boa mesa

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銀座 Ryo-ri genten

2007-07-31 00:45:21 | そとごはん
昨夜はあちこちで激しい夏の嵐、停電騒ぎなども各地であったようですが
わたしはひさしぶりの銀座で素晴らしい「和と洋の融合」を楽しんでまいりました。



秋田・角館に全国から美食家がはるばる訪れる、伝説のお店がありました。
料理長高橋一行氏の腕を見込んだ、銀座のバッグ屋さん「genten」のオーナーが
自社ビルの二階にレストランをオープンする際に秋田から彼を呼んだのです。
二年ほどフレンチを学んだとはいうものの、れっきとした和食の板さん。
でも、彼の尊敬する人は「ピエール・ガニェール」、
彼の創りだすお皿は・・・・フレンチ? 和食? ジャンルを越えて、というか超えているのです。



「Ryo-ri genten」
http://www.kuipo.co.jp/ryori/index.html
まだまだ知るひとぞ知るお店ですが、山本益博さんイチオシというところからも
その独自性と美味しさが期待できます。
嵐のなか(といっても電車のなか)出かけて銀座松屋の出口あたりでキョロキョロ
していたわたしに
「あ、一緒になりましたね、すぐそこですよ!」
と声をかけてくださったのはそのマスヒロさん。
そう、昨日はマスヒロさん主宰の「食時会」だったのです。
「食事」ではなく「食時」・・・マスヒロさんらしいです!

原則「撮影禁止」の「食時会」ですが
「これは写真撮っていいことにしよう!」とマスヒロさんのひと声で夢中で撮ったのが

一枚目「あおり烏賊」いかの塩辛のテリーヌ(?)の上に素晴らしい食感のあおりいか、
散らしてあるのはいかすみのパン粉と一味、さらにいかすみのソース!
マスヒロさんがこの逸品にあわせたのは「甲州」を使った国産ワイン。

二枚目「鮎のから揚げ 蓼酢ソース・うるかのピューレ添え」
こんな鮎いただいたことありません!
これには「月山」をあわせてくださいました。



三枚目「いぶりがっこのミルフィーユ」
秋田の名物漬物と、ライ麦パン、レモンバター、イタリアンパセリの共演、
この「太平山」によくあうこと!

撮影ができなかったものの、
「ざる豆腐」枝豆、そら豆、インゲンの鮮やかな緑を従えて、
川越小野豆腐店の豆乳で寄せ、短角牛のコンソメのジュレをかけてあるなんとも贅沢なお豆腐。
「里の幸」シェ・トモの有機野菜十数種のお皿を凌ぐお野菜の花畑。
すべて別々の調理法で仕上げてある新鮮なお野菜のハーモニーでした。
「海の幸」まはたのポアレが比内地鶏のスープの海に浮かんでいます。
とろりとしたあんにしゃきしゃきの食感のセロリがビッグ・ウエーブのようでした。
「短角牛」低温ロースト?とても軟らかくてジューシーなサーロインに
なんとマンゴー・オレンジ・にんじんのソース、そして絶妙の歯ざわりのしいたけとまこもだけ。
「稲庭うどん」冷製パスタとみまごうような仕立て。しっかりアーリオオーリオなんです、
そしてたっぷりのフルーツトマトの甘みと酸味。
「ほうじ茶のシャーベット、マスクメロンのシャーベット」

想像できますでしょうか?
見た目ハンバーグなのに食べたらお好み焼き、という程度で「和と洋の融合」と
鼻高々だった自分を殴りたい!!思いでいっぱいでした。

お食事のあとは、11月に発刊される「ミシュラン 東京編」にまつわる
おもしろすぎる裏話をたっぷり聞かせていただきました。

久しぶりに「研究会」のもようをアップしたのですが、
なかなか時間がとれずにご紹介できないでいた過去の「見て!見て!写真」のうち、
これはきっときっとお宝になるであろうツーショットを見ていただけますか?
なぜかというと彼は本国に続いてここ日本でも三ツ星を獲得するであろうことが
マスヒロさんの予想ではかなり確実なんです。



