心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

人間の大地

2012-02-28 22:26:40 | 日記
サンテグジュペリが書いた「人間の大地」という作品を知ってる?
少し長いかも知れないけど、読んでみてね。

*****

ぼくらのこの家も、たぶんすこしづつ人間らしさを加えてくるに相違ない。
機械でさえも完成すればするほど、その役割が主になって、
機械それ自身は目立たなくなってくるのがつねだ。

人間の生産的努力のすべて、その計算のすべて、図表を前の徹夜の
すべても、外面的な現れとしては、ただ一つ単純化に達するに尽きている。

一本の円柱、一本の竜骨、または一台の飛行機の機体に、女の乳房の、
女の肩の曲線の、あの単純な純粋さを与えるまでには、多くの世代の経験を
積まねばならなかったのだ。

研究室における技師たち、製図工たち、計算手たちの仕事も、外見的には、
その翼を、それが目立たなくなるまで、機体についている翼があるという
感じがなくなり、最後には完全に咲ききったその形が、母岩から抜け出して、
一種奇跡的な天衣無縫の作品として、しかも一遍の詩品のようなすばらしい
質を備えて現れるときまで、この調和を軽快にし、目立たなくし、みがきあげるに
ほかならないと思われる。

完成は付加すべきなにものもなくなったときではなく、除去すべき何ものも
なくなったときに達せられるように思われる。発達の極致に達したら、
機械は目立たなくなってくるだろう。

発明の完成はかくて、発明の忘却とその境を接するのだ。そして今日われらが
用いる器具を見ても、目立つようなからくりはすべてすこしづつ消え失せてしまって、
海がみがきあげた小石と同じほど、自然な品物となっていると等しく、使われておう
いるうちに機械がすこしずつ自らをわすれさせてゆきつつあるのも、確かに
賞賛すべきことだ。

*****

今、日本の液晶テレビ生産が苦戦しているけど、それは付加すべきものが
なくなってきてるからなんだよね。3D技術も実用化されたし、高画質化も
もう十分という感じだもんね。付加すべきものがなくなったら、値段を下げないと
売れなくなるけど、値段を下げるためには人件費が安い場所で大量生産しないと
いけないよね。日本は人件費も高いし交通が便利なところは土地代も高いから、
大量生産には向いてないんじゃないかな。

テレビと違って、人間は何を自分に付加するか、いつも考えてないとダメだよね。
「もう自分には学ぶことも経験することもない」なんて言っていたら、「完成」とは
呼べるかも知れないけど、人生が楽しくなくなってしまうよね。「完成」すると
「忘却」しか残っていないもんね。

テレビには自分で考える力がないので、何を付加するかは人間に考えて
もらわないといけないけど、人間は自分で考える力があるから、何を付加するか
自分で考えないといけないよね。

ただ、考え始めると付加したいことが次々出てきて、生きている間に全部、
付加できないなぁ、と悩み始めるかも(笑)

でも、それが人生のような気がするなぁ。

モーツアルトのバイオリン協奏曲を聴きながら・・・

話すことと読むこと

2012-02-27 22:18:30 | 日記
外国語のテキストを買うとCDが付いていることがあるけど、
CDには外国語→日本語の順に録音されていることが多いと
思わない?

話せるようになることを目的としている時は、日本語→
外国語の順の方がいいと思うんだけど、大抵のテキストは
読めるようになることを目的にしているのかな。語学の
試験というと、書く力より読む力を試す試験の方が
多いからかな。

試しに、そういうCDを聴いてみた時に違和感を感じなかったら
読めるようになることを目的にしているんじゃないかな。

聴いている途中で、日本語→外国語の順に聴こえて意味が
合わないなぁと思ったら、話せることを目的にしてるんじゃないかな。

それと「文法を知らずに会話はできない」と普通は考えると
思うけど「会話はできるけど文法がわからない外国人」って
結構いるんだよね~ アルファベットが共通だからかも知れないけど、
それにしても、そういう外国人の頭の構造が理解できないんだよね。

戻ってきました

2012-02-25 20:35:52 | 日記
いろいろ気を使うことが多かった一週間が終わったので
また戻ってきました。

ネット世界から離れると禁断症状が出るかなぁと思って
いたけど(笑)、それは大丈夫でした。

ただ、ネット世界から離れてできた時間をどう使うか
ちょっと困ったけどね。

今週、日本に船便を送った時に、本はほとんど荷物の
中に入れてしまって、フランス語の本が数冊しか残って
ないけど、フランス語の勉強をするのもちょっと気が
進まなくて・・・

今夜はまた牡蠣を食べながら白ワインを飲んだけど、
とても美味しかったなぁ。

今日のワインは、サンセール(sancerre)産だったけど、
サンセールはパリの南にあるんだね。

soup de poisson(魚のスープ)も飲んだけど、これは
言葉で味を説明するのが難しいなぁ。魚をフード
プロセッサーのようなもので粉々にしたものが中に
入っているから、見た目は味噌汁のようだけど飲むと
すりつぶした魚の身が口の中に残る感じがするよ。

美味しいとは言えないけど、なんかまた飲んでみたく
なるような味なんだよね~ たぶん、このスープが
好きな人は少ないと思うけど。

答えとお知らせ

2012-02-17 23:50:00 | 日記
遅くなったけど、この前の日記の答えを書くね。

【問題】
二桁の数字があります。十位の数と一位の数の
和は10で、差は2です。二桁の数字は何ですか?

【答えの例】
十位の数を1とすると、差が2になるのは13。
これだと和は4なので、10-4=6で6足りない。
そこで、この6を二等分して、それぞれの
数に足しても同じ数字を足すだけだから
差は2で変わらない。

つまり、6÷2=3なので、
1+3=4、 3+3=6だから、答えは46。

ただ、十位の数が一位の数より大きいとは
問題に書いてないので、問題の答えは
46と64

【お知らせ】
18日から25日までネット世界には来ないことにしました。
次回の更新は25日夜以降になるので、しばらく待っていてね。

和と差の数字

2012-02-14 22:30:00 | 日記
【問題】
二桁の数字があります。十位の数と一位の数の
和は10で、差は2です。二桁の数字は何ですか?

この問題の答えを小学生に教えようと思ったら、
どういう風に教える?

十位の数をx、一位の数をyとすると、
和が10だから、x+y=10
なんてやっていたら、方程式を知らない小学生に
説明できないよ~(笑)

それに方程式を作ってしまったら、後は計算する
だけで考える楽しみもなくなってしまうよね。

次回の日記に答えを書くので、時間があったら
答えを考えてみてね。

この問題、単なる算数の問題だと思ったら興味が
湧かないかも知れないけど、二桁の数字は年齢や
体重を表すと思ったら興味が湧くかも知れないよ^^

例えば、私の年齢は、十位の数と一位の数の
和は11で、差は1ですとか。

答えの出し方を考えているとわかるんじゃないかと
思うけど、和が偶数だったら差も偶数、和が奇数
だったら差も奇数なんだよね。

だから、「私の年齢の数字は和は11で差が2です」と
言うような人の言うことは信じない方がいいと思うよ(笑)

それと、十位の数と一位の数を見たら、その人の
年齢が何十代かもパッとわかるよね。

算数の問題は解き方をいろいろ考えると、頭の体操に
なっていいんじゃないかな。