bigjokeの ☆ SPECIAL Days ☆

安全地帯&玉置浩二が大好き♪
ダンナと2人のムスコと過ごす、平凡だけど特別な日々を、気ままに綴ります。

怒りと不安

2008年10月23日 | 雑記
またまた、起きてしまった。妊婦のたらい回し。
このところのたらい回しでは、かかりつけ医ももたず健診も受けてない「とびこみ出産」の妊婦が問題になったけど、今回亡くなった方はちゃんとかかりつけ医ももっている妊婦さんだった。何の落ち度もないのに、亡くなってしまった。

地方の病院での産科医、小児科医、救急医不足はよく耳にするけど、この国の首都・東京ですらそんな状況なんだ。
今、東京に住むワタシにとっても、他人事ではない。もし、夜中にアニキが喘息の発作を起こしたら、ちゃんと診てもらえるんだろうか?すごく不安になる。もう、何を信じたらいいの???

決して、病院が悪いわけじゃないと思う。現場のお医者さんは、考えられないぐらいの緊張の中での激務をしているんだろう。
問題なのは、経営母体である東京都(や他の自治体)であり、厚生労働省(政府)だろう。たらい回しにあって亡くなる方が後を絶たず、医療制度の崩壊が叫ばれて久しいのに、何の対策もとっていない(少なくとも、対策を取っているようには見えない)。無駄な人件費、無駄な道路、無駄な箱モノを作る予算を、ちょっとでも激務を強いられるお医者さんに回して欲しいよ。激務なら、それなりの見返り(お給料)を出さないと、不公平だ。お医者さんの良心に頼ってどうにかなる状況ではないはず。そのためなら、多少の負担は仕方が無いとさえ思う。

今回の件。「もし1時間前に搬送されていたとしても助けられなかっただろう」とか、「万に一つの不幸なケースだ」なんて発言があったようだけど、それってどーよ?
医療の役割として、命を救うのはもちろん一番。だけど、どうしても助けられないケースだってある。でも、だからといって診なくていいのか?助けられないなりに、患者さんや家族が納得できるように「手を尽くす」ことで、ようやく死という悲しみを受け入れることができるんじゃないか。そうなるよう、手助けをするのも医療の勤めだと思う。(何かの小説かドラマでそういうセリフがあったなぁ。)
仮に、今回の妊婦さんの症状が「万に一つのケース」だったとしても、それだから診ることすらせず「諦めてください」なんて言うのはおかしいでしょ?じゃ、万に一つの珍しい難病に罹ったなら、不運だと諦めろってことか?
言い訳以外の何物でもない会見を聞いて、また怒りが沸々と沸いてきた。(もちろん、ニュース番組で流れた会見の映像はほんの一部だけで、前後のやりとりを聞いたわけじゃないので一方的に批判ばかり出来ないのは承知しているけど。)

亡くなった妊婦さんの旦那さんがインタビューに応えていた。「赤ちゃんの出生届を出して、奥さんの死亡届を出す前、3人の名前が入った住民票を棺に入れました。」この言葉を聞いて、涙が出た。なんて悲しいお葬式なんだろう・・・
亡くなったのは、ワタシと同じ年の方。気持ちをうまく文章で表現できないけど・・・何で、こんなことになっちゃうのか。やりきれない・・・