旧県立図書館(現・県庁南別館)が、防災新館建設のため取壊されるというので、これを何とか保存できないものかということで、シンポジウムが開かれ参加して来ました。(残念ながら最後まで居られませんでしたが)
旧県立図書館については、過去にとりあげましたが、県庁構内には、同時期に建てられた、議事堂、別館(旧本館)もあり、甲府では珍しい近代建築が集積した場所です。今日のシンポでいくつかのことを知りました。
(1)この旧図書館は、この時代に建てられた現存する図書館建築として数少ないものだそうです(東日本ではここだけ)。
(2)議事堂、別館の様式主義のデザインとアールデコのデザインが共存している場所も極めて珍しいこと。
(3)この時期のRC造(鉄筋コンクリート)建築は、極めて耐震性が高く、阪神淡路大震災でも、この時代のものは殆ど無傷で、戦後のRCのほうが被害が多かったそうです。
県が防災新館を建設するのは分りますが、イコール旧県立図書館の解体にどうして結びつくのか、説得力のある説明がほしいものです。小生などは北別館を防災新館に建て直した方が良いと考えています。万が一県の構想通りになった場合、別館の南に11階建てのビルが建つことになり、景観としても如何なものかと思います。
北口に移築する藤村記念館と合せ、この一帯は甲府でも数少ない歴史的景観を有したエリアになるだけに、後世に禍根を残さないようにしてもらいたいものです。
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保存を望む方々が必要な対応や行動をなされていることも伝えられていますが、何か行動をしなければ、時間だけが確実に進んでいき、気がついた時にはどうすることもできない状態になってしまうのでは…
願わくば現在の知事さんが後世になっても、悪い評価で語り継がれないことを願っています。過去の為政者の良い評価は箱物を作ったからではなく、文化を創ってきたからだと思います。
県庁構内の歴史的建物群の存在は、山梨の新しい文化を創る絶好の素材だと思うのは小生だけではないと思います。
やまなし県政だより特集号Vol.21(6月30日発行)に「県民の生命と財産を守る防災拠点作りを進めます。」という記事がありました。読んでいてそもそもこの場所に防災新館を建設する必要があるのかな?幾つかの省庁や多くの地方自治体で公開で行われている「事業仕分け」を行ったら「防災新館」事業は、このままの計画で行われるだろうか疑問だ。記事の中で耐震基準(Is値)が出ていたが本館や北別館の耐震診断調査結果が出ていないのだが最低でも0.6以上のレベルがあるのかな?なぜ載せてないのかな?
それと、騙されやすいのですが、「防災新館」といったって、そもそも現在の別館に入っている、教育委員会と警察本部、それに、現在の情報プラザの機能を集めたもので、屋上にヘリポートを作って「防災新館」と称しているわけです。
http://www.kofucci.or.jp/t-contest/
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こういうので、甲府近代建築ツアーなんて応募してみようかしらなんて思っていたんですが....ツアーポイントへらさないでほしいなぁ~~
旧甲府郵便局の丸階段が恋しいわたしです.....
「やまなし・まちかどツアー」を応募してみようかな~