boban のんびり 株投資日記

備忘録です。ディトレードなどの短期勝負ではないので、日々の変化はあまりありません。

中国 利下げ

2015-06-28 | 2015
2015/6/27 19:00 日経新聞

【北京=大越匡洋】中国人民銀行は27日、政策金利である銀行の貸し出しと、預金の基準金利の引き下げを決めた。貸出金利(期間1年)を0.25%下げて4.85%、預金金利(同)も0.25%下げて2.0%とする。28日から適用する。利下げは5月以来、約1カ月ぶりで、昨年11月以降だけで4回目となる。



2014年11月21日 日経新聞

【北京=大越匡洋】中国人民銀行(中央銀行)は21日、銀行の貸出と預金の基準金利の引き下げを決めた。貸出金利(期間1年)を0.4%下げて5.6%とし、預金金利(同)は0.25%下げて2.75%とする。22日から実施する。利下げは2012年7月以来、約2年4カ月ぶり。企業の資金調達のコストを引き下げ、不動産市場などで不透明感が強まる中国景気の下支えを狙う。


2015年2月28日 日経新聞

【北京=大越匡洋】中国人民銀行は28日、銀行の貸出と預金の基準金利の引き下げを決めた。貸出金利(期間1年)を0.25%下げて5.35%、預金金利(同)は0.25%下げて2.5%とする。3月1日から適用する。中国の利下げは昨年11月以来、約3カ月ぶり。追加利下げで企業の資金調達負担を軽くし、減速する中国景気の下支えをめざす。


2015年5月10日 日経新聞

【北京=大越匡洋】中国人民銀行は10日、政策金利である銀行の貸し出しと預金の、基準金利の引き下げを決めた。貸出金利(期間1年)を0.25%下げて5.1%、預金金利(同)も0.25%下げて2.25%とする。11日から適用する。利下げは3月1日以来、約2カ月ぶり。追加利下げで企業の資金調達負担を軽くし、減速感を強める中国景気を下支えする。

米FOMC:識者はこうみる

2015-06-18 | 2015
2015年 06月 18日 05:59 JST ロイター


市場関係者のコメントは以下の通り。

●9月利上げの公算、年内2回の可能性も

<MVファイナンシャルの投資戦略・リサーチ主任、カトリーナ・ラム氏>

米連邦準備理事会(FRB)が今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で行動しないという、予想通りの内容となった。今回のFOMCからは、6月に利上げしない、年内に利上げを実施する、利上げペースは緩やかになるという、明確な手掛かりを得た。

現時点で不透明なパズルのピースは、第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率だろう。ただ、第2・四半期GDPがさえない内容となれば驚きと言える。

利上げ開始は9月になる公算が極めて大きく、年末までに2回目の利上げが実施されると考える。

●労働市場引き締まりに言及、年内利上げは確実

<インベスコ・パワーシェアのシニア株商品ストラテジスト、ニック・カリバス氏>

米連邦準備理事会(FRB)は雇用市場が幾分引き締まった点に言及した。これは利上げに近付きつつあることを示唆している。

それと同時に、金利の引き上げペースに関する予想は下方修正された。大幅な利上げを見込む向きが減少した。この2つの材料により、株式市場が不安定な展開となっている。

市場は今後数カ月の指標に引き続き注目するだろうが、年内に何らかの引き締めに向かっていることは確かだ。

●利上げかなり緩やかに、来年末まで150bp程度

<BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏>

米連邦準備理事会(FRB)当局者の見通しによると、中央値で2016年末まで計150ベーシスポイント(bp)の利上げが見込まれている。これは当社の予想に一致する。

ここで消化すべき材料は多くない。FRBは年内の利上げを見込んでいるが、かなり緩やかな引き締めとなるだろう。

米債券市場が上昇したのは、主に長期の金利見通しが引き下げられたからだ。

●声明にハト派色、インフレ率まだ不十分

<シャプドレーヌ・フォーリン・エクスチェンジのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏>

ドルが下落したのは、声明が概してハト派的だったためだ。米連邦準備理事会(FRB)とイエレン議長は総じてインフレ率上昇を待っている段階で、(目安となる水準に)到達したとまだみていない。

