心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

草枕

2012-01-26 16:17:09 | 日記
今日は仕事に行く電車の中で「草枕」を少し読んだけど、
下の文に目が止まったよ。

*****

しばらくは路が平で、右は雑木山、左は菜の花の
見つづけである。足の下に時々、蒲公英を踏みつける。
鋸の様な葉が遠慮なく四方へのして真中に黄色な珠を
擁護している。

菜の花に気をとられて、踏みつけたあとで、気の毒な
ことをしたと、振り向いて見ると、黄色な珠は依然と
して鋸のなかに鎮座している。呑気なものだ。又考えを
つづける。

*****

この文章を読んで、どんなイメージが浮かんできて、
どんなことを考えた?

僕は、まだ春なので、雑木山からはセミの声は聞こえて
こないだろうなぁ、菜の花畑にはモンシロチョウは
飛んでるかな、踏みつけられてた蒲公英の葉には
テントウムシは止まっていなかったんだろうか、
蒲公英の根のある地面の中にはミミズが住んでるのかなぁ、
とかいろんな生き物が頭に浮かんできたよ(笑)

絵を書くのが得意な人だったら、風景の絵のイメージが
湧いてきたり、音楽が得意な人だったら、風景にマッチ
した曲が浮かんできたりするかも知れないね。

同じ文章を読んでも、自分の知識や経験によって、
人それぞれ違うイメージを思い浮かべることが読書の
楽しみのひとつだと思わない?

で、座席に座って本を読んでいたんだけど、床下から
ヒュルヒュルという音が聞こえてきて、懐かしく感じたよ。

電車に乗ると動き出す時や止まる時に、ピーという
耳障りな音が聞こえたことはない? この音は電車を
動かすモーターから出るんだけど、日本の会社で仕事して
いた時に、この音が聞こえなくなる技術の開発を担当
したことがあるんだよね。で、音が出なくなるように
するのは不可能なので、ピー音をヒュルヒュル音に変える
答えを見つけたんだよね。 その技術が、今、動いている
電車に採用されているので、懐かしく感じたんだけどね~

ただ、僕の会社は鉄道会社じゃないけどね(笑)





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