boa mesa

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凄烈!!清冽!!「カンテサンス」

2007-01-31 19:32:34 | そとごはん
フレンチのような深い「文化」においては、
伝統的なスタイルを崩すことは、
よほどベーシックとヒストリーをふまえていないと
単に「奇を衒った」と片付けられがちですが、
このかたの、そういった批評の域を超えて評価されるであろうお皿に
向き合えたことを、心から幸せだと思えた午餐でした。

カンテサンス、岸田周三シェフ。



岸田シェフのご高名は、あの山本益博氏がご執心で週一で通い詰めておられるとか、
名だたるフレンチの重鎮シェフが訪れては唸って帰っていかれる、とか
身近な例ではうちの生徒さんがいらして感動したとか、
さまざまな方面からとどろいていたのですが
わたしが伺ったのは今回が初めてでした。

エスコートしてくださったかたのおかげなのですが
お食事の前にシェフがご挨拶にみえてくださったり
お食事のあと厨房を拝見させていただいたり、
挙句に「お写真よろしいでしょうか?」という
オバチャンの厚かましいお願いに快く応じてくださったりと、
予期せぬツーショット写真、撮影に至ったのです。
感激~~~!!

まだ三十路を過ぎたばかりでしょうね、透明感のある、
「文学青年」といってもおかしくない繊細な印象の岸田シェフ。
彼のお料理の素晴らしさはなんと言っても既成概念に囚われない
「火入れ」の革新的な技術にあります。

この、岸田シェフにしか出来ないと言われている
「虹いろ」に仕上げるお魚の火入れ。



こちらはメインの一品、「ほうぼう」のソテーなのですが
写真の腕が良くなくておわかり辛いと思いますが
断面は実に美しい虹色に輝いているのです。
宝石のようなこのお魚が従えているのは春菊のエミュルションとほうれん草のピュレ。

このような、技術的な秀逸とはまた別の次元でも
岸田シェフの感性には感動させられます。

たとえば、この帆立と里芋とビーツのミルフィーユ。



帆立とお野菜の組合わせだけでも新鮮なのに
ビーツを重ねてさらに複雑さを増した「手ごわい」美味しさといったら!!

付け合せの洋梨もかるくマリネしてあって
ビーツのピュレと糖度をあわせてあるのでしょう、
思わずお連れの真似をしてミルフィーユに洋梨もサンドしました。

美味しいよ~~~。
もう涙声のテーブル。

一品目の、さつまいものスープ、甘くないスイートポテト(?)に
ピーカンナッツのオイル。
この風味はワインの味わいを狙っているのでしょうね、
ワインを召し上がらないお客様へのメッセージを感じたのは深読みでしょうか?

二品目の「山羊のチーズのヴァヴァロワ仕立て」



・・・・ただただ脱帽です、このなめらかさ、優しさ、「聖母」を感じました。
添えられた百合根の、蒸したでもなく茹でたでもなく「この堅さがいちばん美味しい」と
迷うことなく確信させられる歯ざわり。
そして必然のように添えられた極上のオリーヴオイルと
フルール・ド・セルの深く気高い味わい。

お料理においては「これ、美味しいのかな?」と一瞬でも思わせると失敗だと
わたしは常々思っているのですが
カンテサンスではどのお皿にも、一瞬でも迷ったりはしませんでした。
確実に美味しい!! 岸田シェフ、すごい!!

メインのお肉は鶏でした、
「シャポン」と言われる、去勢することによって、
成長による無駄なアミノ酸の拡散を阻止される種。
家庭料理ではあまり知られていませんが、とっても美味しい高価な鶏。
そのロティです。

わたしもレッスンでは、「鶏は皮目からじっくり15分以上焼いて
裏返したら1分でお皿にあげてね」とよく言うのですが
シェフはおそらく皮目にしか火をいれていらっしゃらないと思います。
素晴らしい皮のぱりぱり感!
これ、鶏?というくらい美味しい・・・・。
またほうれん草のピュレのよく合うこと!!

