退院の日

ついにやって来た。
水曜日のCTの結果、骨に穴を開けた部分等に、ひび割れとかが
見られなかったので、退院の許可が出た。
このCTの画像を見た時に、初めて骨に穴開けて貫通させて、
じん帯の代わりの物を通している事を知った。複雑な気持ち。

先生はなぜか、退院は木曜日でも金曜日でもいいですよと言っ
ているが、自分にはなぜ退院できるのに、もう一日長く病院に
いなければならないのか、短いやり取りの中で理解できなかっ
たので、木曜日に退院する事を告げた。

これでやっと寝れる。一番に思った事。

さきほど、師匠の店にスクーターを取りに行った。
国道1号線を走っている途中で、街が真っ暗で信号機もところ
どころ消えているのに気がついた。
これが計画停電．．．．
病院にいては実感できなかった。
本当に電気遮断するんだぁ。きついね。

お見舞いに来て頂いたゲストの方や、毎日来てくれた家族、
手術スタッフ、先生、リハビリ科のスタッフの皆さま、整形
外科ナースチームの皆さまに感謝致します。　

ありがとうございました。

卒業

凌が小学校を卒業した。
卒業式の時は病院にいたので、その晴れ姿を見ることはなかった。

早い。とにかく早いと感じた。もう小学校で6年経ったのかと。
何でこんなに早いと感じるのか．．．．
あまり接していないからか？　
あまりにもイベントが少ないからか？
あまり本人に変化が無いからか？
いろいろと考えたがコレと言うのは無い。多くの親がそんな事を考えて
いるのではないかと思う。

凌は算数が得意で、自ら図書館で中学で学ぶ数学の本を借りて勉強して
いた。
それらは”塾に行きたくない”から、自力で頑張るところから来ており、
塾で学んでいる子から聞く、先で学ぶ数学とかの話を聞いて、負けない
ように勉強している頑張り屋だ。

卒業文集には「海外へ行きたい」内容が書いてあった。
今年は中学にもなる事だし、夏休みにサンフランシスコのJerryさんの
ところへ子供だけで行く計画をJerryと立てている。
実は、12月にJerry家へお邪魔したときに、奥様にも説明して了承を得
ている。

卒業おめでとう。

入院13日目

連休明けで医者のOK待ちの入院患者が多数おり、この日に一気に
退院許可が降りた。
まじかよ～皆退院かよ。　またもや、送り出す側だ。

リハビリで足が伸びた時に使う筋肉がイマイチ活動？していない
ような事を言われた。　もう足はビンビンに伸びているけど、
立ったときに支えさせようとした事が無かったので、言われて初
めて気が付いた。
立って足を伸ばして見ると、何故か変なバランス。足もプルってる。
そう言う事か。　立った時に支えられるようにすればいいのか。

スムーズに足が伸びるように練習。
ベッドの上で太ももの裏の張った筋だか筋肉をモミながら、ヒザを
下へ押すような力を入れる。

結構変わった。全然楽になった。
今まで何の事も無く普通に立つまでは未だ少し時間が掛かるが、
自信は付いた。

ヒザに付けている装具に、モトクロス用のプロテクターのオプショ
ンを付ける件で、装具屋さんから連絡があった。
需要があまりに少なかったので、やめたらしい。在庫も無いらしい。
つまり、今付けている装具は、数ヵ月後にはお荷物になる事決定。

