やまなし・まちかど図鑑

山梨県内のレトロなまちかど、面白・珍らし物件を凡苦楽庵が探訪します。

下見板張りの旧医院

2006年10月29日 | 峡南(身延・早川・南部)

身延町の旧遠藤医院は、大正15年建築の下見板張りの作りだ。「日本近代建築総覧」には設計が安倍工学士とあるが、詳しいことは分からない。玄関ポーチは洗い出し仕上げで下見板とちょっと違和感がある。
全体像はこんな具合だ。


2024年7月26日追記:残念ながら2022年に解体されたようです。

駅前タクシー

2006年10月22日 | 市川三郷町

市川三郷町は、市川大門、三珠、六郷の三町が合併して出来た町。それぞれの町の文字を寄せ集めて新町の町名となった。旧六郷町はハンコの生産日本一の町。こちらはJR身延線の甲斐岩間駅前に建つタクシー屋さんの建物。“電話10番”という看板文字がいい。

富士川橋

2006年10月20日 | 橋・トンネル

富士川には何本もの橋が架かっているが、川の名前がそのまま橋の名前になっているということは、初期の頃で重要な部類に入るのだろうか。旧中富町の切石地区と旧下部町の下田原地区を結んでいる。昭和30年の建造だが、この独特のトラス構造は何と言うのだろうか、土木工学に疎い私には分からない。

山梨版“マディソン郡の橋”ー鰍沢

2006年10月16日 | 橋・トンネル

鰍沢町の入町地区で発見した、屋根付きの木橋。川の向こうには、この地区の公民館があるだけだった。屋根付きの橋と言えば、信州鹿教湯温泉の五台橋がある。屋根を付けることは木橋の耐久性を向上させる効果があるし、第一に雨の日など滑らなくて済む。こちらは、そんなに古いものとは思われないが、さしずめ山梨版“マディソン郡の橋”といった所か。

教会でオフ会

2006年10月15日 | みちくさ
当ブログに時々コメントを寄せてくれている“コアラな母”さんと、その友達お二人とで“オフ会”をしました。場所は甲府カトリック教会。お三人さんとも、古い建物や文化に関心があるということで、教会の中を見学しながら、おしゃべりをしました。

余談ですが、教会に向かう途中、車の中でガムを噛んでいたら、上の奥歯(差し歯)がポロリと取れてしまいました。違和感としゃべりにくさとで、文字どおり“はなし”にならなかったのではと心配です。

赤沢宿の町並みー(2)大阪屋

2006年10月10日 | 峡南(身延・早川・南部)

江戸があれば大阪もあるということで、こちらは「大阪屋」さん。江戸屋さん同様の建築年でやはり明治12年に改築。軒下にずらりと並んでいるのは、“講中札”と言って、各地から来た講が定宿の印として残していったもので、“板マネギ”とも呼ばれるそうだ。この札には、講の名前や個人の名前、役職、住所などが書かれている。現在残っている講中札は、昭和35年以降のものだそうだ。

赤沢宿の町並みー(1)江戸屋

2006年10月08日 | 峡南(身延・早川・南部)

早川町の赤沢宿は日蓮宗総本山の「身延山」と、かつては修験霊山と伝えられる「七面山」を結ぶ参道の途中に位置する集落で、各地から訪れる参詣客を迎える宿場として栄えた。急峻な山肌に貼付くように古い家々が立ち並び、平成5年、山梨県では唯一の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。「江戸屋」「大阪屋」「大黒屋」「両国屋」といった屋号の旅篭がある。現在旅館を続けているのはこの「江戸屋」さん1軒だけとなってしまったそうで、天保9~13年頃に建てたものを明治10年に改築し、現在の2階建ての造りになったとのこと。