Frontlineから15歳の男の子「Evan」のドキュメンタリー
https://www.youtube.com/watch?v=8lltJhpM4C0
概要
とても明るいEvanだったが、5歳の時から死ぬことについて執拗に語り出す。 そして10歳の時に自殺をほのめかし学校の屋上に上り問題児となる。
そしてそれから双極性障害と診断され投薬治療。 その後、リハビリ施設。 困難から回復したとして12歳から通常の学校(少し困難だけども特別支援に入らない)へ。
学校での生活はわきあいあいとしていたが、その内またウツのような症状がでて投薬が始まり、そして15歳、飛び降り自殺をしてしまう。
Evanには父親方の兄弟「Scott」が22歳の若さで自殺していた。
Scottもまたウツのような診断で治療を受けていたよう。
性格は明るく陽気だったがある時期から物思いにふけ、そして自殺未遂、次に、本当に死んでしまうという結末。
Evanの兄弟
このドキュメンタリーをみて疑問に思うのは、Evanが執拗に死を語ることから「自殺願望が強い」、あるいは「精神的に異常がある」のではと病気にしてしまうこと。
病気にさせられてしまった本当の問題は死を語ることが悪いとそれを無理やり止めさせたことではないだろうか?
この男の子が5歳の時に何故「死」についてそんなに執拗に思うようになったのか?
その原因をきちんと整理してあげることが大切だったのでは、と思う。
また執拗に思うきっかけになったのは、自分の父の兄弟が自殺をしたと知ったからではないのだろうか?
このように感受性が強く、そしてハイパーで頭の良い子ならなおさら「死」という衝撃に執着してしまった気がする。
「自殺」や「死」という話題は理解できる時期がくるまでなるべく避けるのが良い気がした。
また、Evanの場合は、もし早い時期からオジの自殺を知ってしまい、それが原因で「死」について思うようになったのなら、それを一緒に考えることが必要だったのではと思う。
死の恐怖より、オジは本当はどう生きたかったのか、何をもがいていたのか、そしてオジはEvanにどう生きてもらいたいと思ったかなど、オジの思いを理解できるようにしてあげることよかったように思う。 またそれがあればちょっと変わっていたのではとも思う。
死んでしまったからどうしようもないけど、何か別の方法があったのでは、そう思えるドキュメンタリーだった。