FRBはインフレについて、合理的な確信を得たいとしている。(今回の)声明は、これまでになくハト派的な色彩が強い。合理的な確信とは、しっかりとしたインフレをFRBが望むことを意味し、そのような状況には明らかにまだ達していない。イエレン氏は、利上げ時期が早すぎたり、遅すぎたりする状況を望んでいない。

米FOMC声明全文

2015-06-18 | 2015
2015年 06月 18日 04:44 JST ロイター


[ワシントン 17日 ロイター] - 4月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が第1・四半期の多少の変化を経て(after having changed little during the first quarter)、緩やかに拡大した(expanding moderately)ことを示唆している。就業者数の増加ペースが上向く(picked up)一方で、失業率は引き続き安定的だった。総じて、広範な労働市場の指標は、労働資源の活用不足がいくらか減少した(diminished somewhat)ことを示唆している。家計支出の伸びは緩やか(has been moderate)で、住宅部門はやや改善を示した(shown some improvement)。しかし、企業の設備投資と純輸出は軟調なまま(stayed soft)だった。インフレ率はそれまでのエネルギー価格の下落とエネルギー以外の輸入価格の低下を部分的に反映して、委員会の長期的な目標を引き続き下回ったが、エネルギー価格は安定したようにみえる(appear to have stabilized)。将来のインフレを示す市場ベースの指標は低いままだが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。


委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に引き続き向うと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定していると引き続きみている。インフレ率は短期的には最近の低い水準近くにとどまると予想されるが、委員会は、労働市場がさらに改善し、それまでのエネルギーや輸入価格の下落による一時的な影響が消えれば、インフレ率は中期的に徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する。委員会は、労働市場のさらなる改善を確認し(has seen further improvement)、中期的にインフレ率が2%目標に向かって戻るとの合理的な確信が持てた(is reasonably confident)時に、FF金利の目標誘導レンジを引き上げることが適切になると予測する。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、チャールズ・エバンス、スタンレー・フィッシャー、ジェフリー・ラッカー、デニス・ロックハート、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロとジョン・ウィリアムズの各委員。

<4月28─29日>

3月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済成長が一時的な要因を部分的に反映して冬場に鈍化したこと(slowed during the winter months, in part reflecting transitory factors)を示唆している。就業者数の増加ペースは緩やかとなり、失業率は引き続き安定的だった。広範な労働市場の指標は、労働資源の活用不足にあまり変化がなかった(was little changed)ことを示唆している。家計支出の伸びは減少した(declined)が、それまでのエネルギー価格の下落を部分的に反映して家計の実質所得は力強く伸び、消費者心理は前向きな状態を保っている(remains high)。企業の設備投資は弱まり(softened)、住宅部門の回復は遅いままで、輸出は減少(declined)した。インフレ率はそれまでのエネルギー価格の下落とエネルギー以外の輸入価格の低下を部分的(partly)に反映して、委員会の長期的な目標を引き続き下回った。将来のインフレを示す市場ベースの指標は低いままだが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。生産と雇用の伸びは第1・四半期に鈍化したものの、委員会は適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に引き続き向うと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定していると引き続きみている。インフレ率は短期的には最近の低い水準近くにとどまると予想されるが、委員会は、労働市場がさらに改善し、エネルギーや輸入価格の下落(declines in energy and import prices)による一時的な影響が消えれば、インフレ率は中期的に徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する。委員会は、労働市場のさらなる改善を確認し(has seen further improvement)、中期的にインフレ率が2%目標に向かって戻るとの合理的な確信が持てた(is reasonably confident)時に、FF金利の目標誘導レンジを引き上げることが適切になると予測する。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、チャールズ・エバンス、スタンレー・フィッシャー、ジェフリー・ラッカー、デニス・ロックハート、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロとジョン・ウィリアムズの各委員。

