ガラパゴス通信リターンズ

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泳いで帰れ!

2008-08-24 08:39:24 | Weblog
 8月12日、相模原球場に横浜ヤクルトの地方ゲームを観にいきました。会場は満員。試合も1点を争う好ゲームでしたが、ヤクルトは青木と宮本、そして横浜には村田がいません。北京オリンピックの代表に選出されているからです。しかしオリンピック期間中も入場料は値下げにならない。目玉商品を欠いていながらそれはないだろう。オリンピックに力を入れるというのなら、韓国のようにシーズンを中断すべきでした。

 日本がベストチームを派遣して金メダルをとることが、誘致に成功した場合の東京オリンピックで野球を復活させる最善の手だてだということが語られてきました。疑問に思うことがあります。野球はオリンピック種目に適しているのでしょうか。

 アテネオリンピックの時、ギリシャの野球の競技人口は24人だったと聞きます。アメリカのマイナーリーグに所属するギリシャ系の選手を帰化させてチームを急造し、五輪に参加したのです。ヨーロッパでまともに野球をやっているのは、イタリアとオランダぐらいのものです。

 仮に東京でまたオリンピックを開くことになって、クリケットが実施種目のなかに入っていたらみなどう思うでしょうか。ほとんどの日本人がやったこともみたことのない種目のために、新しい競技場を造らなければならないのだとすれば。ロンドンで野球をやらないのは当然のことです。五大陸のすべてで行われていることが、実施種目の条件となるための条件です。野球が、その条件を充足していないことは明らかです。

 それにしても星野ジャパンの戦いぶりは、不甲斐ないの一言に尽きます。このチームのコーチ陣には、田淵幸一と山本浩二がいます。まるでいしいひさいちのマンガではありませんか。こんな「団塊お達者クラブ」でシビアな国際試合を乗り切れるわけがありません。世の中をなめている!惨敗の責めはすべて彼らが負うべきです。鱶がうようよいる日本海まで出て、そこから泳いで帰りなさい!