは心配ですよね。
でも、犬や人間の子供なんかは、親の気持ちを吸収してしまうそうです。「大丈夫だよ!」という前向きな気持ちを持っていれば、それを吸収するそうです。
ご家族みんなが、心配しすぎず、ボルちゃんの力を信じて、明るく楽しくしてるのは何よりの薬だと思いますよo(^-^)o

返信する
アベルママさんへ (マーボー猫)
2010-07-17 21:42:15
こんばんは~。
レスが遅くなってスミマセン。
心強いお言葉をいただき、ありがとうございます。
これからも、「大丈夫だよ、頑張ろうね」と
明るく前向きに行こうと思います。
その後、アベルちゃんはいかがですか?
落ち着いていることを願っています。
ではでは。
返信する

コメントを投稿