入院12日目

午前中のタイムアタックでは2分35秒を叩き出した。
明らかに昨日よりは快適に足が出る。

午後は勝負に出た。
今まで靴のヒモをユルユルにして、裸足で履いていたが、
靴下を履き、ヒモも絞めた。
22秒台が最速で、全てが30秒以下で廻った。

病室に戻ったら、「あんま無理するなよ」と言われた。
俺の目が三角になっていたを見たのか、ほぼ同じ時期に
入院したおっさんになだめられる。

明日からタイムアタックはやめよう。散歩ぐらいにしとこう。
一歩一歩を確かめながら歩こう。
どうせこの先のリハビリ生活も長いし。

BOBBYの1日
5時過ぎ：最終的に眼が覚める。このときが一番眠い時。
6時：いびき音源カーテン全開おやじが、カーテンを全開にして
「ふぁーあ、良く寝た」という。周りがドン引きの瞬間。
6時過ぎ：体温、血圧や昨晩からの様子等の確認。この後から朝飯
まではNHKのTV放送を見て、毎日泣いてる。
7時半：朝飯
8時：朝の巡診。担当先生が「どおっすかー」って来る。
トイレ、はみがき
9時：5階から1階まで降りてリハビリ室にてリハビリ１時間。
10時～12時：ベッド上で行うリハビリマシンを使って1時間リハビリ。
余った時間は、中国語の勉強か、院内散歩。
12時：昼飯
昼飯後：体温、血圧の測定。午前中にベッド上のリハビリを行って
いない場合は午後に1時間。
14時～16時：PCを開いてメールの確認。シャワーの予約。中国語。
16時：大体いつもこの時間にシャワー
夕方：お見舞いのゲスト対応等。
18時：晩飯
19時：NHKのTV放送を見て泣く。
21時：消灯

ざっとこんな感じ。

入院11日目

病院のリハビリ科は休祭日はお休みなので、自分でやるしかない。
歩く練習しといてくれと言われたので、院内を大回りで松葉杖付き
ながら歩く。

なんか、松葉杖なくても歩けるんじゃない？　って気がしてきたので、
一応右だけ松葉杖を持ったまま歩く。
歩けば歩くだけ普通に歩いている状態に近づいている感じがする。

ただ単にグルグル廻っていてもつまらないので、Lap timeを測る事に
した。

この日の午前は3分04秒が最速。　散歩してる人やらたくさんいて、
挨拶やら会話をしながらだったので、なかなかタイムアタックの機会
が持てなかった。

午後にシャワーを浴びた時に、内出血の部分の改善が見られたので、
気持ちにスイッチが入った。
2分54秒を叩き出して終了。

この計測を開始した事により、ベッドでのリハビリにも力が入る。


今ツイッターで話題に上がっている、”日本ユ○セ○協会”。
なんと、募金された金の２５％をピンはねし、しかも、どの援助に
使うかはわからないそうだ。もしこれが本当ならば、今後募金箱な
んかにお金入れない。　アグネスのやつです。注意を。
どこの誰の援助に使われるのかわからないし、1/4を持っていかれる
事に問題ない人はOKだけどね。

黒柳さんのユニセフはOK。

入院10日目

シャワーの許可が降りたので、シャワー浴びて見る。
手術後の傷口を見るのはこれが初めてとなる。

ボコボコ。

あちこちがボコボコ。
装具に当たって痛かった部分は、すねの部分が青くなっていた。
おそらく、歩く度にここが当たって痛かったのだろう。
装具を少し上側にズラして装着し、装具との間にハンカチ（これ
しかない）を挟んで直撃を防ぐ。

だいぶ楽になった。これなら痛くないので寝れそうだ。

ところが、悪魔は今日もやってきた。
21時消灯で、恐らく21時過ぎには寝た。
次に起きたときに、周りが辺に明るかったので、「やったー
朝まで寝たぜ～」と思って時計見たら24時過ぎ。
何でこんなに明るいのか、すぐにわかった。

隣のベッドに移ってきた人が、TVを付けっ放しで寝てるから、
部屋にミラーボールでも付いてんじゃない？ってぐらい、目まぐ
るしく明かりの色が変化する。　眼を閉じても明るくなったり
暗くなったりはハッキリと判る。　寝れね～よ。　ここのTVは
有料だし、ナースコール押してTV切ってやるか．．．．

ナース到着。

小声で、「ＴＶ付けっ放しで寝てる？？」と伝えた。

そしたら、ビツクリなんだけど、起きて見てたらしい。
カンベンしてよ。　当然スイッチオフ。

隣の人が起きてTV見るのはすごくわかる。寝れないからだ。
うちの病室には。すげーでかいイビキの人がいて、この人より
も寝るのが遅れたらOUT。長い夜が始まる。
俺も24時から”音”との戦いに入った。

