ベリーダンサーASYA ☆ オフィシャルブログ

レバノンを拠点に、アラブ諸国を股にかけた過去を持つベリーダンサーASYA(アシア)の今と昔の奮闘日記

私の名前はマリアム

2015-04-21 21:04:29 | アラビア語

私の名前はマリアム。

 

いや、アシアです。

 

でも、今はマリアムと名乗らせてください。笑

だって、とある場所ではそれが私の名前(通称)だから。

 

実はワタクシ、昨年9月から学校に通い始めているのです。

月曜日から金曜日まで、毎日。

そう、無謀にも思える挑戦。



何の学校かって?

何を隠そうアラビア語、しかもフスハー。


ベリーをやっている方や向こうの事情に詳しい方などはご存知だと思うけれど、アラビア語には文語のフスハーと口語のアンミーヤという2種類があって、アンミーヤは地方によって全く違い、アラビア語を話す同じアラブ人でも通じないほど違ったりするもの。

言ってみれば方言のようなもので、私が親しいレバノン方言は北アフリカのアルジェリアでは全く通じなかった(汗)という別もの。

例えば挨拶。

「元気?」という言葉一つとっても全然違って、

レバノン: kifak?

アルジェリア: usharak?

という具合。

、、、とまあアンミーヤではなく今勉強してるのは文語のフスハーなので、一応共通語として通じる訳なのだけど、なんせこのフスハーがとんでもなくむつかしい。 テレビのニュースや新聞ではフスハーが使われているそうなのだけど、これが聞いてるとどうも せっしゃ、マリアムでござる のような感じになるのか。。。

と、勝手に解釈してみたり。

 

とにかく、毎朝新しいことを学びに学校に通うという行動を起こそうと思ったこと自体、自分で自分を褒めてあげたい。

 

さて、その学校、1クラス30名までの生徒数なのだけど、学期始めには先生が一人一人に自分の名前にちなんだアラビア語名を付けてくれるのだ。

 

嬉しい。

 

が、しかしその裏にはとんでもない事情があった。

 

それは先生に生徒の名前を覚える気がないから。

 

いや、そんなはずはない

、、、はず

、、、でもそう思えてしまう自分がいたりして。

 

そしてはじめに本名を名乗り自己紹介するのだけど、名前の付け方は以下の模様。

 

マリコ(私)→マリアム

アイ→アイーシャ

カオリ→カリーマ

マサノブ→ムハンマド

シゲキ→シャウキ

 

のように元々の名前に近いアラビア語名をくれるのだけど、入学当初のこのクラスではこんなことがあった。

 

ユウコ→ユムナ

ユウコ→ユスラ

ユウコ→ファーティマ

????????

果たしてこの選択は??

 

と理解不能で少し悩んだのだけど、おそらく同じクラスに3人もユウコさんがいると想定していなかったという理由なのだと思われる。笑

 

あとはファーティマは外せないという理由もありそうだけど。

 

ちなみに、日本語名ははなから覚えられないという理由なはずなのに(私の勝手な解釈)、アラビア語名でさえ最初は顔と名前が一致しないらしく、中々覚えてくれなかったけど。

 

授業中先生の字が読めない、と言って黒板に書いてある文字を書き直すおじさんがいたり、いつもスーツを着て登校するやけに姿勢の良い85歳のおじいちゃんがいたり、教室の前に立ちはだかって急に黒板の写真を撮りだすおばちゃまがいたり、ジャーに入った特大ザーター(za’atar=レバノンや近隣諸国の中東で食べられるハーブの入り混じったもので、タイム、オレガノ、ゴマ、クミンなどが入ったミックススパイスのこと。日本で言うふりかけ?)を持ち歩く人など、アラビア語を学びに来るような人たちなだけあって、みんな中々の変わり者とにかく面白い人ぞろい。

私もおそらく周りから変わった人として認識されているはず。

(変な人、変わった人=私の辞書では褒め言葉)

 

ちなみに私は落ちこぼれなので、以下はよくあるクラス風景。

 

先生 「マリアム、わかった?」

 

私(マリアム) 「うーん、多分。。。」

 

先生 「OK。じゃあ次行きましょう」

 

私がわかる=みんなわかってる

 

・・・どうやらクラスのベンチマーク的存在らしい。

(自分で言ってるだけだけど)英語で言うと格好良いが微妙な立ち位置に

 

と、言う訳で現在も毎日楽しく(?)通学中。

 

どこの駅からも学校が遠いし教科書は重いしテスト三昧で時々負けそうになるけど、お弁当持参でがんばってます。

 

祝・在学中。

 

写真は、とある先生が書いた日本地図。。。(○印は東京の場所らしい)

笑いを提供してくださりありがとう。 

記念にどうぞ。