どうせいつかはバレたり明らかになるのだけれど、今のところ家人に内緒のことがある
それは前々から迷っていたことで、9月21日に販売が始まったベルリン・フィルの
名古屋公演のチケットのこと
ベルリン・フィルは今まで一度も聴いたことが無かった
名古屋には滅多にこないしおまけにチケット代がべらぼうに高い
カラヤンが値段を高くして、高いということでブランド価値をあげたとの話もある
レコードで聴いていた高校時代は、並び称されるウィーンフィルよりも真面目そうな
ベルリン・フィルのほうがイメージ的に好きだった
ところが、ウィーン国立歌劇場の立ち見席で彼らの音を聴いたときから、
その評価は全く変わってしまった
磨き抜かれた音の美しいこと、そして興がのってきたときの熱狂とかのりの良さ
それは音楽がいつも身近にある生活を想像させる
ブランドだから高評価ではなく、一回一回が勝負で肥えた耳の聴衆がチェックしている
環境下のウィーンフィルは、主となる会場の音響の良さも相まって自らの音色を
ずっと保っていて、それは独自の響きだ
レコードで聴くフルトヴェングラーの演奏するベートーヴェンやブラームスの音楽は
ウィーンとベルリンのオーケストラの違いがよく分かる
ウィーンフィルのほうが輝きのある音、ベルリン・フィルは少し重心の重いズシンとした音
このズシンとした音は、他のどこでも出せないような音のように感じて、これはこれでとても魅力的だ
あまりにも高額なチケット代のためにいつもはパスしていたベルリン・フィルの公演だが
今年の11月13日のプログラムが大好きなブルックナーの8番
今回ついにネットでポチッとしてしまった理由は、大好きな曲が演奏されるというだけでない
なんとベルリン・フィルの演奏会の約1週間前の11月7日に、全く同じプログラムで
ウィーンフィルの演奏会があるのだ
しかもその指揮者が評価の高いティーレマン
こちらの方は指揮者・プログラムが何が有っても聴くに値すると思い速攻でチケットは購入した
そして家人にも伝えてある
ところがベルリン・フィル(メータ指揮)の方は大いに迷った
何しろ高い
ウィーンとベルリンを2つ聴くとバカにならない金額が出ていく
でもプログラムがブルックナーの八番で、それも短い間に聴き比べができるなどという機会などは
今後ほとんど無いだろうから、、、と自分に言い聞かせて、ついに購入してしまった
でも自分には言い聞かせても家人には、、、、
ブルックナーの8番は、多分交響曲というジャンルの中で一番聴いた音楽
レコード・CDでも何種類か持っているし、実演でもメータ指揮のイスラエル・フィル
ヴァント指揮の北ドイツ放送交響楽団、朝比奈隆の大阪フィルを聴いた
それぞれハッと気づく瞬間があって今でも記憶の残っている
迷う時間が過ぎて決断してしまえば、あとはときが来るのが楽しみ
できるだけ予習はしないでおこう
体調を崩さないようにしなければ