久しぶりにサンスクリットを読む。
仕事の多忙さや、ホームページの立ち上げ、ブログの作成、掲示板の設置などで三ヶ月ほど中断していたサンスクリットを読み始めた。
今回は「Hinduism & Vedanta」に連載している「イーシャ・ウパニシャッド」8章を読む。
「イーシャ・ウパニシャッド」8章の本文自体は、それほど難しくはなさそうだが、本文に対するシャンカラの註釈は長い。これにはかなり時間がかかりそ . . . 本文を読む
オーム(om)
ヴェーダ聖典の始まりや終わりで唱えられる聖音オームは、本来は祭官らが呼び交わす声であったと言う。
全ての音は、オームに集約され、ついにはウパニシャッドの精髄、そして絶対者ブラフマンと同一視されるようになる。
また、字音を分解し、「ア音」を覚醒時のアートマン、「ウ音」を夢眠時のアートマン、「ム音」を熟睡時のアートマンにあて、無音時の第4位のアートマンこそ、吉祥なる不二のアートマン . . . 本文を読む
おどろきました!
このコーナーは、コーヒー初心者の私便造が、コーヒーについて思うところを、あれこれと書くコーナーです。しかし、そのまえに、昨日、素晴らしいお茶に出会ったので、まずは、それから。
昨年から時々、ジャスミンティーを飲むようになっていたのですが、この冬はコーヒーに嵌り、お茶屋さんに行くのはひさしぶり。昨年の暮れごろ、試飲させていただいた「(確か)リーリーシャン(?)」というウーロン茶 . . . 本文を読む
アートマン
元来は、「気息」を意味する言葉であったが、生命の主体として「生気」、生活体として「身体」、また他人に対しては「自身」、内面的・本質的に解されて、「本体・精髄・霊魂・自我」を意味するに至った。(辻直四郎「ウパニシャッド」講談社学術文庫)
このアートマンは、ブラフマンと同一視されるに至る(梵我一如)。
(さらに詳しくお知りになりたい方は、サイト「Hinduism & Vedanta」内 . . . 本文を読む
ブラフマン(brahman)
しばしば「絶対者」と語られるブラフマンは、元来はヴェーダの讃歌等を指していた。その後、その中に満ちる神秘的な力を意味するようになり、ついには宇宙の根本的な創造力、さらには、自ら創造した万有と同一視されるようになった。
シャンカラにおいては、この創造され変化するブラフマンを「属性を持つブラフマン(=低きブラフマン)」と呼び、変化を離れたブラフマンを「属性を持たないブラ . . . 本文を読む
カースト(caste)
もともとはポルトガル語の「家柄、種族」を表す語castaから来ている。インドでは「ヴァルナ」と呼ばれている。「ヴァルナ」とは「色」を意味し、はじめインドに侵入してきた白色人種のインド・アーリアンが、色の黒い原住民とを区別するために用いられたという。
いわゆる4カーストは以下のとおりである。
・司祭階級(ブラーフマナ)……ブラ(フ)ミン、またはブラーミンと呼ばれることも . . . 本文を読む
サイト「Hinduism & Vedanta」の更新情報!
「ヴィヴェーカーナンダ小伝」を更新いたしました。(2ページ目)
短く書き上げようと思ってはじめたページだったのですが、書き始めたらこれが予想外に面白く、せっかくの機会なので、あわてずにじっくり書き綴っていくことにしました。
興味のある方は、下記のアドレスか、右のブックマークからおいでくださいませ。
http://www.ne.jp . . . 本文を読む
しかしある晩のことです。
雨季の降り続く雨に耐え切れず、ついに河の堤が決壊しました。村は、洪水に襲われ、村中瞬く間に水浸しになりました。家はつぶれ、家畜や人々は押し流されていきます。ナーラダも逃げました。左手に妻を、右手に二人の子供を抱え、もう一人の子供は肩に乗せ、ナーラダは、高台目指して押し寄せる濁流の中を進み始めました。しかし、その流れの速さにナーラダが足をとられた瞬間、肩に乗せていた子供が . . . 本文を読む
ナーラダは水を求めて、ある家の戸をたたきました。
「水を一杯いただけないでしょうか」。
すると出てきたのは、類無く美しい一人の娘でした。
「聖者様、どうぞおあがりください」と、彼女は尊敬の念をこめてナーラダを家に迎え入れました。
彼女はナーラダをもてなしながら、家のこと、家族のこと、そして自分のことを語りました。ナーラダが相談にのっているうちに、いつしか辺りは夜の帳に包まれていました。
「聖者様 . . . 本文を読む