デセールにも感動でした、
「二度焼きビスキュイ」



これは普通に焼いたジェノワーズを砕いて、アマンドプードルを合わせ
再度焼いたという、常識を超えたスイーツです。
美しくきびきびとしたホールスタッフの女性によると
「組み立てのときに余分がでてしまうのを
 再利用できないかと考えてシェフが思いついたものです」
余ったジェノワーズはすべて自分の口に運んでいたわたしは絶句。
愛らしいティアドロップ型にくりぬかれた部分にあしらった
ココナツ風味のクリームも絶品でした。




そして、白眉、ほんとうに眉といい頭髪といい、
挙句には生命維持になんら必要のない体毛にいたるまで
すべて逆立ってしまった
「メレンゲのグラス」




アイスクリームにこんなに感激したのは初めてです!
リュバーヴを添えたものをあっ!!というまに平らげたあと
「もうお楽しみは終盤に近づきつつある・・・」と
凹み気味のわたしたちにサービスのかたが
「よろしかったらアイスクリーム、おかわりをいかがですか?」と!!

ありがとうございました、
岸田シェフ、スタッフの皆様。

隙のない、それでいて温かい、お料理とサービスと空間。
凄烈、でした。












バレンタイン スペシャルレッスン

2007-01-28 22:46:14 | レッスン
毎年この季節になると「義理チョコ用♪」に作り続けているお菓子、
「アマンド・オ・ショコラ」



昨年2月のレッスンの折にカフェと一緒に召し上がっていただいたら
「教えてください」という生徒さんのリクエストをたくさんいただきましたので
「バレンタインスペシャルレッスン」として下記日程でご紹介させていただきます。

お知らせが遅くなってしまいましたが

2月4日 日曜日 午前10時より12時まで
           午後3時より5時まで 
2月5日 月曜日 午前10時より12時まで
           午後3時より5時まで
各クラス8名様

デモンストレーション形式で、出来上がりのショコラと、
別にご用意したお菓子をお紅茶・カフェと共に召しあがっていただき
お持ち帰り用もご用意いたします。
材料・ラッピング用材などもお持ちいただけるようにいたします。

boa mesa の生徒さんでないかたでも大歓迎です。
ご参加おまちしております
ご希望のかたが多数の場合、クラスを増やすことも考慮させていただきます。

ご連絡は boamesa のあとに @hotmail.co.jp




KIHACHIシルクロード鍋パーティ

2007-01-28 20:38:17 | イベント
昨日、レッスンを終え「茶組」のいでたちから「鍋モード」のノースリーブに着替えて
「食べ放題・飲み放題~心ゆくまでご堪能くださいKIHACHI鍋パーティ」
に行ってまいりました。
もう6回目を迎えるそうです、今年は「自慢のシルクロード鍋」!

まず前菜は「柔らかなフォアグラのフラン トリュフソース」から始まり



中央が「炙りマグロのサラダ アジアンスタイル」
グラスに入っているのは「雪中人参とくらげのタイ風カクテル」
右奥が「ほんのりコーヒー風味をつけた焼き豚の花巻添え」
右手前「ぶつ切り地蛸のカリカリ梅と紫蘇の実風味」
左手前「寒鯖のスモーク ブラックガーリックタプナードソース」

そしてサービスのかたが揚げたてをバスケットで配ってくださる
「さくさくに揚げたオニオンのパルメザン風味」
前菜の〆は「うずらのチャイニーズ風フリット」

このあたりでわたしたちのテーブルにはシャンパーニュとワインのお代わりを
サービスするスタッフが10秒おきくらいに・・・申し訳ありません

さあ、いよいよお鍋です。
テーブルにはカセットコンロがセットされ(なんかこの庶民的な感じがいいねえという参加者多し)
牛肉・ラム肉・鶏肉・豚肉がたっぷり盛られた大皿が運ばれ、



数々の中国野菜とともに秘伝のタレでいただく「シルクロード鍋」。
豪華な主役級の出演者のほかに
カピ・腐乳・ごまだれ・豆板醤など、ひとくせもふたくせもある「味」のある役者が登場して、
まるで大河ドラマのようでした。

