やまなし・まちかど図鑑

山梨県内のレトロなまちかど、面白・珍らし物件を凡苦楽庵が探訪します。

東京の山梨中央銀行

2024年04月14日 | みちくさ




山梨中央銀行東京支店(旧第十銀行東京支店)
東京都千代田区鍛冶町一丁目6-10
【千代田区景観まちづくり重要物件】1929(昭和4)年 設計 徳永庸
1874(明治7)年に開業した「興益社」が前身で、その後、1877(明治10)年に我が国9番目の国立銀行「第十国立銀行」となり、1897(明治30)年に私立「第十銀行」となり、1941(昭和16)年に「第十」「有信」の2銀行が合併し「山梨中央銀行」が誕生して現在に至っています。
当初はファサード(正面)にイオニア式オーダーの列柱などが見られたといいますが、戦災などをくぐりぬけ現在の簡素なデザインとなりました。昭和初期の銀行建築の典型的なスタイルです。
現在の建物は1929(昭和4)年に竣工しましたが入口空間や内部空間は当時のままです。

高原のヒュッテ

2022年06月27日 | みちくさ
「八ヶ岳高原ヒュッテ」は昭和9年、東京目白に元侯爵・徳川義親邸として建築され、昭和43年に現在地(長野県南牧村)に移築され、翌年ホテルとして開業しました。現在はホテルとしては使用されておらず、結婚式やレストランとして利用されています。設計は渡辺仁、延べ床面積799m2です。
昭和51年のTVドラマ「高原へいらっしゃい」の舞台にもなりました。徳川侯爵は北海道開拓に尽力したそうで、土産の定番「木彫りの熊」が至る所にあしらわれていました。









ありがとう90年。さよなら銅板建築

2012年09月14日 | みちくさ

大正末期に建設されて以来90年、神田須田町一丁目に位置する銅板建築家屋「柏山邸」は、この地の移りゆく時代に息づき、多くの人々の人生を見守ってきました。
ファサードに銅の板が葺かれた「銅板建築」と呼ばれる大変貴重な造りの建築物は、銅板に加え、”マンサード(腰折れ)屋根”というフランスの建築様式が評価され、「千代田区景観街づくり重要物件」にも認定されています。そんな柏山邸も、建物の老朽化、そして時代の移り変わりに伴い、惜しまれつつも近くに取り壊されることとなりました。長きにわたる90年間の幕を、いまここに終えようとしています。(千代田区観光協会ウェブサイトより)

という訳で、たまたま上京する用事が出たため、この銅板建築にお別れをして来ました。近くにはこんな歯科医院の建物もありました。この辺りはついこの間まで、このような建物が結構残っていたようです。

ここの所、取り壊しの情報ばかりで寂しい限りです。

にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“90歳はまだ若い!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

富士見のまちかど

2012年09月11日 | みちくさ

富士見高原の旧サナトリウムにお別れした後、富士見のまちかどを少し歩きました。


こちらは和菓子屋さん。「明治の菓子」という看板文字ですが、売っているお菓子は現代のセンスに溢れていました。


こちらは、和風の旅館です。

にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“富士見のまちかど!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

風と共に去りぬ-さよなら高原のサナトリウム

2012年09月09日 | みちくさ

 堀辰雄の小説「風立ちぬ」の舞台となり、多くの文化人が療養生活を送った長野県富士見町の旧富士見高原療養所の「富士病棟」(1926年築)が、老朽化のため9月に解体されることになった。
1926年設立の旧療養所は長年、結核患者を受け入れてきた。文人医師と言われた初代所長・正木俊二と交友のあった堀のほか、画家の竹久夢二や作家の横溝正史らが療養したことでも知られる。堀は一緒に入院した婚約者が亡くなった体験を基に「風立ちぬ」を執筆し、「八ヶ岳山麓のサナトリウム」と記した。

 その後、結核患者の減少により、79年に受け入れを中止した。設立当時から残る建物は、木造2階の「富士病棟」(延べ約1330平方メートル)だけになった。老朽化のためこれまでも保存か移転かの論議があったが、現在は療養所と結核の歴史を伝える資料館として一般公開されている。

 解体後は、跡地に6階建て、延べ約7400平方メートルの新病棟が建設される。富士見高原病院の井上憲昭統括院長は「将来の地域医療と医療防災拠点充実のために解体はやむを得ないと決断した」と説明。展示資料のほか、建物の階段や扉、床材などを保存し、将来的に記念館を整備する考えも示した。
(YOMIURI ONLINEより引用)





と言う訳で、急遽このサナトリウムにお別れに行って来ました。
高原には秋風が立ち、「風立ちぬ」は時を経て、まさに「風と共に去りぬ」です。
「立ち入り禁止」という貼紙があったのですが、偶然にも扉が開いていて、ちらっと内部が覗けました。


このタイル張りの円柱は残されるんでしょう。


付録:病院構内にあった東屋です。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“サヨナラ、サナトリウム!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

伊東ぶらぶら歩き(6)最後の大物、わくわく!