フレンチの巨星、「食卓のピカソ」と称される天才シェフ、
ピエール・ガニェール氏です。
なにしろわたしの肩書きは「シェフ愛好家」、ご挨拶にいらしてくださったシェフにはもれなく
「お写真お願いします~~」と迫っています。
なのに、ゆうべは高橋料理長とのツーショットを撮りそこねてしまいました。
マスヒロさんにも許可をいただいたのに・・・どうしてひるんでしまったのでしょうか、残念です。
また近いうちにお伺いしたいと思います。

明日の夜はガニェール・ア・トーキョーの屋上のテラスにお邪魔するのですがお天気が心配です

初夏のメニュー・・・・今ごろになってですが・・・・

2007-07-30 00:11:43 | レッスン
展示会以降、おかげさまでたくさんのレッスンのお問い合わせや
レシピご購入希望などのご連絡をいただきました。
まだすべてのかたにお返事させていただく余裕がないのですが
どうぞいましばらくお待ちくださいますよう。

もうこんなに夏まっさかりなのに、まだ「初夏のメニュー」のアップが
出来ていない・・・・申し訳ありません!
もうひとり自分が欲しい、いや、「お嫁さん」が欲しい、わたしです。


「春菊とごぼうのサラダ」



春菊を生のままいただくにはそのクセのある香りと歯ざわりにバランスのとれる
食材を組み合わせるのがいいと考えて、ごぼうの素揚げを乗せてみました。
この素揚げにはちょっとテクニックが・・・デモンストレーションでご覧になった
生徒さんのほとんどが「おお~~~っ」と驚いてくださるのが快感でした。

ドレッシングには2005年12月にご紹介して以来、生徒さんにリピーターの多かった
「石垣島ラー油」を使わせていただきました。
「石ラー」ファンがまた急増、でも4ヶ月待ちなんですよね


「ハスバーグ~れんこんの蒸炒め添え~」



ハンバーグならぬ蓮バーグ、れんこんの歯ざわりが命!の一品です。
見た目はハンバーグなのに、食べてみると「お好み焼きやん!」。
で、ふと思いついて
「キャサリン~~♪と呼ばれてるのが大阪のおばちゃんだった・・・って感じですね」
と言ったところ、そのクラスの生徒さんに大ウケ、以降すべてのクラスで披露して
かなりの笑いをとれました


「あなごちらし」



お砂糖をいっさい使わないすし酢にチャレンジしてみました。
「先生はミョウガーなんですね」という生徒さんの名言を生み出した一品。
「ハスラー」でもあるのですよ


「ダイエッター・ソルベ」



これもいっさいお砂糖を使わず、甘くさわやかなソルベを作ってみました。
さっぱりとして優しい、おとなのデザートです。


ワインはジルバーナという珍しい品種のドイツ・フランケン地方の白。




そしてセッティングの「和のお惣菜料理をモダンな洋皿で」というコンセプト、
グレーを貴重にしたオリエンタルテイストのクロスを使います、と
おつたえしたところギャラリー「Los Pinos & Cafe」の斉藤オーナーが選んでくださったのが
スペイン人の作家が手漉きの和紙に描いた墨絵。




撮影の日のクラスの生徒さんたちは「優しいひとは優しいひとをよぶ」のモデルケースのようなグループ。



生徒さんの笑顔、「楽しかった~~~!」という言葉に励まされ、
自分のブログも滅多に見れない、というハードスケジュールも、この暑さも乗り切ります!!



boa mesa 初夏のメニュー

2007-07-14 01:08:35 | レッスン
ジアンのミル・フルールの器にピンクのテーブルクロス。
華やかで鮮やかだった春のメニューのセッティングから
がらっと変化をもたせて生徒さんを驚かせたい!
そんな「野望」に燃えて取り組んだ初夏のセッティング。