お鍋のあとはひとつひとつカクテルグラスや小皿に盛られた美味しいデザート。
他のテーブルはもうデザートも終わっているのに
働き盛りの男性3名と欠食大学生1名を含み
食べるよりもしゃべり笑うのに忙しい女性陣7名のboa mesaテーブルは
まだお鍋が終わりません・・・
お肉のお皿2回追加したのはここだけでしょう

お食事のあとはお楽しみ抽選会です。
70名の参加者中約20名にムッシュのご本やキハチのお食事券などが当たるのですが
なんとboa mesa卓は11名中9名が当選

いちばん最後まで居座り、それぞれムッシュと記念撮影をし、話し込み、
すっかり会費のモトをとって銀座をあとにしたのでした。

ムッシュと息子@就職活動中
「社会人になったら初任給で両親を連れてきます」と約束したそうです









紫組×茶組

2007-01-28 01:50:26 | レッスン
昨日のレッスン、いつもご一緒におみえになる素敵な鎌倉マダム
5名様のグループだったのですが
3名様が申し合わせたように「紫」のニットをお召しになり
(もちろん申し合わせなし)




あとの2名様が「茶とベージュ」の組み合わせという装いで、わたしと同じだったのです。



この写真で、わたしの「ず○どう」を隠しているフラワーアレンジは
お正月のために作ったもので、1月のレッスン中はずっとこれで通しています。
松だけが「生」で、根つきの松を義母が買ってきてくれたのを
根の部分に湿らせたキッチンペーパーをあてがいアルミホイルでくるんで使ったところ
ほぼひと月経過しても少々色褪せしただけでまだ「生きて」います。

わたしは正式に「華道」や「フラワーアレンジ」を習ったことがないので
「生」と「人造」をあわせることが「掟破り」なんじゃないかな~~と
いぶかりながらも、なんでもアリでやってしまいます

ガラスの花器なのでアルミホイルが見えるのを隠すために
お正月用のセッティングに使った和のナフキンをあしらいました。

「紫組」のお写真の後方に見えるアレンジも、サハラ(人造花用のオアシス)
の部分をこのナフキンでくるんで隠しました。

このグループのマダムたち、ほんとうに明るくお優しく、
わたしはつくづく、生徒さんにいろいろと教えられ、
そしてエネルギーと癒しをいただいているなあ~~と実感しています。
皆さんあまり「抵抗」ないようなので、
boa mesa の素敵な生徒さんたちを、これからもどんどんご紹介していこうと
思っています

新春吉例キハチナポレオンパイ

2007-01-25 22:42:06 | イベント
今年も行ってまいりました、サクッサクのミルフィーユいただきに。

パイはご存知のようにさくさくとした食感が命のお菓子です、
焼き上げられた瞬間から「命」を削る時間との戦いが始まり、
例えばお菓子屋さんで求めてきたパイはどんなに美味しいものでも
おうちに帰っていただくには
「メイクを落とした女優さん(中年)をナマで見る」くらいの覚悟が必要なのです。

キハチグルメサロン1月吉例の「マキシム風ナポレオンパイ」
オーヴンから出したばかりのパイ生地をカットし
ディプロマットクリームとアーモンドといちごを
サンドしカットしてくださるのは熊谷喜八シェフそのひと。




この1月だけはなにがなんでも参加するという
グルメサロン会員のかたも多いようで
昨日、娘とわたしのテーブルご一緒させていただいた麗しい女性たちは
東京の名門私立女子高J学院の先生グループでした。

総勢10名でお越しになっていて、
「それぞれ専門が違います、どの教科がどの人かわかりますか?」
娘は「音楽」「保健体育」「数学」の先生をズバリ当てていました!
さすが名門校、先生も皆さん素晴らしいラインナップで、
昨日のグルメサロンは本当に楽しく美味しかった

明日はまたキハチ銀座店での冬恒例「キハチ鍋パーティ」です。
今度は息子と、生徒さん10名ご一緒してまいります


母と娘

2007-01-22 01:00:08 | レッスン
あるいは姉と妹、という組み合わせで
boa mesa にいらしてくださる生徒さんは少なくありません。
(一度だけでしたが 父と息子 の組み合わせもありました)

