ベリーダンサーASYA ☆ オフィシャルブログ

レバノンを拠点に、アラブ諸国を股にかけた過去を持つベリーダンサーASYA(アシア)の今と昔の奮闘日記

バックステージ

2009-05-04 07:48:58 | ベリーダンス

遅くなりましたがご報告。

ところ変わって、現在ドバイのAl Bustan Rotana Hotel内にある、Al Mawal Lebanese Restaurant(くどいようですがTimeOut Awardで、アラブ、レバニーズ、イラン料理のカテゴリーでBest Restaurant of UAE 2009に選ばれたレストラン)にて踊っています。以下、Mawal Bustan。

アブダビで踊っていたお店のドバイ支店です。そのうち写真をアップさせるつもり。

さて、ここでは私、レストランが入っているホテルに滞在しているわけではなく、実はホテルから車で5分ほど離れたヴィラ(一軒家で、リビング、ダイニング、キッチンは共有だけどそれぞれの部屋に鍵が閉まる、トイレ・シャワー付き)に住んでいる。同じレストランで歌うレバノン人女性歌手と、もうひとつのAl Mawalの支店で踊るベリーダンサーと共に。

共同生活といえば共同生活なのだけど、それぞれ好きなことをしていれば1日2日顔を合わせないこともないことはない。

そして我々、仕事の時間になると、それぞれの時間に迎えの運転手さんがヴィラから職場(レストラン)まで連れて行ってくれる。もちろん帰りも。

Mawal Bustanでは、歌手が2人(男性と女性)いるので、毎晩のショープログラムとしては、女性歌手から始まり、ベリーダンス、そして〆の男性歌手の順番になる。

時間帯が大幅に遅くなる木曜日の夜は除き、同じヴィラに住む女性歌手の出番は毎晩大体23:00頃。彼女のヴィラへの迎えは大体22:30となる。

私はその調度1時間後24:00過ぎぐらいの始まりで、23:30ぐらいに迎えが来てくれる。

もちろん我々舞台裏は共通の部屋。

そしてそれは週末、先日金曜日のこと。

いつものように女性歌手がヴィラを出て行く際、挨拶を交わし、時計を見る。

22:30。

それから約1時間後、23:30頃、迎えが来る。

ホテルに到着後、車を降り、建物に入ると、耳を澄まさなくても、ホテルに入っているどこのレストランより遅くまでやっているMawal Bustanからは、アラビックチューンが流れ、女性歌手の歌声が聞こえる。そんなレストランの正面入り口を通り過ぎ、スタッフが使用する通路に私は向かう。

食器を洗う洗い場や、料理の材料が山積みされたキッチンのスタッフに挨拶しながら衣装の上にアバヤを着た私はぐんぐん進む。そう、バックステージに。

キッチンを通り過ぎ、経理部屋のお兄さんの椅子と壁の間を起用に横歩きで通り過ぎると、その奥にあるのが、そう、バックステージ。

そこにあるのは2つの椅子、なぜか洗面台と、たくさんのクリーニングされた衣類、たまに用意されている水や山積みされた箱、など。

そのバックステージ、ステージに繋がるドア1枚隔てたところとあり、女性歌手が終われば彼女がそのドアを開けてバックステージにやってくる。そこで注意しなければいけないことが、彼女が出入り(私もだけど)するときには、バックステージの部屋の電気を消す、ということ。そうしないとステージより明るい電気のバックステージの方が見えやすく、気になってしまうから。

バックステージで私がすることといったら、女性歌手の歌にあわせて踊る。一緒に歌う。でもエネルギーはキープしておかなければと考えるので、途中で座る。ちょっと長めの椅子に横になってみる。でもノリの良い音楽が聞こえるとやっぱり歌いながら踊ってしまう、という始末。結果、立ったり座ったり横になったりと忙しい。

そうしつつもいつも耳は音に集中させなければいけないのが、終わるタイミングで私は部屋の電気を消しておかなければいけないのだから。

そしてその夜、私は一体何度電気を消したり付けたりしたことか。

そろそろ終わりの曲かな、と思えばそうじゃないってことが10回はあった夜。

終わって部屋に入ってきた女性歌手に私は言う。

「今日、長かったね。」

すると女性歌手、

Ana, I waited for 1 hour and 10 minutes before I started.

(Ana = アラビア語の私、私始めるまで1時間10分も待ったんだから)

なるほど。要するに彼女が長かったわけじゃなくて、始まりが1時間以上ずれたってことね。

ってか運転手、歌手の始まりの時間が分かってんなら臨機応変に迎えに来てくれよ、と思うけど、そんな文句も言ってられない。だって、そのためのバックステージなのだから。。。

 

コメント (5)
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