<3月17─18日>

1月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済成長がやや緩やかになった(has moderated somewhat)ことを示唆している。労働市場の状況は力強い雇用の増加と失業率の低下を伴って、さらに改善した。広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が引き続き消えつつあることを示唆している。エネルギー価格の下落が家計の購買力を押し上げ、家計支出は緩やかに伸びている。企業の設備投資も拡大しているが、住宅部門の回復は遅いままで、輸出の伸びは弱まった。インフレ率はエネルギー価格の下落を大きく反映して、委員会の長期的な目標をさらに下回った。将来のインフレを示す市場ベースの指標は低いまま(remain low)だが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に引き続き向うと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定していると引き続きみている。インフレ率は短期的には最近の低い水準近くにとどまる(remain near its recent low level)と予想されるが、委員会は、労働市場がさらに改善し、エネルギー価格下落による一時的な影響やその他の要因が消えれば、インフレ率は中期的に徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する。前回の声明と一致する通り(consistent with its previous statement)、委員会は、4月のFOMC会合でFF金利の目標誘導レンジを引き上げる可能性は引き続き低い(unlikely at the April FOMC meeting)と判断する。委員会は、労働市場のさらなる改善を確認し(has seen further improvement)、中期的にインフレ率が2%目標に向かって戻ると合理的な自信が持てた(is reasonably confident)時に、FF金利の目標誘導レンジを引き上げることが適切になると予測する。このフォワードガイダンスの変更は、委員会が目標誘導レンジの引き上げ開始時期を決めたことを示唆しない。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、チャールズ・エバンス、スタンレー・フィッシャー、ジェフリー・ラッカー、デニス・ロックハート、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロとジョン・ウィリアムズの各委員。

<1月27─28日>

昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動がしっかりしたペースで拡大している(has been expanding at a solid pace)ことを示唆している。労働市場の状況は力強い雇用の増加(strong job gains)と失業率の低下を伴って、さらに改善した。総じて、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が引き続き消えつつあることを示唆している。最近のエネルギー価格の下落が家計の購買力を押し上げ(boosted household purchasing power)、家計支出は緩やかに伸びている。企業の設備投資も拡大しているが、住宅部門の回復は遅いままだ。インフレ率はエネルギー価格の下落を大きく反映して、委員会の長期的な目標をさらに下回った(further below the Committee’s longer-run objective)。将来のインフレを示す市場ベースの指標はここ数カ月で大幅に低下(declined substantially)したが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に引き続き向う(continuing to move toward )と予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定していると引き続きみている。インフレ率は短期的にはさらに低下する(decline further in the near term)と予想されるが、委員会は、労働市場がさらに改善し、エネルギー価格下落による一時的な影響やその他の要因が消えれば、インフレ率は中期的に(over the medium term)徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢(financial and international developments)の解釈を含む幅広い情報を考慮する。こうした要因の評価を基に、委員会は金融政策の運営姿勢の正常化開始において忍耐強くいられる(can be patient)と判断する。しかし、今後入手する情報が、委員会が掲げる雇用とインフレ率の目標に向けた進展が、委員会の現在の予測よりも早いと示唆するならば、FF金利の目標誘導レンジの引き上げは現在想定されているよりも早くなるだろう。反対に、進展が予測よりも遅れるようならば目標誘導レンジの引き上げは想定されているよりも遅くなるだろう。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、チャールズ・エバンス、スタンレー・フィッシャー、ジェフリー・ラッカー、デニス・ロックハート、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロとジョン・ウィリアムズの各委員。

<12月16─17日>

10月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が緩やかなペースで拡大(expanding at a moderate pace)していることを示唆している。労働市場の状況は確実な雇用の増加と失業率の低下を伴って、さらに改善した。総じて、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が引き続き消えつつあること(continues to diminish)を示唆している。家計支出は緩やかに伸びており、企業の設備投資も拡大しているが、住宅部門の回復は遅いままだ。インフレ率はエネルギー価格の下落の影響もあって、委員会の長期的な目標をやや下回り続けている。将来のインフレを示す市場ベースの指標はさらにやや低下したが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみている。委員会は、労働市場がさらに改善し、エネルギー価格下落による一時的な影響やその他の要因(transitory effects of lower energy prices and other factors)が消えれば、インフレ率は徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。こうした要因の評価を基に、委員会は金融政策の運営姿勢の正常化開始において忍耐強くいられる(can be patient)と判断する。委員会はこのガイダンスが、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け、長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、ゼロから0.25%としているFF金利の目標誘導レンジを資産購入が10月に終了した後も相当な期間維持することが適切になるだろうとした前回の声明と合致する(consistent with its previous statement)とみている。しかし、今後入手する情報が、委員会が掲げる雇用とインフレ率の目標に向けた進展について、委員会の現在の予測よりも早いと示唆するならば、FF金利の目標誘導レンジの引き上げは現在想定されているよりも早くなるだろう。反対に、進展が予測よりも遅れるようならば目標誘導レンジの引き上げは想定されているよりも遅くなるだろう。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、ロレッタ・メスター、ジェローム・パウエルとダニエル・タルーロの各委員。

