心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

活動写真の女

2012-01-09 23:30:00 | 読書
My heart leaps up when I behold
A rainbow lit the sky.
So was it when my life began.
So is it now I am a man.
So be it when I shall grow old
Or let me die.

文庫本の裏表紙に青春恋愛小説の傑作と書いてあったけど、
ホントにそのとおりの心に残るとてもいい作品だったよ。

昭和44年の京都が舞台で、日本映画が大好きな大学新入生の
恋愛物語だけど、僕が大学に入ったのは昭和49年で時代が
近いので、大学生に戻ったような気分で読んだよ。ただ、
僕が大学生活を過ごしたのは東京で、この作品の主人公の
ようなステキな恋愛を経験したことがないのは違うけどね。

浅田さんの作品には時々、幽霊が出てくるけど、ぽっぽやに
も女の子の幽霊が出てくるよね、この作品にもスゴク美人の
女優さんが出てくるよ。この女優さんの恋愛の話も出てくる
けど、読んでると女優さんがかわいそうになって胸がじ~ん
としたよ。ぽっぽやを読んだ時と同じような気持ちになったと
いったらいいかなぁ。

青春恋愛小説と言えば、武者小路実篤の「友情」と夏目漱石の
「三四郎」が好きだけど、これらと同じくらい名作だと思ったよ。
読んだことがなかったら、是非、、読んでみてね。

一番上に書いた詩は、この作品に出てくるワーズワースの詩だけど、
作品の中では下のように訳してあったよ。


私の心は躍る 空にかかる虹を見たとき
子供のころもそうだった
大人になった今でもそうだ
このさき年老いても そうありたい
死ぬまで そうありたい

とてもいい詩だと思わない?
雨上がりに虹が出た時のワクワクするような子供の心は、
年齢とは関係なく、いつまでも大切にしたいよね。

「活動寫眞の女」を読んだら、この詩のとおりだという
ことを実感できると思うよ。


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