今年はぼくの大学が「第3者評価」というものを受けます。11月に2日ほど検察官(?ゴーゴリでもあるまいに)が来て、何の予告もなく研究室に立ち入って事情聴取をすると聞いています。その時には逃亡しよう。
今回は、学部の評価が主ですが、文部科学省は高等教育の重心を学部から大学院に移していて、7年後の再評価では、大学院の評価が中心になると学長はいっていました。臨床心理士養成の大学院はわが大学も盛況ですが、大学院社会学専攻は、いまや在籍者ゼロ。評価のしようもありません。
たしかに大学院の需要は今後とも増えていくことでしょう。しかしすべての大学のすべての専攻に果たして大学院が必要なのか。アメリカでは大学院大学と学部教育に特化した大学との分業が成立していると聞きます。日本でも大学院教育は、東大、早慶…日大ぐらいまでのレベルの大学が担えばよいのではないか。うちのようなのんきな女子大は学部教育に専心すれば十分だと思います。
大学院に軸足を置いた大学評価とは、つまりどの大学も東大になるように努力しろということなのだと思います。馬鹿馬鹿しい。バンタム級がヘビー級と同じリングに上って勝負になるわけがありません。しかしこの「硫黄島国家」では、「無理です」といっても通らない。今後無理でもなんでもお上がそういってるんだからそうしろ、という圧力が現場にかかってくることでしょう。
山梨日日の元論説委員氏のことがますます他人事と思えなくなってきます。結局、その力もないのに「朝日新聞と同じようにしろ」という圧力がかかってきたために、あの悲喜劇が生まれたのではないか。分をわきまえて、山梨県内のことだけ論じていれば、何の問題もなかったはずです。無理をして、せっかくの強みさえ消してしまう。「みんな違ってみんないい」とは、この国では誰も考えていないのです。
今回は、学部の評価が主ですが、文部科学省は高等教育の重心を学部から大学院に移していて、7年後の再評価では、大学院の評価が中心になると学長はいっていました。臨床心理士養成の大学院はわが大学も盛況ですが、大学院社会学専攻は、いまや在籍者ゼロ。評価のしようもありません。
たしかに大学院の需要は今後とも増えていくことでしょう。しかしすべての大学のすべての専攻に果たして大学院が必要なのか。アメリカでは大学院大学と学部教育に特化した大学との分業が成立していると聞きます。日本でも大学院教育は、東大、早慶…日大ぐらいまでのレベルの大学が担えばよいのではないか。うちのようなのんきな女子大は学部教育に専心すれば十分だと思います。
大学院に軸足を置いた大学評価とは、つまりどの大学も東大になるように努力しろということなのだと思います。馬鹿馬鹿しい。バンタム級がヘビー級と同じリングに上って勝負になるわけがありません。しかしこの「硫黄島国家」では、「無理です」といっても通らない。今後無理でもなんでもお上がそういってるんだからそうしろ、という圧力が現場にかかってくることでしょう。
山梨日日の元論説委員氏のことがますます他人事と思えなくなってきます。結局、その力もないのに「朝日新聞と同じようにしろ」という圧力がかかってきたために、あの悲喜劇が生まれたのではないか。分をわきまえて、山梨県内のことだけ論じていれば、何の問題もなかったはずです。無理をして、せっかくの強みさえ消してしまう。「みんな違ってみんないい」とは、この国では誰も考えていないのです。