和食のメニューながら、ギリシャとドイツの二種類の、表情の違うガラスの器を使いました。
アンダープレートに使った「グラス・ギャラリー」の大皿は
半透明でテーブルクロスの柄が映りこむため、
ジャポネスクの柄でなにかいい生地がないかと探し
いつもの「メゾン・ド・デヴィス」でまさにこれ!!!という生地に遭遇しました。
「オリエンタル・ボイル」という名のこのファブリックは
西陣の帯地のデザインをモチーフに考案されたもの。
本当に、「出会い」に恵まれているわたしです。



ウエルカム・ティーは「和と洋の融合」を象徴(!?)させるかのように
玄米と抹茶入り玉露をティーカップで。

明日から久しぶりのお休み、三日間軽井沢へ行ってまいります。
またまた家族全員でO夫妻のお世話に。
前回はそれはそれは美しい雪景色を楽しんできましたが
今回は・・・・台風か
あんまりや

お料理写真のアップは戻ってからになります、
今しばらくおまちくださいね。


感謝をこめて

2007-07-12 21:12:06 | Weblog


2005年4月のスタート以来、
毎月生徒さんにお渡ししてきた「boa mesa 今月のメニューシート」
22枚のシートの下には22編のちょいエッセイ。

「boa mesa の四季 二年間の軌跡展」
予想もしなかったたくさんのたくさんのかたにご来場いただきました。

こころから、こころからお礼を申し上げます。
ほんとうにありがとうございました!!



蒸し暑いなか、お忙しいお時間をさいてご来場くださった皆さまに、
せっかくいらしてくださったのにおめにかかれなかった皆さまに、
さまざまなお心遣いを頂戴した皆さまに、
レシピ・写真・エプロンをご購入くださった皆さまに、

この展示の企画をご提案くださり、
17日間にわたりお客様にこころのこもったランチやコーヒーを
ご提供くださった、ギャラリー Los Pinos & Cafe のオーナー、
斉藤純一さんに、

boa mesa を実力の何倍も素敵に写真に収めてくださり、
お忙しい時間を工面してフレームに入れてくださった
プロカメラマンの大社優子さんに、

徹夜明けでふらつくわたしを助けて前日の展示作業をアシストしてくださった
(というより中心になってやってくださった)
生徒さんであり友人である素敵なマダムK子さんに、

たくさんのエプロンを作ってくださり、
美味しい美味しいお菓子を焼いて差し入れにいらしてくださった
安田弘美さんに、

感謝しています。心より!!!

そしてそして
さまざまな目に見えない作業を手伝ってくれて、
会期中の家事の滞りに耐えてくれた家族に・・・。
ありがとう、これからもがんばります。



ご来場くださった皆さまにお礼にお渡ししたポストカードに
二年間の感謝をこめて綴ったメッセージをプリントいたしました。

これからの自分に向けて
もう一度語りかけるつもりでここにコピペさせていただきます。

         *************

boa mesa 2年間の軌跡展 におはこびくださいまして
ありがとうございます。
boa mesa とは 4年間家族で暮らしたブラジルの言葉で 
「素敵な食卓」。
人生半ばをこえてから、念願叶って始めたささやかな料理サロン、
たくさんのかたに支えられて2年を越えることができました。
感謝で感謝で感謝でいっぱいです!!

お教室ではないので、どうぞゆっくり寛いでくださいね、
お友だちのおうちのごはんにおよばれしたら、
レシピもいただけたわ!
そんな感覚で楽しんでくださいね、といつも申しあげています。

わたしにとって、お料理を作ってひとをおもてなしするということは
訪れてくださるかたに「素敵な時間が過ごせるかも・・・」という
「予感」を抱いていただき、それを「実感」に変えていただくことに
ほかなりません。
うちに居ていただくあいだの、そのかたの「幸せ」と「快」に
責任を持つ、そういうことだと思っています。

すべての生徒さんに幸せを感じていただけているかどうか、
2年たった今でも、毎回毎回、どぎまぎしています。
この食卓が、いつまでも、
素敵な皆さんの笑顔でいっぱいでありますように!!