反対したのは以下の3人。リチャード・フィッシャー委員は、委員会は金融政策の正常化の開始について忍耐強くあるべきだが、一方で、10月以来の米国の経済動向の改善は、FF金利の引き上げが適切になる日を、委員の大半が予想しているよりも前倒しした(has moved forward)と確信している。ナラヤナ・コチャラコタ委員は、低インフレが続き、長期的なインフレ期待を示す市場ベースの指標も低下している中、委員会の決定は2%のインフレ目標の信頼性に対して、必要以上の下振れリスク(undue downside risk)をもたらすと考えた。チャールズ・プロッサー委員は、声明において時間の経過の重要性をフォワードガイダンスの鍵となる要素として強く打ち出すべきではないとし、経済状況が改善していることを考えると、現行のフォワードガイダンスが前回の声明に合致するとは強調すべきでないと異議を唱えた。

<10月28━29日>

9月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大していることを示唆している。労働市場の状況は確実な雇用の増加(solid job gains)と失業率の低下を伴って、さらにいくらか改善した(improved somewhat further)。総じて、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足(significant underutilization of labor resources)が徐々に消えつつある(gradually diminishing)ことを示唆している。家計支出は緩やかに伸びて(rising moderately)おり、企業の設備投資も拡大している(advancing)が、住宅部門の回復は遅いままだ。インフレ率は委員会の長期的な目標をやや下回り続けている(running below somewhat)。将来のインフレを示す市場ベースの指標はやや低下したが、調査に基づいた(survey-based)長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大し、労働市場の状況とインフレ率は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみている。エネルギー価格の下落やその他の要因によって、物価は短期的には抑制されるとみられるが、委員会はインフレ率が目標の2%を恒常的に下回り続ける可能性はことし初めからはやや減少した(diminished somewhat since early this year)と判断している。

委員会は、現行の資産購入プログラムの開始以降、労働市場の見通しが著しく改善したと判断する。加えて、委員会は物価安定の下で雇用の最大化に向けて続いている進展を支えるだけの基調的な力強さ(sufficient underlying strength)が、より広範な経済に存在すると判断している。これにより、委員会は今月で資産購入プログラムを終了することを決定した。委員会は保有する政府機関債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準(sizable level)で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

最大雇用と物価安定に向けて続く改善を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。委員会はこうした要因の評価を基に、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け、長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、ゼロから0.25%としているFF金利の目標誘導レンジを資産購入が今月終了した後も相当な期間(for a considerable time)維持することが適切になるだろうと予測している。しかし、今後入手する情報が、委員会が掲げる雇用とインフレ率の目標に向けた進展が、委員会の現在の予測よりも早いと示唆するならば、FF金利の目標誘導レンジの引き上げは現在想定されているよりも早くなる(occur sooner)だろう。反対に、進展が予測よりも遅れるようならば目標誘導レンジの引き上げは想定されているよりも遅くなるだろう。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面(for some time)、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、リチャード・フィッシャー、ロレッタ・メスター、チャールズ・プロッサー、ジェローム・パウエルとダニエル・タルーロの各委員。反対したのはナラヤナ・コチャラコタ委員で、インフレ率の見通しが引き続き低迷(continued sluggishness)し、市場ベースの長期的なインフレ期待も最近は低下していることを考慮すれば、委員会は少なくとも1─2年先のインフレ率の見通しが2%に戻るまでは現行のFF金利の目標誘導レンジを維持すると約束し、資産購入プログラムを現状のレベルで続けるべきだと考えた。