筒井康隆原作の「時をかける少女」は、NHKの「少年ドラマシリーズ」で「タイムトラベラー」というタイトルで放映されています。1972年の1月から2月にかけての放映で、ちょうど私の高校入試の直前の時期でした。あの連合赤軍事件の直前の時期ですが、このドラマに私は強いインパクトを受けました。
ヒロインの芳山和子は、未来からきたケン・ソゴルと恋に落ちます。他者、身体、世界、そして自己。思春期は様々な他者との出会いの季節です。未来からの来訪者以上の他者など考えることもできません。エリクソンも述べているように、思春期はしばしば時間的な展望を見失ってしまいます。一日のほとんどを眠り続けたり、逆に何日も不眠不休で勉強を続けたりした記憶を持つ方もすくなくないはずです。また幼児期への退行を果たし、逆に老人のような達観に達してしまう若者も珍しくありません。けだし、タイムトラベラーとは思春期を生きる人の別名というべきでしょう。
70年代の半ばごろまで続いたこのシリーズは他にも「つぶやき岩の秘密」のような名作を数多生み出しています。私より少し年齢の若いサブカルチャーの旗手たちはこの「少年ドラマシリーズ」から大きな影響を受けた人が多いようです。世界に冠たる日本のサブカルチャーの揺籃として、このシリーズのもつ意味は再評価されるべきなのではないでしょうか。
最近この手の少年向けドラマが放映されないのが残念ですが、2000年ごろにはNHK教育で「ドラマ愛の詩」というシリーズを放映していました。はやみねかおるの夢水清志郎シリーズをマナカナの主演でドラマ化するなど面白い作品が多数ありました。なかでも恩田陸原作の「6番目の小夜子」には、タイムトラベラーを彷彿とさせる雰囲気がありました。思春期の不安を見事に表現していたと思います。NHKの子ども向け番組には本当に優れたものが多いと思います。
ヒロインの芳山和子は、未来からきたケン・ソゴルと恋に落ちます。他者、身体、世界、そして自己。思春期は様々な他者との出会いの季節です。未来からの来訪者以上の他者など考えることもできません。エリクソンも述べているように、思春期はしばしば時間的な展望を見失ってしまいます。一日のほとんどを眠り続けたり、逆に何日も不眠不休で勉強を続けたりした記憶を持つ方もすくなくないはずです。また幼児期への退行を果たし、逆に老人のような達観に達してしまう若者も珍しくありません。けだし、タイムトラベラーとは思春期を生きる人の別名というべきでしょう。
70年代の半ばごろまで続いたこのシリーズは他にも「つぶやき岩の秘密」のような名作を数多生み出しています。私より少し年齢の若いサブカルチャーの旗手たちはこの「少年ドラマシリーズ」から大きな影響を受けた人が多いようです。世界に冠たる日本のサブカルチャーの揺籃として、このシリーズのもつ意味は再評価されるべきなのではないでしょうか。
最近この手の少年向けドラマが放映されないのが残念ですが、2000年ごろにはNHK教育で「ドラマ愛の詩」というシリーズを放映していました。はやみねかおるの夢水清志郎シリーズをマナカナの主演でドラマ化するなど面白い作品が多数ありました。なかでも恩田陸原作の「6番目の小夜子」には、タイムトラベラーを彷彿とさせる雰囲気がありました。思春期の不安を見事に表現していたと思います。NHKの子ども向け番組には本当に優れたものが多いと思います。
どこが違うのか? それはヤマトはヤマトが母艦で、そこから旅立ち闘って帰るというのが、一つのストーリーだったからだとも言えるはずです。コナンも八犬伝も旅をするから良いのだ!
私も大好きでした。今でもコナンはDVDボックスを買って、土曜の昼休みに担任クラスで生徒と観てますが、食いつきが違いますね~。あれを観ると、宮崎駿のその後の作品は、どこかしらリメイクに見えてしまいます。
タイトルは「新八犬伝」だったと思いますが、人形劇にも良いのが多かったですね。
いいですねえ。「われこそは玉梓が怨霊!」。結構怖かったです。いまはなき九ちゃんのナレーション、エンディングテーマ(♪夕焼けの空を…♪)最高でした。平日の夕方なので部活のない試験期間やシーズンオフの冬場の記憶と重なっています。
「コナン」もですが、「ラスカル」や「母を訪ねて3000里」など宮崎さんのテレビ版アニメは本当に素晴らしいと思います。劇場版の方は優れた作品であることは認めますが、「偉大たらんとする意志」のようなものを感じてなんとなく苦手です。
「タイムトラベラー」も「八犬伝」も80年代に角川映画がとりつきましたね。
京愛さん。おひさしぶりです。「七瀬ふたたび」最近NHKでもまたやっていましたね。ヒロインを演じたのが鳥取西高出身の女性だったこともあってみていました。よくできていましたが、昔の方がよかったなあ。セットとかものすごくちゃちなのに、それを感じさせない演出が凄かった。巨額の制作費を誇るハリウッドの対極です。
慶応のゼミをもっていた時に、NHKの時代劇で天草二郎をまさにその時演じていた学生がいました。名前を覚えられなかったので、「天草君」と呼んでいました。彼も周囲の学生も違和感なくそれに馴染んでいましたまる