さて、保守派、革新派なんて書き方をすると政治の話みたいですが、食べ物の話です。
これはいつもの通り、がっちゃんの個人的な感想なので、サンプル数も少ないし、そんなことはない!!
とお怒りのお言葉もあることと覚悟しつつ書いてみます。
少し前に、ホテルの仕事をしました。
で、バイキングでさまざまなお料理が並ぶ中、一番人気は『お寿司』でした。
バイキングとは言え、天麩羅とお寿司は、目の前で作っているし、そりゃ食べたくなる気持ちはとってもわかるのですけれど、その時はイタリアンフェアが開催されていて、いつものバイキング料理にプラスして、イタリアから来日したイタリア人が目の前でパスタやリゾットを提供する。と言うブースもありました。(っていうか、がっちゃんはそこで仕事してたんだけど)
だから、それ以外にもたくさんのイタリア料理が並んでいました。
これはほんのメニューの一部で、本当は30品目作ったけど、最初のころは写真を撮るのを忘れてた・・・
Terrina di faraona e pistacchi
ほろほろ鳥とピスタチオのテリーヌ
Insalatina di trippa e fagioli
トリッパと豆のサラダ
Seppie in zimino
イカの煮込み
Merluzzo su gazzetto di pomodorini, olive e capperi
タラのオーブン焼き
Filetto di suino al tre pepi
豚のメダリオン 3種類の胡椒風味
Polli al mattone
チキンの煉瓦焼き
Panna cotta con salsa alla menta e Tiramisu`
ミントソースのパンナコッタとティラミス
でもね、こんなにいろいろおいしそうなイタリア料理があったけれど、実際のところブッフェでの人気は小龍包とか、ピラフとか、コロッケとか、ミニハンバーグとか、そういうものなんですよねぇ~。
なんていうか、すでに知ってるものばかり。
もちろん、バイキングってお年寄りから子供までいるし、定番のお料理が人気なのはわかるんですけれど、見ていると、男性の方が圧倒的に保守的。
女性の方は、
「普段自分が作らないもの。」とか、
「新しい食材」とかにも興味を持つ人が多く、
「かぼちゃのスープゴルゴンゾーラチーズ添え」とか、「カモのオレンジソース」とか「ほうれん草のスフレ キャロットソース添え」とか、ちょっと珍しいメニューで一品ごとに頼むタイプのお料理が結構人気だったんです。
もう一つの理由として、
「色々な種類を少しずつ食べたい。」
って思うのか、だからこそ、お寿司は魅力的だけど、今の時代、回転寿司で結構おいしいお寿司もあるから、お腹が膨れるお寿司よりも、ブッフェで少しずつ色々なものを取る方が多かった感じです。
一方、男性(特に高齢の方)は注文するのがめんどくさいのか恥ずかしいのか、寿司カウンターに突進。って感じで他の物なんて見向きもしない。下手すると、席から立とうともしない。って人も。
もちろん、全員ではありませんけれど、60代以降にの男性は圧倒的に寿司&天麩羅でした。
で、冒頭の日伊の比較に戻りますが、これがイタリア人だったらどうかと言うと。
かなり保守的です。
もちろん年齢にもよりますが、高齢になるほど保守的になりますね。
「イタリア料理以外食べたくない。」って人までいるし、もちろん全員じゃないけれど、人数が多くなるとアテンドするのも大変になります。
ただ、わざわざ遠い日本まで来る人は、そこそこお金を持っていて下調べをしている人か、もしくは東洋文化に興味のある人が多いので、観光の場合はお寿司屋さんにも結構入るようですが、ビジネスで来ている人は、生ものには手を出さない傾向が強いようです。
海外では、
「日本食=サシミ・スシ」
と言う図式ができているらしく、生の魚は怖くて食べたくない。と言う恐怖感がこんなふうに日本食は食べたくない。
となってしまうようです。
実際、日本でユッケや、生レバーで亡くなった人がいるように、イタリアでは生魚で亡くなっている人が多くて、基本「生食」は禁止で、一旦冷凍してからじゃないとダメなんですよ。だから美味しくないってこともあるんでしょうね。
まぁ日本人の多くが
「イタリア料理=パスタ・ピッツァ」
って感じですからなかなかほかの料理まで広く浸透するのは時間がかかるのかもしれません。
その意味では、日本をもっとアピールするためには、最近はやりのB級グルメをプロモーションしたほうが、受け入れられやすいんじゃないかと思います。
本気の懐石は、値段が高くて、日本人でさえそうそう足を運べません。
それに、和食の板前さんって、気位が高いっていうか、露骨に「どうせ外国人には繊細な味がわからない。」っていう顔をする人も多いし、「女の作る寿司は体温が高くてまずくなる。」なんて言い切る人もいたり。
作法が厳しく、理解されにくい懐石なんかを『日本料理』の代表としてアピールするより、焼き鳥とか、焼きそばとか、たこ焼きとか、お好み焼きとか、そんな物の方が受け入れられやすいし、いいような気がします。
あっ、でも安くておいしいとは言っても、『おでん』は難しいかも・・・
魚の練り物っていうのがヨーロッパには(たぶん)存在しないので、好き嫌いがわかれそうです。
ちなみに、冒頭のカルボナーラは、本場のカルボナーラが食べたい。と言うシェフのリクエストにより、賄で作った一品。
一瞬でなくなっちゃいました(笑)
これはいつもの通り、がっちゃんの個人的な感想なので、サンプル数も少ないし、そんなことはない!!