でも、母と娘ふたり、ときどきおとん(!)という組み合わせは
このTファミリーだけです



昨日、土曜日のレッスンにいらしてくださったT母娘。
お帰り際にお写真を撮らせていただきました。
素敵な凝ったデザインのマフラーが姉妹でおそろいなのです。
お姉さまが妹さんのお誕生日にプレゼントなさったのですって

ほんとうに仲良しのご家族で、ご一緒におみえになっているお友達は
お母様の新婚時代を過ごされた社宅でのお友達、こちらにも母娘。
もう30年近いおつきあいで、三家族で海外旅行にいらっしゃることもおありとか。
お食事の間も、お嬢様たちの幼いころのエピソードなどが
尽きることなく交わされて、わたしもついサービスの手をとめて
微笑ましく聞き入ってしまうほどです。

お嬢様たちのお洋服はすべて手作りなさったという慈愛溢れるお母様はまた、
実にお料理上手で、その腕は今もご近所の育ち盛りのお子さんたちをも
満たしていると(そのお子さんのお母様たちもうちの生徒さんというご縁!)聞きます。
そのうえ、とっても「テンネン」・・・・数々の武勇伝を語られるお嬢様たちの、
おもしろおかしく伝えながら、お母様へのいとおしみ溢れるご様子に、
わたしはいつも笑い転げながらも感激に涙しそうになるのです。

家族の間の、悲痛な、凄惨な事件がメディアに取り上げられない日はない昨今。
どうして歯車が狂ってしまうのか、狂わせようと思っているひとは誰もいないと
思う一方、「愛情」という栄養素を、日々の営みのなかに自然に織り込む術を
このご家族のように身につけていれば・・・・と思わずにいられません。






天使来臨

2007-01-21 01:49:06 | イベント
昨日のレッスンを終えてお片づけしていたとき
ご近所にお住まいのMちゃん(これは愛称の頭文字なのですが)からお電話。
昨年10月末に生まれた赤ちゃん「ななこちゃん」と一緒に
お散歩がてら遊びに伺ってもいいですか?とのことです、
うわ~~まだお片づけ出来てないけどいらっしゃい~~

Mちゃんのグループは夜のクラスなので
御出産後Mちゃんはレッスンにみえていなかったのです。
お近くといってもなかなか会えず、「ななこちゃん」もお写真で拝見しただけ、
なのでほんとうに嬉しい訪問でした。



あまりの愛らしさにお写真撮りまくり
ふと思いついて「ブログにお写真出してもいい?」とうかがったら
「抵抗」も「拒否」もなかったので
アップさせていただきました。
Mちゃん、ほんとうに輝くような素敵なママさんぶりでしたよ。
ななこちゃんの健やかなご成長をずっとずっと見守らせてくださいね。

boa mesa を始めて1年10ヶ月、たくさんの生徒さんとのご縁をいただきました。
ご結婚なさった生徒さん、ご出産なさった生徒さん、
それぞれ4名ずついらっしゃいます。
お料理という「日常」の喜びにつながることをご紹介しながら、
生徒さんから「ハレ」の喜びを分けていただける幸せ。
この仕事を始めてよかった、と心から感じた午後でした。





どうしても

2007-01-19 01:00:56 | おうちごはん
朝の情報番組で「大ブーム!」と紹介されていた
「カレー鍋」が食べたくて、
一昨日家族の夕食に作ってみました。



レッスンの準備をしながらなので、いつも「視聴」の「聴」のほうだけ、
正確に作り方を「視」たわけではないので「こんなもんやろ」

まず、かつおと昆布のだしで長ねぎ・にんじん・じゃがいもを煮込み、
そこへ市販のカレールウを加えて、
カルダモン・クミン・コリアンダーなどのパウダーを
味を見ながら(でもかなりいい加減)振りいれます。
わたしが市販のルウでカレーを作るときには必ず加える、
「カカオマス」(ないときはチョコレート)
「エスプレッソの粉」「だししょうゆ」
も加えて、味を決めます。

この間に空いている火に別鍋を用意し、
冷凍してあった海老をカラつきのまま、
にんじんをむいた後の皮・長ねぎの青い部分・塩・お酒
と一緒に強火で蒸して、海老の色が変わったら帆立貝柱も加え、
漉して残った水分をカレーだしの鍋に加えます。

