ベリーダンサーASYA ☆ オフィシャルブログ

レバノンを拠点に、アラブ諸国を股にかけた過去を持つベリーダンサーASYA(アシア)の今と昔の奮闘日記

本当のこと

2009-05-29 16:59:40 | Weblog

最近、私は聞かれると普通に自分の年齢を言う。

別に隠すこともないと思うから。

アルジェリアを発ってからというもの、UAEではレバニーズレストランで働いていたこともあり、ここ最近レバノン人に会うことが多いのだけど、彼ら、男女を問わず人に年齢を聞いてくる。

だから私は言う。

  歳。

と。

なんか抜けてました?(笑)

すると皆真顔で私に言う。

何でまだ結婚してないの?

ほっとけーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

レバノン人女性が結婚する一般的な年齢層は、やっぱり20代前半から半ばだそうで、その域をとっくに超えてる私は、彼らにとって異質に映るらしい。日本ではそれほど珍しくないはずだけど(と思ってるのも私だけ?)。

そしてその後こう続ける。

ハラーム・・・。

(ここでは「可哀そう」のような意味合い。病気などのときにもこの言葉がかけられたりもして、レバノンでは、Oh you poor thing のような意味合いでも使われる。本来、「禁じられた」と言う意味を持つ。ハラル/ハラールの対義語的言葉。)

ちなみに以下、お役立ちのWikipediaより引用

ハラール(حلال、Halal)はイスラム法で許された項目をいう。主にイスラム法上で食べられる物のことを表す。

反対に、口にすることを禁止されている物をハラム(حرم、haram)と言い、この語は「禁じられた」という意味でハーレムと同じ語源である。

つくづく、

ほっとけーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

と思う。

そろそろ本当の年齢を言うの、やめようか。

 


ドバイで私も考えた

2009-05-28 23:18:29 | 気持ち
「トルコで私も考えた」
http://allabout.co.jp/relationship/kokusaikekkon/closeup/CU20051130A/
トルコ人と結婚、1人息子を育てる高橋由佳利さんの国際結婚やトルコとの風習の違いなどを面白く描いた漫画があるのですが、それを文字ってみました。
濁音だけど、「ト」で始まってるし。

ということで、あっという間に過ぎてしまった1ヶ月のドバイ契約、私も色々考えた。

そもそも私、実は物腹付いた頃から?(ベリーなんで物心ではなく物腹)ドバイを目標としてやってきていたのです。

時、それは2000年代も前半にさかのぼる。

恩師の影響もあり、全てが一流の環境の中、ベリーダンサーとしてドバイを舞台に踊る、というのが私の憧れであり、目標だった。生演奏をバックに一流のベニューでアラブ人や湾岸人、本場の人を観客に舞う。

そしてそれは2009年に叶うことになるのだが、そこに行きたつまでにはそれはそれは長い道のりを経る。

大体、アジア人を見ると全てフィリピン人?とみなす一般的レバノン人。
あのね、アジアには国が何十とあるんだよ。と、教えてあげたい。
スシ、食べてるくせに。。。チャイニーズフード、デリバリー頼んでるくせに。。。

(まあ日本人もレバノン人かシリア人か見分けが付かないだろうけど)

レバノンに来ているフィリピン人女性は、ほぼ全てメイドとして雇われ、地位的にやはり彼女達は下に見られる。大体メイドは下、という考え以前に、そもそもメイドを雇う、という行為自体私は好きではないし、ましてや国籍でフィリピン人は下に見るべき国民、なんて考えを持っている人がいたとしたらそれはとても悲しいことだと思う。

何が言いたいかというと、私がフィリピン人に見られることは構わないのだけれど、その誤解が解けた途端に態度を変える人がいたとしたら、それは大いに差別である。

話が反れ気味だけれど、結局のところ、ぱっと見フィリピン人(私です)や日本人(だからこれも私)が彼らの文化を踊ることが人によっては許しがたいのか、受け入れられないこともある。と言うより、受け入れられないことが多かったりする。

そんな中、全てが揃い、全てを完璧にしたがるドバイの土地で、アジア人種のベリーダンサーが一流ベニューで踊ると言うことはどんなことなのだろうか。

普通に、あり得ないことだと考える。

だから、観客の中には、びっくりした人もいるだろうし、快く受け入れられなかった人もいるかも知れない。でも、それでも私は目指していたものを成し遂げた自分を誇りに思う。誰が何と言おうと、思おうと、私はそれを達成する。強い意思を持って夢を実現させた自分を誇りに思う。

そしてドバイで考える。
たくさんのことを経験したドバイで考える。

自分が向かいたいと思う方向や得たいと思うものがあるのであれば、それに向かって全力で取り組む。それでもそれが成し得られなかったとき(いや、私出来たんだってば)、それは自分にとっていい結果をもたらすために起きるべきではなかったものだから起きなかった。そう受け入れる力や勇気も必要なもの。