とお怒りのお言葉もあることと覚悟しつつ書いてみます。
少し前に、ホテルの仕事をしました。
で、バイキングでさまざまなお料理が並ぶ中、一番人気は『お寿司』でした。
バイキングとは言え、天麩羅とお寿司は、目の前で作っているし、そりゃ食べたくなる気持ちはとってもわかるのですけれど、その時はイタリアンフェアが開催されていて、いつものバイキング料理にプラスして、イタリアから来日したイタリア人が目の前でパスタやリゾットを提供する。と言うブースもありました。(っていうか、がっちゃんはそこで仕事してたんだけど)
だから、それ以外にもたくさんのイタリア料理が並んでいました。
これはほんのメニューの一部で、本当は30品目作ったけど、最初のころは写真を撮るのを忘れてた・・・
Terrina di faraona e pistacchi
ほろほろ鳥とピスタチオのテリーヌ
Insalatina di trippa e fagioli
トリッパと豆のサラダ
Seppie in zimino
イカの煮込み
Merluzzo su gazzetto di pomodorini, olive e capperi
タラのオーブン焼き
Filetto di suino al tre pepi
豚のメダリオン 3種類の胡椒風味
Polli al mattone
チキンの煉瓦焼き
Panna cotta con salsa alla menta e Tiramisu`
ミントソースのパンナコッタとティラミス
でもね、こんなにいろいろおいしそうなイタリア料理があったけれど、実際のところブッフェでの人気は小龍包とか、ピラフとか、コロッケとか、ミニハンバーグとか、そういうものなんですよねぇ~。
なんていうか、すでに知ってるものばかり。
もちろん、バイキングってお年寄りから子供までいるし、定番のお料理が人気なのはわかるんですけれど、見ていると、男性の方が圧倒的に保守的。
女性の方は、
「普段自分が作らないもの。」とか、
「新しい食材」とかにも興味を持つ人が多く、
「かぼちゃのスープゴルゴンゾーラチーズ添え」とか、「カモのオレンジソース」とか「ほうれん草のスフレ キャロットソース添え」とか、ちょっと珍しいメニューで一品ごとに頼むタイプのお料理が結構人気だったんです。
もう一つの理由として、
「色々な種類を少しずつ食べたい。」
って思うのか、だからこそ、お寿司は魅力的だけど、今の時代、回転寿司で結構おいしいお寿司もあるから、お腹が膨れるお寿司よりも、ブッフェで少しずつ色々なものを取る方が多かった感じです。
一方、男性(特に高齢の方)は注文するのがめんどくさいのか恥ずかしいのか、寿司カウンターに突進。って感じで他の物なんて見向きもしない。下手すると、席から立とうともしない。って人も。
もちろん、全員ではありませんけれど、60代以降にの男性は圧倒的に寿司&天麩羅でした。
で、冒頭の日伊の比較に戻りますが、これがイタリア人だったらどうかと言うと。
かなり保守的です。
もちろん年齢にもよりますが、高齢になるほど保守的になりますね。
「イタリア料理以外食べたくない。」って人までいるし、もちろん全員じゃないけれど、人数が多くなるとアテンドするのも大変になります。
ただ、わざわざ遠い日本まで来る人は、そこそこお金を持っていて下調べをしている人か、もしくは東洋文化に興味のある人が多いので、観光の場合はお寿司屋さんにも結構入るようですが、ビジネスで来ている人は、生ものには手を出さない傾向が強いようです。
海外では、
「日本食=サシミ・スシ」
と言う図式ができているらしく、生の魚は怖くて食べたくない。と言う恐怖感がこんなふうに日本食は食べたくない。
となってしまうようです。
