
前回、プリンス絡みでキム・ベイシンガーの幻のアルバムを紹介しましたが、今作は実際にキムが、歌姫の役を演じるLove ロマンスです。Sweetさだけでなく、ビターさもあって、作品としても素晴らしい。ニール・サイモンの脚本もうまい。そこにキム・ベイシンガーが絡むので、すごく魅了された作品でした。で実際、当時(91年公開)年末に映画館に見に行きました。
そういうのもあってかこの作品は、クリスマス時期にもピッタリなLOVE映画なのです。
キムは、セクシーな容姿と甘い歌声で観客を魅了するクラブ歌手、ヴィッキー・アンダーソン(バットマンのヴィッキーとかぶせたのか?)を演じます。登場シーンも、キムのセクシーな唇からです。

そして素晴らしい歌唱力と艶やかな振付で観客を魅了する。


大企業の御曹司でハンサムなプレイボーイ・チャーリーをアレック・ボールドウィンが演じます。

それぞれはまり役です。
でチャーリーは、お坊ちゃまでPlayboyな人生を送ってきたわけですが、男手一つで育ててくれた父親も高齢となり、安心させたいという事で結婚を決意します。その相手が、ハリウッドの大物プロデューサーの令嬢なのです。その父親は一人娘を溺愛。チャーリーにも「私の娘とスタジオを傷つけたら殺すぞ」とまで言われます。実際、チャーリーは彼女に色気等感じてないのですが、そういうのはトラブルの元だと自身に言い聞かせるのです。
で、友人との婚前パーティーみたいなので、ベガスに行った際、歌姫・ヴィッキーを目にし一目ぼれ。でも実はヴィッキーは大物マフィア、バクジー・シーガルの女、しかしチャーリーは情欲にも負け、彼女に手を出してしまうのです。
この作品の原題は『Too Hot To Handle』、操作不能っていう意味あい。理性が情欲に負けて行動すると災厄を招くというような事も言いたいのかな等とも思うわけです。ただ同性として、彼の行動はわからなくもない。
で、マフィアの女に手を出したらどうなるかって話ですが、ここでバグジーは、2人を結婚させるという手段にでます。新しい愛人ができたバグジーは、ヴィッキーを捨てる事ができ、チャーリーは、ハリウッドの令嬢との結婚が流れるという。これが最初の結婚になります。
すぐに2人は離婚しますが、この後、また3回結婚するというお話なのです。離婚の時は離婚するだけの要因があるわけですが、離婚後、また出会ってしまい燃え上がって結婚するというのがこの作品のおもしろさ。
チャーリーは、ヴィッキーを目にするとすぐ燃えあがってしまうんです。でヴィッキーもそれに応える。