今いる環境や、あるものに感謝して、そこから幸せを見出すということは、誰にでも、いつのときでも大事なことだと考える。

今はまだ業界で仕事をこなす傍ら、書く内容を選んだりもする。ブログ、この仕事を辞めた後の方が絶対面白いことが書けると思う。
その時まで、お楽しみに。

今はまだ、元気に本場現役続行中。

スペッドアップ(sped up/スピードアップの過去形)

2009-05-26 04:32:09 | Weblog

前回のエントリーからかなりスピードが増し、ブログをサボるあっという間に時間も過ぎ、突然に聞こえるかもしれませんが、ドバイでの契約も無事満了し、本日ベイルート入りしました。

UAEでのダンサー契約は、通常非常に短く、特に私が踊っていたAl Mawal Restaurantでは、オープニング当初からダンサーは1ヶ月ずつ回すものという掟のようなものがあるそうです。

こんな短期間の契約期間中にも関わらず、そして夜とても遅い時間帯にも関わらず、観に来て頂いた日本人の皆さま、本当にどうもありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

レバノンやアルジェリア同様、一旦はその国を離れはしましたけれど、話題はとうてい全てを語りきれていないので、今後もお話していく所存でございます。

まずは何故ブログの更新に間が開いてしまったかという疑問をクリアにするべく、スペッドアップした事実をここに綴ってみました。

とりあえずお知らせまで。

 


スピードアップ

2009-05-09 02:15:43 | Weblog

ドバイ入りしてから2週間。

どの国でもどの街でもそうだけれど、運転してるわけでも無いくせに、案外道を覚えるのが得意な自分。

今日、外出先から知り合いに家(ヴィラ)まで送ってもらったときのこと。

入り組んでいる道の住宅街、自分の家まで案内し、今来た道を戻れと言われても分からないだろうな、と思った私は降りたところで比較的簡単に住宅街から出られる経路を説明してあげる。すぐ先を右折して一つ目を左折、付きあたった所を右に曲がれば大通りに出るから、その先は多分分かるよね?

するとその人、ドバイに来て2週間しかいないのにかなり道分かってるね、だって。

そうか、私、案外地理の順応も早いのね。

それもそのはず、機会があればいつでも外出するようにしてるんだもの(と言ってもそんなにしてないかも知れないけど)。

お金が貯まらなくても(ドバイ高い!)寝不足になっても(ちょっと違うような気もするけど)心の健康も考えてあげなければ。ずっと家にいたら頭がおかしくなっちゃう。

でもさ、色んなところを1ヶ月(もうちょっとましだと数ヶ月)単位で回ってる私が目指すところは、新しいところへ到着翌日に地理をマスターして、その翌日に友達を何人も作って、その後は仕事をこなしつつゆっくりソーシャルライフを楽しむことなんだけど。。。

こんなことのスピードアップ、ちょっと無理がありますか?

 


バックステージ

2009-05-04 07:48:58 | ベリーダンス

遅くなりましたがご報告。

ところ変わって、現在ドバイのAl Bustan Rotana Hotel内にある、Al Mawal Lebanese Restaurant(くどいようですがTimeOut Awardで、アラブ、レバニーズ、イラン料理のカテゴリーでBest Restaurant of UAE 2009に選ばれたレストラン)にて踊っています。以下、Mawal Bustan。

アブダビで踊っていたお店のドバイ支店です。そのうち写真をアップさせるつもり。

さて、ここでは私、レストランが入っているホテルに滞在しているわけではなく、実はホテルから車で5分ほど離れたヴィラ(一軒家で、リビング、ダイニング、キッチンは共有だけどそれぞれの部屋に鍵が閉まる、トイレ・シャワー付き)に住んでいる。同じレストランで歌うレバノン人女性歌手と、もうひとつのAl Mawalの支店で踊るベリーダンサーと共に。

共同生活といえば共同生活なのだけど、それぞれ好きなことをしていれば1日2日顔を合わせないこともないことはない。

そして我々、仕事の時間になると、それぞれの時間に迎えの運転手さんがヴィラから職場(レストラン)まで連れて行ってくれる。もちろん帰りも。

Mawal Bustanでは、歌手が2人(男性と女性)いるので、毎晩のショープログラムとしては、女性歌手から始まり、ベリーダンス、そして〆の男性歌手の順番になる。

時間帯が大幅に遅くなる木曜日の夜は除き、同じヴィラに住む女性歌手の出番は毎晩大体23:00頃。彼女のヴィラへの迎えは大体22:30となる。

私はその調度1時間後24:00過ぎぐらいの始まりで、23:30ぐらいに迎えが来てくれる。

もちろん我々舞台裏は共通の部屋。

そしてそれは週末、先日金曜日のこと。

いつものように女性歌手がヴィラを出て行く際、挨拶を交わし、時計を見る。

22:30。

それから約1時間後、23:30頃、迎えが来る。

ホテルに到着後、車を降り、建物に入ると、耳を澄まさなくても、ホテルに入っているどこのレストランより遅くまでやっているMawal Bustanからは、アラビックチューンが流れ、女性歌手の歌声が聞こえる。そんなレストランの正面入り口を通り過ぎ、スタッフが使用する通路に私は向かう。