2012年06月08日 | みちくさ
伊東ぶらぶら歩きのリポートも今回が最後。伊東を代表する建築と言えば、この「東海館」でしょう。
昭和3年築の元旅館です。平成13年に市の観光・文化施設として生まれ変わりました。

玄関部分です。朝日と鶴の彫り物が見事!


玄関側(道路側)の外観です。木造3階建ての構造が分かります。


反対側の川岸からの風景。右隣りにも、似た構造の旅館があり、こちらは現在も旅館として使われているようです。


内部です。帆掛け船の組子の障子


3階の大広間は120帖敷き


「望楼」に上ってみました。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“伊東はやっぱり東海館!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

伊東ぶらぶら歩き(4) アール建築あるある

2012年06月06日 | みちくさ
角地などに建っている建築は、角がアール(曲面)になっているものが見られます。伊東にもありました。

旧交番です。現在「伊東観光番」という名称で、NPOが使用しています。静岡県内に現存する交番建築でもっとも古いそうです。国登録有形文化財・昭和33年築。


時計・メガネ店です。昭和11年築。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“伊東で見るならアール!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

伊東ぶらぶら歩き(2) 看板建築ちらほら

2012年06月04日 | みちくさ
早朝のまち歩きだったため、商店街の店はまだシャッターが閉まっていましたが、
伊東の街にも看板建築がちらほら見られました。

銅板張りの典型的な看板建築です。


角地の看板建築


現役の歯科医院です。


元々の1階部分を見たかったですね。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“伊東で見るなら看板建築!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

伊東ぶらぶら歩き(1) 下見板いろいろ

2012年06月03日 | みちくさ
短い時間でしたが、静岡県伊東市の町を歩く機会がありました。
何回かに分けてUPします。今回は、良く見かけた下見板張りの建築です。

酒類卸し会社の倉庫のようです。


町会の集会所の看板がありました。


洋館付住宅。


旧歯科医院だと思います。

にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“伊東に行くなら下見板!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

カフラスあやうし!

2011年11月09日 | みちくさ
先日、松本で会議があったのですが、その会場の目の前にあったのが、この「カフラス」。かの片倉工業の子会社ですが、現在は使われていないようです。それどころか、取り壊しの話もちらほら聞こえます。昭和初期の建築と思われます。





にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“フ抜けのカラス!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

りんご団地の元小学校

2011年10月30日 | みちくさ
長野県信州新町にリンゴ狩りに行きました。リンゴ団地に行く途中見かけた、元小学校の講堂と思われる建物です。敷地内に「水内小学校跡」という碑がありました。建築年等は調査していませんので不明です。
全景はこんな感じです。

玄関廻りです。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“りんごより学校!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。

写真展最初の週末

2011年04月02日 | みちくさ
昨日から始まった写真展の最初の週末です。午後から会場に行くつもりでしたが、午前9時頃、あるTV局から電話があり、午前10時半に会場で取材に応じてくれとのこと。急遽予定を変更して行きました。

もう一社のTVも来て、両方から取材を受けるはめになりました。最初は写真展の説明をするだけと思っていたら、一方の局から、インタビューしても良いですか?と言われ、ドキドキしながら応じました。夕方のニュースで報道すると思っていたら、お昼のニュースで流すとのこと。早いものですね。
放送された途端、何人かから電話があったり、ニュースを見たと言って会場に来られた知り合いが何人かいました。また、面識のない方からも、お昼のニュースに出ていた人ですよね、と声を掛けられました。
会場に来られた方々は一様に、これだけの写真の多さに驚いていました。そして、今回の震災の被害にあった地方の建物を心配していました。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“独占インタビュー!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。


準備完了

2011年03月31日 | みちくさ
明日(4月1日)から始まる、「まちかどの近代建築写真展in藤村記念館」の展示設営作業を午後から行いました。主催者となっている、市教育委員会と指定管理者の「甲府駅北口まちづくり委員会」、それに小生の友人らで、賑々しく行いました。今回の写真展は、全国に残る擬洋風建築が113点、それに、各地で行っている写真展の“在庫”の中から、個人医院建築が、今朝ぎりぎりに届き、それを160点ほど展示しました。あとは明日からの開会を待つばかりです。


にほんブログ村 地域生活ブログ 山梨情報へ←“お疲れさま!”と一日一回クリックして頂けるとありがたいです。