1時、2時、3時、4時、5？？？　周りからはため息が聞こえる。
隣の人は5時前ぐらいに寝れたようだが、自分は5時過ぎまで
掛かった。そして朝一番に部屋のカーテンをガッツリ開けるのが
音源のおじさん。いつも6時前ぐらいかなぁ。

そして、皆朝飯食い終わって新聞読んだりした後ぐらいから
音源以外は寝に入る。
早く退院したいっす。

入院9日目

今日は待ちに待った抜糸の日。　
朝から抜糸してリハビリでは装具を取り付けて歩く練習。

抜糸してから、なんか調子悪くて、リハビリでは装具の付け方を
教えてもらってから、ちょこっと両足で立ったぐらいで終了。

来週ＣＴスキャンを取って問題なければ退院の予定。

入院7日目

今日で入院1週間。　思っていたよりも短く感じたかな。

リハビリも順調に進み、90度曲げの壁は超える事ができた。
抜糸すればもっと曲げられるらしい。　金曜日に抜糸予定。

熱はだいぶ落ち着いて来た。腫れもほとんど無くなって来た。
自分の脚として動かしてやろうって気になってきたかな。

ウリさんが忙しい中見舞いに来てくれた。
何を言い出すのかと思えば、コースターを買ったと言いやがった。
「はぁあ？？」

だいき先生は全国区な走りなので、将来的にも必要なんだろうなと。
”全日本”かぁ。腹をくくるのが早いと言うか、潔いと言うのか、
ウリさんもまた俺の中では、でかい男の一人だ。

烈も載せてくれとお願いしておいた。

入院6日目

今日から節電に自分も参加する事になりました。
今までヒザの発熱を抑えるために、電気式の冷却パッドみたいな物を
当ててたのですが、氷に変わりました。

リハビリでは、もうこれ以上曲げたら、縫ってある糸が切れちゃう（自
分で思ってるだけですが）ってところまで曲がっとります。
日に日に自信も高まって来とる。

松葉杖も支給された。
松葉杖は車椅子よりも身軽だけど、常に右足を上げているせいか、松葉杖
で歩いて1分もすると、右足のつま先に血が溜まる？ちょっと痛いので、
トイレ以外は車椅子です。

ヒザの保護具が出来て来ました。これが10万円っすか？しかも右だけで？
ってぐらいショボイ外観。　持って来た営業のおねーさんに、モトクロス
用のやつって無いのか聞いたところ、オプションであると思うって事で、
来週また調べて来ると言うことになった。　考えて見れば、曲がり過ぎな
い/伸びすぎないってのは重要だよな。　この保護具はネジレに対しては
普通だそうです。あくまでも、曲げ角度設定にこだわった物らしい。
たけーよ。
営業のおねーさんは、東京へ帰るための車の燃料が無いので、現在部下に
買いに行かせてると言っていた。　サバイブしてもいいように背中に一切
合財を背負っていると。お疲れっす。

入院5日目

本格リハビリをやって、自分が思っている以上に脚が曲がる事
を知った。　かなりの自信になった事に間違いない。

なんだかんだ説明するのが面倒なので、”モトクロスでコケた”
で統一している。　そう言うと職業ですか？って、必ず聞かれる。

本格リハビリが始まると、リハビリの宿題が出される。
この事で、入院生活が少し忙しくなった。
リハビリ施設のベッドに寝て上を見ると、人がたくさんいないの
に、全部の蛍光灯が点灯している。
ここは”ヤシマ作戦”とは関係ないのか．．．．と思ったが、
良く見ると、蛍光灯は2本のうちの1本しか全部付いてなかった。

自分にできること。TVを観ないことかな。冷蔵庫は最初っから使っ
て無いし。　実際、今の状況でTV観ても、NHKラジオを聞いてるの
とほとんど変わらないし。

手術を担当して頂いた先生から、内視鏡の画像で手術前後で何が
変わったのか説明を受けた。　眼を閉じれば頭が後ろへ倒れそう
になるのを必死でこらえながら聞いた。　

とりあえず底は脱したハズ。これから上げていくのは自分のリハ
ビリ次第。