カレーだしの準備ができたら食卓の電磁プレートのほうにお鍋を移し、
用意しておいた、レタスやしめじ、殻をむいた海老や貝柱などの
すぐ火が通る具も適宜加えてみんなでつつきます
香りがいのちのお鍋です。
物足りなくなってきたらスパイスぱぁ~~~っと加えます。

〆はおうどんにしました。
これは決してきらせない我が家の常備品、「サンサスのきねうちうどん」



「細」タイプのものにしましたがつるつるつるつる、止まらない。
誰か止めて。止めないで。どっちやねんっ!!

家族も喜んでいましたが、わたし、翌朝体重が1kg増えていました

今度は〆を「カレーリゾット」にしてみようと思います。




天使のお披露目

2007-01-15 00:18:30 | イベント
エコールを卒業して半年が過ぎました。
同期生たちはそれぞれの道を明るく力強く歩んでいます。

きょうはそのなかのひとり、フランベールの講師採用試験に合格し、
さらに来月ご結婚をひかえ人生でももっとも美しく輝く時期のまっただなかにいる
Tちゃんがご自宅に同期生たちをお招きくださいました。
同期のYちゃんが昨年11月に赤ちゃんをご出産、その可愛い天使「まなちゃん」を
お披露目しようという集まりです。
なんと、TちゃんのおうちとYちゃんのおうちは偶然目と鼻の先なのです。




三ヶ月の赤ちゃんとは思えない、整った美しいお顔立ちのまなちゃん!
ママに似た才色兼備の女性に成長すること間違いなしです。

Yちゃんのご主人様、Tちゃんのフィアンセ君も加わってくださいました。
マグナムボトルを含む、4本あったシャンパーニュもあっという間に空き、
美味しい楽しい、にぎやかなランチパーティでした。

ポットラックパーティだったので
わたしはTちゃんのリクエストにお応えして
エコールの「レシピ発表~ケイタリング部門」の際に作った
「バゲットのファルシ」をお持ちしました。



中身をくりぬいたバゲットに
オリーヴ油でにんにく・アンチョビを炒め、そこへバゲットの中身、
さらに食パンをプロセスしたもの、セミドライトマトを加えてねっとりさた
フィリングをぎゅうぎゅうに詰めて冷凍して固め、
自然解凍してからオーブンでかりっと焼き上げスライスします。

フィリングだけでも美味しいように作ることも大事なのですが
なんといってもバゲットが美味しいものでないといけません。

これでなくちゃ



「ヴィロン」のバゲットの美味しさを教えていただいたのは最近なのですが
そのクラストの香ばしさ、小麦粉の美味しさをしっかり感じさせてくれる中身、
塩の美味しさの際立つ味わいと香りのバランス、
もうすっかり惚れ込んでしまいご執心。
今月のレッスンでもお出ししています。
きょうも丸の内へまわり、10本購入して帰ってきました。
バゲットの寿命は焼き上がりから3時間だとか。
帰宅してコートを脱ぐが早いか、カットしてラップして冷凍庫へ。
また今週末10本買いに行かなくては。
ブランジェリーだけではなく、ブラッセリーも併設してあって
こちらもとても雰囲気がよさそう・・・お食事もしたいなあと企んでいます。







箱根の休日

2007-01-08 02:09:22 | そとごはん
お勤めの皆様はもうお仕事モードの5日、
わたしは少々遅い休日を家族と友人夫妻とで楽しんでまいりました。

友人夫妻はもともと boa mesa に生徒さんとしていらしてくださったご縁と、
ご子息がうちの娘の高校の一年後輩という繋がりとで
とても楽しく美味しいおつきあいをさせていただいており、
今回お邪魔した、会員になっていらっしゃる箱根のリゾートホテルには
昨年夏にも家族でおしかけています。

お風呂よし、お食事よし、ホスピタリティよし、
住まいから2時間もかからないところにあるとは思えません

息子の運転でうちを出発、西湘バイパスを降りてから箱根新道のほうへ
まわり、芦ノ湖スカイラインに入ると絶景の雪を冠った富士山!



