boban のんびり 株投資日記

備忘録です。ディトレードなどの短期勝負ではないので、日々の変化はあまりありません。

米政府、投資ポートフォリオの中国流入制限策を検討

2019-09-29 | 2019
ブルームバーグより

トランプ米政権の当局者は米投資家のポートフォリオ投資による中国への資金流入を制限する方法について協議している。実際に規制された場合、主要指数に連動した巨額の投資資金に影響が及ぶ見通しだ。内部協議に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  米国と中国は、両国の経済と投資家を1年余りにわたって混乱させている貿易戦争を休戦に導くべく交渉を続けている。また中国は、同国金融市場への外国からの投資に関して規制の緩和を進めている。こうしたタイミングでの米国による資金フローの締め付けは、両国経済を巡る摩擦において新たな対立点をさらすことになり、両国が互いに賦課した巨額の関税にとどまらない大規模な混乱を引き起こす可能性がある。

  トランプ政権が検討している選択肢には、中国企業の米株式市場での上場廃止や、政府年金基金を通じた米国民の中国市場へのエクスポージャーを制限することなどが含まれる。これらの実施方法に関する正確な枠組みはまだまとまっておらず、いかなる計画もトランプ氏の承認が必要になる。この協議に詳しい関係者1人によれば、トランプ氏は協議にゴーサインを出した。

  関係者3人によれば、政権当局者は米企業が算出する株価指数への中国株の組み入れ制限策も検討している。ただ、具体的な方策は明確でない。最近は主要株価指数に採用される中国企業が増えている。

  MSCI指数に組み入れられる中国企業の増加に関してはルビオ上院議員(共和)などから疑問の声が挙がっていた。同議員らは株価指数に採用されたり、年金基金の投資対象となる中国企業への監視強化や投資制限を主張している。

  報道を受けて米国市場に上場する中国企業の株価は下落。アリババ・グループ・ホールディングが5.2%安となったほか、JDドット・コムは6%、百度(バイドゥ)は3.7%下げた。

  ホワイトハウスは計画についてルビオ議員と議論している。

  トランプ政権に近い関係者1人によれば、米政府はこの問題について中国側と全く協議していない。また同関係者によると、米国は同問題に関するいかなる行動も現在進行中の貿易協議とは切り離したい考えだという。