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チンポム

2011-07-04 | weblog

岡本太郎さん壁画:改変容疑で芸術家3人を書類送検へ

東京・渋谷駅構内に飾られている芸術家の故岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」に福島第1原発事故を模した絵が付け加えられた問題で、警視庁渋谷署は週明けにも東京の若手美術家グループ「Chim↑Pom(チンポム)」のリーダーら28~33歳の男性メンバー3人を軽犯罪法違反(はり札)容疑で書類送検する方針を固めた。

送検容疑は4月30日夜、爆発した四つの原子炉建屋を描いた絵の板(縦約80センチ、横約2メートル)を、岡本さんの壁画(縦5.5メートル、横30メートル)の右下につなげる形ではり付けたとしている。

リーダーらは5月18日に記者会見し自分たちが掲示したことを認め、絵をはり付ける様子を映した映像と原画を公開。渋谷署はメンバーらから動機などを任意で聴取していた。

グループは08年、広島市上空に小型ジェット機で「ピカッ」という文字を飛行機雲を使って浮かび上がらせ、被爆者らから批判を受けたことがある。

(以上。毎日jpより引用)

上記ニュースで初めてチンポムのことを知った。まず、チンポムつーネーミングからして冴えたセンス。警視庁も軽犯罪法違反(はり札)容疑で書類送検つーコンセプチュアルアートでチンポムを支持した形になってしまった。

調べてみると最初はあたかも作品を傷付けたような「故岡本太郎さんの巨大壁画にイタズラ」てな報道がなされた。はり札容疑によって傷付け容疑が晴れたのだ。警察権力もたまにはいい仕事をする。

で、チンポムのメンバー自らが犯行を名乗り出たワケで、犯行理由を「岡本太郎のアートはセンスがないから面白くしてやっただけ」としている。なるほどその通り。岡本太郎はアートワークよりもパフォーマーのほうが格段面白かった。それに気付いたビートたけしはよく岡本太郎のモノマネをした。チンポムはその手法。

毎日は悪意に満ちた記事を掲載した。しかしチンポムはそれも織り込み済みで、結果毎日のアートへの無知をさらけ出してしまった。上記ニュースによってチンポムは圧倒的な支持を得たのだ。すべて想定している。

日本の現代芸術史の文脈からすればチンポムは赤瀬川原平のハイレッド・センターを凌駕した。ではまた。