チンピラとその情婦・・・ではありません、
ブログ初公開、うちの長男22歳と長女19歳です。
長女のほうがどうしても年上にみられてしまうようです

明るいうちから温泉を楽しんだあと、
お楽しみはいろいろなコースから選べるお食事。
この日は和洋折衷のお懐石コースでした。

デザート含めて10品、手のこんだ、心づくしのお品を全部アップすると
明日起きられなくなりそうなのでピックアップいたします、

こんなかつらむき見たことない!と一同驚いたお刺身



そして〆の牡蠣ごはん



このご飯、牡蠣が食べられない娘もたくさんいただいたのにびっくり。
板長さんみずからよそってくださったせいもあるかもしれません。



翌日はあいにくの嵐でしたが
雨の朝の露天風呂もとっても風情があって幸せでした。
O夫妻、ほんとうにありがとうございました!!
また連れて行ってくださいね~~




新年恒例

2007-01-05 00:52:08 | おうちごはん
主人は長男、主人の両親も長男長女、ということで
新年二日目は毎年親戚がうちに集まります。

いつもは暮れの29日に買出し、30日から仕込みを始めて・・・
という段取りなのですが
昨年暮れはたくさん「研究会」があったので
(「お座敷がかかる」ともいう
今年のおもてなしはとっても簡素なものになってしまいました。
幸か不幸か、甥が受験だったり叔母が怪我をしたりと
例年より4人少なく10人だったので
ダイニングテーブルに着席で可能ということで
オードブルは銘々、塗りのお膳に盛り付けて。



左手前から
☆自家製リエットのカナッペ
☆フルートトマトのジュエリーマリネとブッファローのモツアレラ
☆キャベツのムースと巣篭もり温泉卵
中央が
☆京人参・白菜・里芋・椎茸のテリーヌ  
向こう側手前から
☆下仁田ねぎの白ワイン煮・パプリカのマリネソース
☆赤身まぐろの石垣島ラー油あえ・自然薯のソース

ひとくちずつ盛り付けておいて
あとはおかわりしていただけるようにしています。
例えば写真でちょっと見づらい位置にある下仁田ねぎは



そしてboa mesa メニューのなかでもとても人気のあった
「和ポナータ」(12種類のお野菜の和風マリネ)
「絶対失敗しないローストビーフ ローズマリー風味のポテト添え」
をどっさり、
〆に「インド風チキンカレー」

お正月をホテルや温泉、海外などで過ごす、
あるいは里帰りするという夢は当分叶いそうもありませんが
なかなか一同に会することのなくなった親戚がわざわざ来てくれて、
楽しかった美味しかったと言って帰っていくのを見送ると
あ~~よかった、来年もがんばろうという気持ちになれます。






2006年美食納め

2007-01-04 03:51:04 | そとごはん
それは暮れもおしせまった、晦日30日、
まっとうな主婦は大掃除に、おせちの準備にと忙しいはずの日。

だって・・・「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」ですよ・・・・。
断れるわけございません。
大掃除はいいの、仕事柄キッチンリビングダイニングは常に綺麗だから、
おせちはいいの、「円」と「辣」の美味しいのが届くから、
と、苦しい言い訳をしながら出かけました。

弱冠40歳にして既に伝説的なシェフの名声を手にしている成澤さん。
小田原時代に、東京から毎週のように通っていた著名人の数々を
列挙したらもうたいへん。
そのなかのおひとりであるソニーの盛田前会長が
「きみはぜったい東京に店を持つべきだよ」。
そうおっしゃって、青山一丁目のソニーの敷地内に
「レ・クレアシヨン~」をオープンさせたのは
あまりにも有名なエピソードです。

エントランスのスタイリッシュな佇まいから
店内のほどよい「かっこよさ」と「上品」さにまずくらくら。
お皿もそうです、佇まいがいいんです、そして、
かっこよくて、上品で、とびきりとびきり美味しいんです。

「静岡県沼津の活〆ヒラメのカルパッチョ ゆずの香り」



はなびらのように美しい紅芯だいこんなどの京野菜と、
透明なアロエのジェルに覆われた新鮮なヒラメ、
その下にもダイスにカットされたお野菜が。
こんな凝った、しかも美味しいカルパッチョ、いただいたことありません。

「たらの白子のムニエル・シェリービネガー風味のノワゼットソース」



今まで、ふぐの白子にかなう白子は存在しないと思い込んでいたわたしを
あざ笑うかのような美味しさでした。
どんなに笑われてもいい、もういちど食べたい!!

