ベリーダンサーASYA ☆ オフィシャルブログ

レバノンを拠点に、アラブ諸国を股にかけた過去を持つベリーダンサーASYA(アシア)の今と昔の奮闘日記

トレードマーク

2013-07-26 02:07:47 | U.A.E.

 

今回のレバノンtrip、ドバイ経由で行った訳なのだけれど、何故か私は行きも帰りもドバイでストップオーバーをすることとなる。

理由は簡単。

ドバイに友達が複数人いるがゆえ。

 

行きのドバイでは、私と同じエージェンシーに所属し、現地でダンサー&ティチャ―として仕事をするシャイマと落ち合い、一緒にレバノンに移動するという行程。

向こうに暮らして長い彼女は、これからラマダンのお休みに入る前に、その日ヘアサロンに行く予定だと言う。

どこで?

と問う私に「アブダビで」、と答える彼女。

ええっと・・・ドバイとアブダビって確か150キロほど離れてなかったかしら???

車があればそんなに苦ではない距離かもしれないけれど、翌日レバノンに出発だというのにわざわざ150キロ運転してヘアサロンに行かないでも、ドバイにいくらでもヘアサロンなんてあるでしょうに。

そう言う私を尻目に、そこのレバノン人の美容師が私の中で一番なのよ、なんて言っているシャイマ。

朝早くドバイに到着した私に、一緒に来ないかと誘われ、飛行機の中であまり眠れなかったものの、2、3日しか一緒にいられない、積もる話もいっぱいあるのだからとお伴することに。

 

ドバイだけに限らないと思うのだけど、ファッション&ビューティーに関して、レバノンは周辺諸国から一目置かれている存在。

となると、ドバイやアブダビでもヘア&ビューティーサロンと言えばレバノン人が経営している、または働いているところが多い。

そしてそのほぼ全てが男性レバノン人。

レバノンのエージェンシーの所属している私たちは、皆こぞってレバノン人のヘアサロンに行くわけだ。 

 

サロンでシャイマが金髪に毛染めしてもらっている姿をぼんやり隣の席で観察しながら、私も髪を洗ってもらおうかしら、などど思ってみる。

 (左・レバノン人美容師さん、中・シャイマ、右・フィリピン人スタッフ)

いや待てよ、何か違う事をやってみようかしら、と考えが思いつく。

海外に出ると思考回路が変わるのか(←変わってない気もするけれど)、少しワイルドになる私。笑

 

そうだ!髪にハイライトを入れてもらおう!

 

ということで私のリクエストを聞こうとそのレバノン人美容師の彼は、髪色のサンプルブックを持ってくる。

ハイライトはどんな色?と。

コッパー(銅色)を指差す私にオッケーと美容師さん。

 

そして仕事が始まる。

 

ハイライトは過去に数回やったことがあるはずなのだけど、とにかく時間がかかる。

銀紙をひいて、その上に少量の髪の束を取り、まずは脱色のクリームを置いていく。

銀紙を何枚も使って、どんどんどんどん脱色する。

彼の話では、まずは脱色、その後に色を入れていくとのこと。

 

そして終わった脱色後、髪が洗われ鏡の前の席に座らされた私は不安に思う。

 

・・・ちょっと、薄すぎないか?

ちょっと黄色すぎないか?

ちょっと待て、髪が濡れている。

髪が濡れていると髪の色は暗く見えるよな。

ってことは、乾かしたらもっと薄い色になるよな?

 

と。

 

でもさっきは色を抜いてから色を入れるって言ってたはず。

これは仮乾かしで、色を見てから色の調整をするはず。

 

とも。

 

結果は結局本乾かし、髪がひと通り乾いたらブローを始めるではないか!

 

まさかここで終わりじゃないよね?

と問う私に「この色が似合ってるよ♥」、とブローを続ける美容師さん。

 

んな訳ないだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!

