バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

プア・ジャパンになぜなったのか

2023-12-07 04:00:00 | 日本のゆくえ
福井県立図書館で借りた本に

「プア・ジャパン 気がつけば貧困大国」 (朝日新書・2023.09.30発行)があります。

 著者は経済学者の野口 悠紀雄(注・01)さんです。

この本の序文だけ紹介します。

内容は暗くなる指摘が続きますが、現実はその通りであり、

失われた30年どころか回復不可能な日本を見事にまとめた本と言えます。

ではどれほど日本はプアなのでしょうか。


1・GDPが先進7か国最下位で台湾、韓国にも抜かれようとしている。


2・日本型経済は世界のトップレベルの高度経済成長だったが

1980年のバブル期までだった。


3・しかし、バブル期以後、日本の産業と社会構造を

大幅に変える必要があったにも関わらず変革できなかった。


4・そして政治の力で変革できなかった。

特にアベノミックスは円安と補助金漬で

新しいビジネスを創造する力が削がれてしまった。


5・日本の産業構造は1980年代で止まったままで成長の足かせとなっている。

その最たる分野がデジタル化である。


6・しかし、古いエンジンのまま、

新しい強力なエンジンに付け替えることができずに、

時代遅れで錆び付いたままである。


7・人材育成こそ変革の担い手となるが、育て、継承できる構造ができていない。


以上は、序文だけの紹介ですが、

私は野口さんの本はこれまで何冊も読んできましたが、

野口さんご自身は、官僚として深く日本の経済転換期に指導者を養成する

東大の教授として活躍されておられたはずで、

その責任はどこにあるのかは触れられていないのは残念です。

世界と比較して、プア・ジャパンになった理由は野口さんだけではなく、

多くの経済学者の指摘がなされています。

しかし、その根本原因はいかなる理由でしょうか。

特に遅れたのがデジタル分野だというのは共通見解ですが、

もっと遅れているのは、

世界の常識である聖書の知恵を活用していないことなのです。

隣国の韓国や台湾では国家を代表する人材に

熱心なクリスチャンがおられ、最先端のデジタル分野や生命工学、

宇宙工学などで聖書の知恵を駆使しているのです。

聖書は大きな転換期において、変革の力となります。

それを知らないと世界レベルに追いつけません。

世界で学術、学問のトップレベルであるハーバード大学は、

牧師を養成する私学として建てられ、400年の歴史があります。

またケンブリッジ大学でも英国国教会の司祭を養成する国の大学です。

すべて聖書に立脚して教育がなされています。

またアメリカでは日本人が想像できないほど

聖書を中心としたキリスト教会の礼拝に国民の半数近くが参列し、

聖書を真剣に読んで、祈って仕事をしているのです。

韓国でも台湾でもアメリカまではいかなくても

国民の20%~30%以上(3人に1人か5人に1人)は、

聖書を真剣に読んでいるのです。

つまり日々の革新していく産業の担い手は

聖書から知恵を得ているのですが、

その事実に目が開かれていないのが、先進国では日本だけなのです。

明治時代に内村鑑三はそのことを繰り返して、国家の指針は聖書でないと

成り立たないのだと叫んでいたのです。

聖書を学び、掘り下げて、そこから知恵をくみ出せば、

欧米を超えることが必ずできると「聖書の研究」誌を発刊しました。

聖書なくしては、日本の錆び付いたエンジンを取り換えることはできません。


野口 悠紀雄(注・01)
1940年12月、東京府生まれ。1959年、東京都立日比谷高等学校を卒業し、東京大学理科一類に進学。1963年、東京大学工学部応用物理学科(現在の物理工学科)卒業。1963年3月、東京大学大学院数物系研究科応用物理学専攻修士課程入学。東大では半導体や強磁性体の研究を行いつつ、独学で経済学も学び始じめていた。「超」整理手帳を1996年に考案した。
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