「静岡県沼津の活〆スズキとシャンピニオン・デュクセル」



スズキそのもののお味もさることながら、
この二種類のソースを「ぜんぶ舐めたい!」と心から思いました。
そしてなんでもなくトッピングされているような
細かい細かいパン粉のローストのまた美味しかったこと!!

「岩手県産・白金豚のポワレ・冬の野菜とフルーツのマセドワーヌ」



白金豚はいろいろなお店でいろいろな調理法をいただきましたが
文句なしにベストです、
「たまらんオブザイヤー♪」です。
このマセドワーヌの、切り方、大きさもまた絶妙でした。

このあと、バラのムースとアロエ・ライチのゼリーなどを三層に
おしゃれなカクテルグラスに閉じ込めた「シークレット・オブ・ザ・ローズ」、

デセールは三種類の選択肢のなかから迷いに迷って選んだ、
「くるみと洋ナシのキャラメル風味」、

そのあとカフェと一緒にワゴンでサービスされる12種類のお菓子、
定評ある「モンブラン」と「いちじくのタルト」、「マカロン三種類」を
選んだのですが、ほんとうは全種類いただきたかったです。



ご挨拶にみえたシェフに
「幸せな時間をありがとうございました」と申し上げたのは
心からでした。

自分が家庭料理のサロンを始めて、なおさら、
プロの仕事の素晴らしさ偉大さに、畏敬の念をおぼえるようになりました。
わたしが boa mesa を囲んでくださるかたにお分けできるのは
また違う次元のものだとしても、
「あなたに喜んでほしい」という気持ちをこめることは
家庭でのそれのほうが易しい、
ということもお教えしたいと思っていました。

でも、素晴らしいシェフのかたがたは
食べてくれるひとの顔が見えなくても、その気持ちをこめることが
お出来になるのだなあと実感しました。







HAPPY 2007

2007-01-02 01:45:59 | イベント
あけましておめでとうございます。
穏やかで静かな年明けでした、この新しく始まった一年が
皆さまにとって素晴らしい年となりますように!

年も明けましたが
朝からボトルも空けました。

我が家の新年のお祝いのお酒はシャンパーニュなんです、
2007年初めて口にした液体はこれでした。



クロ・デ・ゴワセ 1992

これまでいただいたどのシャンパーニュよりも素晴らしかったと思います、
92年というヴィンテージは、
この住まいで迎えた、初めての新年と同じなんです。
贈ってくださったかたはご存知なかったと思うのですが
そのうれしい符合に驚きました。

で、お料理はというと・・・・

おせちを自分で作らないお料理教室の主宰者なんているだろうかと
とってもお恥ずかしいのですが



北鎌倉駅前にお店を構える「円」という料亭、
「辻留」から独立なさったこちらのご主人が腕によりをかけて
限定で作ってくださるおせち。
23種類がひとつひとつ素晴らしいお味で、到底真似できないので
毎年おついたちはこれをいただくのを楽しみにしています。

クロ・デ・ゴワセの、すっきりとしながら重厚で余韻の深い味わいに、
丁寧に作られたお品の味わいがどれもよく合って
あっというまに平らげてしまいました。

大晦日にいただいたのは以前このブログにご紹介した、
中華街「辣」特製、限定10組中華おせち。



オリジナルのとっても辛く美味しいビールと一緒に
素敵なマネージャー自ら届けにいらしてくださいました。
「よかったら年越しに召し上がってください」と言われ素直に
「もうきょう食事の支度はやめます」
四川出身のシェフのしっかりした味付けが素晴らしく、
やはりこれもあっという間に片付いてしまいました。

2007年もまた、美味しく楽しい一年でありますように!!