 

黒と黄色の縞縞模様。

どう見てもトラか蜂にしか見えない(涙)。

いや、これはもうピーナツバター&ジェリーじゃないか。←切実。

 

いやだー。こんな髪、いやだー。

 

シャイマの行きつけ美容院だという事もあり、少し遠慮がちに色を変えて欲しいとお願いしてみるものの、

「まだ見慣れてないからそう思うだけ。きっと気に入るよ♪ もし2日経っても好きじゃなかったらまた戻っておいで、やり直してあげるから♥」

と返ってくる。

 

しょうがないからもう少し主張してみる。

お願した色と全然違うではないか!2日とか置きたくないから!ってか置いてる暇ないから!と。

しかも脱色しただけで終わらせようとしたよね?!

結局ごねてコッパーカラーを入れてもらった私。

ごねた?いや、お願したことをお願いした通りにやってもらう。正当な行動だと思いますけど?

 

結局色の入れ方が十分じゃなかったようで、何度か洗ったらコッパーカラーは抜け落ち、見る見るうちに金髪に。

散々もめた挙句こんな結末ですか!!

悔しいのでこのハイライト、私のトレードマークにしてやる。笑

 

レバノンの(いや、アブダビの)美容院は、一筋縄ではいかない・・・

ドバイ在住のお友達と、帰りのストップオーバー・イフタールにて☆

現在私の髪色はこんな感じです。

街で見かけたらお声掛けください。笑

 

 


5分の祈り 後篇

2012-05-25 00:43:27 | U.A.E.

先日の、ドバイのタクシー運ちゃんのお祈りの話には実は続きがありました。

 

現在ドバイには、私のアルジェリア時代にステージを共にしたとびきり弾けたアルジェリア人の歌手の友人がいるのだけど、 (注:1)

 

タクシー運ちゃんが、「Wait 5 minutes. I go pray.(5分待ってろ。お祈りに行ってくるから!)」

 

と、私たちに言い放った時の話がどうにもおかしくて、人に話したくてしょうがなかった私。彼女にも超ウケるでしょ!!と言わんばかりに大笑いしてその一部始終を話したのだけど、思いの外、彼女はこんなことを物申す。

 

「それはなんて素晴らしいことなの!」

 

え・・・??って私はなっちゃったわさ。

 

彼女曰く、「最近の人は、お祈りに真面目に行く人が少なさすぎる!イスラム教をリスペクト出来てないわ!」

 

ってオイ。

 

そっちかい!!!

 

私はこの そんなことわざわざ言いに来ないで良いよってネタ で一緒に笑って欲しかったんだけど・・・

 

批判するつもりは毛頭ないが、あんたもイスラム教を名乗っている割に敬虔なところがひとつもないぞ!笑

 

 

こちらはドバイのとあるモスクに人が入りきらないためか、外にござを敷いてお祈りする人々。(こんなのあげたら怒られるかな?)

 ↓ ↓ ↓

 

ちなみに、偶然にもこんなの見つけました。 → 岐阜マスジド/岐阜モスク

何と岐阜にそれらしい(ってかそれだけど)モスクがあるとは!

外観なんて素晴らしいね。

 

(注:1) 以前のエントリー(大分前だし古い方のブログのエントリー<左側にリンク有>かもしれないけど、そのエントリーでも話したアルジェリア&ベルギーのハーフのとびきりはじけててとびきり歌が上手いセレナのこと。

 

 


5分の祈り 前篇

2012-04-30 23:55:52 | U.A.E.

先だて、ドバイの道路わきでのこと。

 

私と友人のエリカは、暑すぎたドバイの気候も少し穏やかになったある夜、仕事(ショー)開始時間に間に合うように家に戻って来よう、と浜辺にお茶をしに出かけることにした。

 

木曜日の夜。一般的アラブ諸国では休みの前に当たる日となる。

 

ドバイにも地下鉄?、いや、メトロは出来たものの、Red Lineと呼ばれるメトロの路線の一つ(二つしかないけど)はちょっと内陸を海岸と並行して走っており、路線から離れたところに行くにはやっぱり何らかの形で車移動になる(歩けなくもないけどね)。その日、私たちは街を横断するのに道路わきでタクシーを待っていた。 

 

すると、交通量は多いしタクシーもたくさん見かけるのだけど、通り過ぎる数ある車の中でも中々タクシーがつかまらない。やっぱり木曜日の夜、皆こぞって出掛けるのね。と、エリカと話していた矢先、一台のタクシーが、4車線も5車線もある道路上の一番向こうから車線変更しつつ私たちの方に寄ってくる。そして私たちを少し通り過ぎて路肩に止まった。

 

そのタクシー運ちゃんに行き先を伝えようと近づくと、運ちゃんが窓を開けて私たちに言い放つ。

 

I go pray. Wait 5 minutes.

