ラストエンペラー

先日、映画を見てきた。
「ラストエンペラー」。最寄りの映画館でやってた「新・午前十時の映画祭」での上映。劇場公開はもう28年も前なんだね。
見ても年間2、3本程度という、それほど映画好きでもないワタシだけど、今まで見た作品の中では一番好きな作品。歴史モノが好きっていうのもあるけど。

公開当時は高校生で、父と2人で見に行った。父と2人で映画に行ったのなんて、この時だけじゃないかなぁ。父も歴史モノが好きだったから一緒に行ったんだろうか。その辺りのいきさつは覚えてないんだけど・・・見終わった後にいろいろ感想を話してくれて、父が、高校生だったワタシとは違った点に注目して見ていたのを知ってちょっとびっくり＆感心したことはよく覚えている。

そんな思い出のある、特別な作品。以前TV放送した時に録画したDVDも持っていて何度か見てるから、話の流れもセリフもそこそこ覚えているんだけど。久しぶりにスクリーンで見て、新鮮な感動があった。
やっぱりワタシも歳を取って、全く波乱万丈ではなくともそれなりに人生経験も積んで、人の親にもなって。高校生の頃に見た時とは違う視点で見ていたことに気がついた。やっぱり、「親目線」で見ていたんだろうか・・・

運命に翻弄され、いろんな人の思惑に利用された生涯を送った「ラストエンペラー」溥儀。そんな溥儀が数少ない心を許せる人とは、決まって悲しい別れが待っているという・・・別れのシーンは、ダメだね。涙が出た。大好きで何度も見た作品だけど、泣いちゃったのは初めてだよ・・・
家には公開当時のパンフレットがちゃんと残ってる。ほとんどは処分したんだけど、これは取っておきたくて。残しておいてよかった。

この日は、いろんな意味で特別な3時間を過ごせてよかったな。