食器を洗う洗い場や、料理の材料が山積みされたキッチンのスタッフに挨拶しながら衣装の上にアバヤを着た私はぐんぐん進む。そう、バックステージに。

キッチンを通り過ぎ、経理部屋のお兄さんの椅子と壁の間を起用に横歩きで通り過ぎると、その奥にあるのが、そう、バックステージ。

そこにあるのは2つの椅子、なぜか洗面台と、たくさんのクリーニングされた衣類、たまに用意されている水や山積みされた箱、など。

そのバックステージ、ステージに繋がるドア1枚隔てたところとあり、女性歌手が終われば彼女がそのドアを開けてバックステージにやってくる。そこで注意しなければいけないことが、彼女が出入り(私もだけど)するときには、バックステージの部屋の電気を消す、ということ。そうしないとステージより明るい電気のバックステージの方が見えやすく、気になってしまうから。

バックステージで私がすることといったら、女性歌手の歌にあわせて踊る。一緒に歌う。でもエネルギーはキープしておかなければと考えるので、途中で座る。ちょっと長めの椅子に横になってみる。でもノリの良い音楽が聞こえるとやっぱり歌いながら踊ってしまう、という始末。結果、立ったり座ったり横になったりと忙しい。

そうしつつもいつも耳は音に集中させなければいけないのが、終わるタイミングで私は部屋の電気を消しておかなければいけないのだから。

そしてその夜、私は一体何度電気を消したり付けたりしたことか。

そろそろ終わりの曲かな、と思えばそうじゃないってことが10回はあった夜。

終わって部屋に入ってきた女性歌手に私は言う。

「今日、長かったね。」

すると女性歌手、

Ana, I waited for 1 hour and 10 minutes before I started.

(Ana = アラビア語の私、私始めるまで1時間10分も待ったんだから)

なるほど。要するに彼女が長かったわけじゃなくて、始まりが1時間以上ずれたってことね。

ってか運転手、歌手の始まりの時間が分かってんなら臨機応変に迎えに来てくれよ、と思うけど、そんな文句も言ってられない。だって、そのためのバックステージなのだから。。。

 


2009-05-01 06:12:37 | アラブ

ドバイに移動してから先日、始めて行ったショッピングモールで、始めてカンドゥーラ*(アラブ人が着ている全身丈の白い服)を着ている男性を目撃した。

彼の名は、(私が名付けて) ドバイ1号。

そういえば、アブダビに比べて、ドバイではローカルをあまり見かけないなと思う。それは私の思い違い?と思ったりもしたのだけど、聞くところによると、そうでもなさそう。実際、ドバイには外国人が多いのだけど、ローカルはドバイよりアブダビを好んで住居を構えるのだとか。確かに、ドバイに比べ、都市の規模としては小さいけれど比較的緑が多いアブダビの方が落ち着く気がする。

なので、アブダビにいた際は、よくカンドゥーラを身に着けた男性や、アバヤをまとった女性(ローカル)をたくさん見かけた。そしてそのアブダビで、先日ジムに足を運んだときに謎に思うことに遭遇する。

アラブ人がカンドゥーラ、または女性ならアバヤをまとう理由は、宗教上の理由なのだと私は思ってやまないのだけれど(アラブ人の主な宗教がイスラム教だとすれば、色々なイスラム教徒がいる中、文化という説の方が実は正しそうだけど)、それは随分前に聞いた話が私の思考を定めてしまっているからかも知れない。

その話とは、記憶の中の話だけれど、以下のようなものだったとうっすら記憶を辿ってみる。彼らはアッラー(神)以外のものの前で(家族は別?)むやみに人に皮膚を見せてはならない、そんな話だったと・・・。

一体誰に聞いた話かも覚えていないので、ここに曖昧に書いてしまうことが躊躇されたのだけれどこれを書かずに次に進めない。どなたかきちんとした情報が分かる方がいらっしゃったら教えてください。

さて、話を戻すことジムに足を運んだときの出来事。私はそのとき、カンドゥーラを来たおじさんが、どう見てもジム帰りだと思われるスポーツバッグを片手に駐車場に向かっている様子を目撃することになる。

通り過ぎる彼の後姿をぼんやり眺めつつ想像する。

くるぶしまである長さのカンドゥーラを着たままジムの機械を使って一走り、汗を流している彼・・・。

いや、汗、とか以前にどう考えても走りずらいでしょう。

となるとやっぱりあのスポーツバッグの中には運動しやすい、一般的に言う、Tシャツ短パンのようなジムの格好の服が入っている?そして彼はどこかで(更衣室だろうに)それに着替える?そして何食わぬ顔でジムの機械を使った後には、またもとのカンドゥーラ姿に戻る。

それよりも彼は、一体どの辺りからカンドゥーラを脱いでよい領域に入るのだろうか。

ジム、は神の領域?

違うような気がするけど。

・・・謎。

カンドゥーラ姿の男性、アバヤを着て顔も隠している女性、彼らが、今私の一番気になる存在。

 

*カンドゥーラ(Kandura)は、よくUAEで使われる言葉。ペルシャ湾ではThawb もしくは Thobeと言うそう。