(お祈りに行くから、5分待ってろ!)

 

と言って走り去った。

 

・・・っておい。

 

賭けても良いぞ。

絶対に5分で戻って来れるはずがない。

そもそもこの渋滞の中(渋滞してなくても)、一番近所のモスクに行くだけで5分以上かかるわ。

 

全く。

 

彼は結局お祈りに行くことをどうしてもアピールしたかったのか、果たして本当にお祈りを含めた5分後に私たちを客としてタクシーに乗せることが出来ると思ったのか、はたまた、お祈りの後に本当に同じ場所に戻ってきたのか、そんなことは私たちには知り得ない。

 

だって私たちはその後すぐ来た別のタクシーに乗ってその場を去ったのだから。

 

意味不明なことが、実に多い。。。

 

 


アブダビ タクシー事情

2010-05-03 20:57:42 | U.A.E.

2010年。5月も3日。日本の皆さん、今年のゴールデンウィークは如何お過ごしになっていますか?

随分とご無沙汰となってしまいました今回の更新。。。ユーザー名もおぼろげな記憶の中で、ブログ用のパスワードを忘れてしまったくらいです(汗)。

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時さかのぼること2009年4月。

場所はU.A.E.(アラブ首長国連邦)、その時私は首都のアブダビにいた。

アブダビ滞在中、私は一体何度タクシーを止めたことか。。。

そしてタクシーは何度止まらなかったことか。。。

アブダビ ステイはタクシーに始まりタクシーに終わる。

今回はそんな都市伝説 アブダビ タクシー事情 のお話。

アブダビは、7つある首長国のうちの1つで、アラブ首長国連邦の中でもよく知られている観光地ドバイとは違い、オイル産出エリアでもあり、言ってみれば潤っている。ローカル=現地人(ハリージ)の人口が一番多く暮らす、砂漠地帯でも人工的に緑豊かな街なのだ。最近はもっぱらアートの祭典(ミュージックフェスティバルやフィルムフェスティバルなど)を開いてみたり、F1を開催したりエアショーを開催したりと、知名度を上げているのでは?なんて思う。

規模は小さく、歩き回って散策できるぐらいで何かと便利な街だけど、暑い日中は、やっぱり必要がなければ外は歩きたくないぐらいモワッとする。クーラーのきいている屋内から屋外に出ると眼鏡が曇る・・・みたいな。

さてそんなアブダビでの移動といえば、もっぱらタクシー。 というのもアブダビでのタクシーはとっても安くて便利が故。

そのアブダビのタクシーでは、運転手さんは9割がた決まってパキスタン人、バングラディッシュ人、はたまたインド人のどなたかなのです(ごく稀にフィリピン人もいるが)。もちろん彼らは皆出稼ぎに来ている外国人労働者。 

そしてアブダビのタクシーにはいくつか種類があって、ちょっとずつ格が違うようなのです。

金と白のカラフルな車体でちょっと目立つタクシー。車種やモデルが古めの車のこのタクシーの初乗りはAED/Dh2.60ディルハム(約67円)で、1キロごとに0.65ディルハム増。

新車でちょっと控えめな銀色のタクシーは、ほんの少し値段が上がって(でも)初乗り3.00ディルハム(約77円)で、1キロごとに1.00ディルハム増。

そしてホテルなどで待機しているちょー(?)お高いタクシーの初乗りは15.00ディルハム(約400円)で、リムジンだと初乗りが多分35.00~40.00ディルハム(約900円~1,000円越)。(もちろん、キロごとの増加率も上の2つのタクシーより高かったのですが、いくらか忘れました。あしからず。)

昼間は人を見かけるたびにスピードを落として何とか客探しをするタクシー。はじめは、街のニーズに比べてタクシー多すぎない?と思ったのだけど、実はこのタクシー、時間帯によってとっても拾いにくいことがあるのです。

夜中に踊らねばならんベリーダンサーには、いわゆる「朝」、がないので朝のタクシー事情は端折りますが、昼間には、いとも簡単に拾えた普通のタクシー、夕方には冠つけた「タクシーさまさま」に様変わりしてしまう。

普段はメーターを使わなければいけないタクシー運ちゃん。

でも夕方のラッシュアワーから夜にかけては稼ぎ時らしく、道でタクシーを拾おうものがつかまらない!タクシー乗り場に行ってみれば長蛇の列!