実際、日本でユッケや、生レバーで亡くなった人がいるように、イタリアでは生魚で亡くなっている人が多くて、基本「生食」は禁止で、一旦冷凍してからじゃないとダメなんですよ。だから美味しくないってこともあるんでしょうね。
まぁ日本人の多くが
「イタリア料理=パスタ・ピッツァ」
って感じですからなかなかほかの料理まで広く浸透するのは時間がかかるのかもしれません。
その意味では、日本をもっとアピールするためには、最近はやりのB級グルメをプロモーションしたほうが、受け入れられやすいんじゃないかと思います。
本気の懐石は、値段が高くて、日本人でさえそうそう足を運べません。
それに、和食の板前さんって、気位が高いっていうか、露骨に「どうせ外国人には繊細な味がわからない。」っていう顔をする人も多いし、「女の作る寿司は体温が高くてまずくなる。」なんて言い切る人もいたり。
作法が厳しく、理解されにくい懐石なんかを『日本料理』の代表としてアピールするより、焼き鳥とか、焼きそばとか、たこ焼きとか、お好み焼きとか、そんな物の方が受け入れられやすいし、いいような気がします。
あっ、でも安くておいしいとは言っても、『おでん』は難しいかも・・・
魚の練り物っていうのがヨーロッパには(たぶん)存在しないので、好き嫌いがわかれそうです。
ちなみに、冒頭のカルボナーラは、本場のカルボナーラが食べたい。と言うシェフのリクエストにより、賄で作った一品。
一瞬でなくなっちゃいました(笑)
ずいぶん長くブログを休んでいたので、初めての方にコメントを頂けるのも久しぶりです。
もし、ちょびさまもブログをされてるなら遊びに伺いますので、アドレスをご記入下さいね。
も~、がっちゃんさんの意見に、非常に同感!!!その通り!だと思います。
日本の男性、女性の場合の料理の選択。そして年配の男性の席から動かないのもほんと、おしゃる通り。
イタリア人の味覚は、保守的だな~と私も思います。
あれはやっぱり、ビビりだからでしょうか、それともイタリア料理が一番だ!って思っているからなのかな。
それにしても美味しそうな品々ですね。
わたしなら、絶対こっちの料理ばかり食べちゃうけどな~。
もちろん、すごく高齢で足腰が弱いとかそういう理由は別ですけれど。
前に自分がホテルに宿泊した時、近くに座った何かのグループで来た、団体客の人が、家族でもない人に対して、「自分はこんなの慣れてないから」なんて言って座ってる男性を見たとき、「あっちゃー」って思いましたよ。
周りの人も、「〇〇さん、そんなこと言ってたら、食べそこないますよ」って言って、さっさと席を立っちゃうと、男性も仕方なしにお皿を持ってウロウロしてましたけれどね。
うちは父親も台所に立つ人でしたし、一緒に買い物とかもよく行ってたので、こんな男性もいるんだなぁ~ぐらいに思ってましたが、今回ホテルで一週間ほど仕事をしていると、実際、本当に座ったままの男性客が結構多かったので、驚きました。
まぁそういう方はきっと好き嫌いもあんまりないのかもしれませから、ある意味出されたものは文句を言わず食べるってことなのかもしれません。
南部のほうが特に食べ合わせというか食材の組み合わせにもうるさいようですね。
イタリア人の地域性保守性の強さが、食の地域差特色をまもってるといえますが
おっしゃる通り、南部の方の方が拘りがあるように思います。
あるとき、ナポリ人を交えて、一緒に何人かで食事に言って、そのうちの一人が、ピッツァとカプチーノを頼んだら、そのナポリ人が本気で怒り出しました。
本人的には、お寿司にジャムぐらい気持ち悪かったようですが、ピッツァをパン類と分類したであろう日本人の気持ちも判るし、複雑な思いでした。
食に留まらず、地方の特性を生かし、愛するという意味では、日本もイタリアを見習わなければいけないなと思います。