たまーに「空いてる!」と思って道で停めたタクシーの運ちゃんたちは、例外なしに普通そんなにしないだろ!っていうほどの法外な値段を要求してくるのです。そう、あなたの顔を見て(もしくは国籍を聞いて)。

これはある日私が乗った金&白色のタクシーでの話。

昼間の暇な時間帯にも関わらず、ヒルトンホテルから行き先のHamdan ストリートを告げるとそのタクシー運ちゃん、それなら30ディルハムで行ってやる、と無茶苦茶な値段を提示しながら車を発進させる。

昼間の移動ならアブダビ市内、端から端まで行っても10.00ディルハムもしない、と人に散々言われ、実際何度もそのエリアにタクシーで移動して事情が分かる私は猛反発。

そんなのなしだ!メーターを使ってよ!

と怒る私に無視を決め込む運転手。何度抗議してもメーターに切り替えない。

やむをえない私は次の行動に出る。

走行中のタクシー内、後部座席に座っている自分の側のドアを開ける。

すると運ちゃん、後ろを振り返りながらも車のスピードを落としながらこう叫ぶ。

Are you crazy?!?!?!

Crazyで結構。止まった車から私、すかさず降りてホテルの方向に歩いて進む。そのタクシーは一方通行で引き返すことも出来ず走り去ることに。

まったく、とんだ目に遭った。

次に止まっていたタクシーに乗る前に、ホテルのボーイさんに一言お願いしておく。Hamdanストリートに行きたいのだけど、と。これ、予防線。

またある時は道で拾ったタクシーでひどい目に遭う。

事前にメーターを使ってね、と乗るようにしていたにも関わらず、その日もそんな調子でタクシー運ちゃんは愛想良くOK、OK言っていた。だのに運ちゃん乗ったが最後、「25ディルハム払ってもらうよ」だって!!!

約束がちげーだろう!やってられっか!降りる!!(すいません言葉遣い悪くって。状況によってはかなりヒートアップせざるを得ないのです。)

とやっぱりドアを開け、走行中のタクシーの速さが鈍る。それでもノロノロ運転を続ける運ちゃんに、私は頭で考える。これでも止まらないなら反対側のドアも開けてやろう、と。

やっとの思いで停止させたタクシー。降りる私に運ちゃん最後の捨て台詞。

Fxxx Yxx!! Fxxx Yxx!!!

何とでも言え!

ドアを閉めるときに割れてしまった爪を眺めては、あー腹が立つ。

そんなこんなでアブダビでのタクシーに、私はあまり良い思い出がないのです。女性が一人でタクシーに乗ることさえも快く思わないのか、行き先や顔で判断して足元を見るのか、色んな事情があるのだろうけど、あれはやりすぎ!と嘆きたくなる。

それから随分経ったある日、以前何年も前にアブダビでお仕事をしていた人に当時のアブダビタクシー事情を聞いてみた。

その当時はタクシーもそんなに質は悪くなかったけど、とのこと。

タクシー運転手の人たちも、そこまで生活が大変なのかしら、と聞いてちょっと反省。今考えてみればそんなに大した金額じゃないのだから、そこは大人に値切って交渉成立させても良かったのかな、と思ってみる。

でもねでもね、他のタクシーはそんなことなかったんだよね。やっぱり嫌な気持ちにさせられた上に言われるがままっていうことに納得がいかなかった曲がったことが嫌いな性分なのでしょう私。中東で女一人、強く生きていかなければならん面もあるからね。。。

まあでも今後の教訓。

いかなる問題に直面しても平和協定に持っていけるよう最善を尽くす、志。