さらにおもしろいのが、実際この映画のモデルとなったカップルがいるそうなのです。チャーリーの仲間たちも、最初は駆け出しの歌手やコメディアンや演出家だったりするのですが、後にみんな出世するという。これも実際にモデルがいるみたい。
キム・ベイシンガーの魅力が全開の作品です。クラブ歌手として、実際にスタンダードナンバーを歌うキム。時には激しく、時にはセクシーに、素晴らしい歌声です。そして、キム演じるヴィッキーも、チャーリーにより(ある意味振り回される)波乱万丈の人生を送り、物語の最後には華やかさだけではない、観客の胸にしみる歌も歌えるシンガーになっているという展開も素晴らしいのです。これらの曲はサントラに収録されています。前回紹介したお蔵入りとなったアルバムより、こちらの方が断然キムにFitする感じです。
で、この作品、91年当時見た視点と、結婚している今とではすごく感じるとこがちがってびっくりしました。91年の時は、「同じ相手と4回も結婚っておもろ~」みたいな、LOVEロマンス映画だな~位な感じでしたが、今回久々に見て、最後はジ~ンとくるものがあった。
これは、夫婦というものをけっこう深く描いている作品でもあるなと思ったのです。「同じ相手と4回も結婚するなんて馬鹿じゃないの」って笑える話ではないのです。
夫婦なんて元々他人であった者同士が何かの縁で同じ屋根の下で生活を営むわけです。でやはり喧嘩だってするわけです。長年一緒にいたら、何かのはずみで衝突し「顔も見たくない」って思う時もあるわけです。離婚はしないけど、心の中では完全に気持ちが離れている夫婦もいると思うのです。しかし、毎日顔をあわすし、子供もいたら子供の為にも一緒に生活を継続していかないといけない。お互い省みて、また関係を修復する。
以前、ネットでやりとりさせて頂いた方のBlogの中に『夫婦関係は何度もやり直せる』っていうふか~いエッセイにうなった事もあるのですが、その感覚がこの作品にだぶってしまいました。
この作品では、実際に離婚し、お互い離れてしまい別々の生活を送るわけですが、また何かの縁で出会い再び恋に落ちる。失って初めてわかるものもある。どれほど相手が大切な存在だったかと。この作品、最初の結婚はアクシデントなものでしたが、その後は、本当に相手を愛し、必要とし求愛し結婚する。でもまた離婚してしまうという。まあ、チャーリーのお坊ちゃま気質のダメ男ぶりが離婚を招いてしまうとこもあるのですが。
ヴィッキーも映画の中でこう言います「何回しても結婚って感動するわ」って。
作品の中でも3回目の離婚劇は最悪です。特にチャーリーが未熟な感じなんですが、お互い罵倒し、別れます。夫婦間でもそれを言ったわ終わりというWORDもあると思います。
でも二人は、やはり深く結びついているのです。離婚のまま話が終わったらまったくドラマにはなりません。チャーリーもヴィッキーも4回目の結婚の時は、人間力が相当増しているわけで、ヴィッキーの歌はより味わい深くなってなっているというとこもすごくいい。コメディーとシリアスな演技が両方こなせるキムの魅力が全開なのですが、なんどゴールデンラズベリー賞の最低女優部門でノミネートされているという。これはおれ的には理解不能。
最後に、ヴィッキーを演じたキムとチャーリー役のボールドウィンはこの作品をきっかけに本当に結婚するのです。ボールドウィンが相当くどいたみたい。そしてリメイクされた『ゲッタウェイ』では、夫婦だからできるのであろう、ある意味『ナインハーフ』も超えるハードなベッドシーンも見せるわけです。でも残念な事に離婚してしまいますが。二人が再婚したらドラマティックなのに。
そういうのもあってかこの作品は、クリスマス時期にもピッタリなLOVE映画なのです。
キムは、セクシーな容姿と甘い歌声で観客を魅了するクラブ歌手、ヴィッキー・アンダーソン(バットマンのヴィッキーとかぶせたのか?)を演じます。登場シーンも、キムのセクシーな唇からです。

そして素晴らしい歌唱力と艶やかな振付で観客を魅了する。


大企業の御曹司でハンサムなプレイボーイ・チャーリーをアレック・ボールドウィンが演じます。

それぞれはまり役です。
でチャーリーは、お坊ちゃまでPlayboyな人生を送ってきたわけですが、男手一つで育ててくれた父親も高齢となり、安心させたいという事で結婚を決意します。その相手が、ハリウッドの大物プロデューサーの令嬢なのです。その父親は一人娘を溺愛。チャーリーにも「私の娘とスタジオを傷つけたら殺すぞ」とまで言われます。実際、チャーリーは彼女に色気等感じてないのですが、そういうのはトラブルの元だと自身に言い聞かせるのです。
で、友人との婚前パーティーみたいなので、ベガスに行った際、歌姫・ヴィッキーを目にし一目ぼれ。でも実はヴィッキーは大物マフィア、バクジー・シーガルの女、しかしチャーリーは情欲にも負け、彼女に手を出してしまうのです。
この作品の原題は『Too Hot To Handle』、操作不能っていう意味あい。理性が情欲に負けて行動すると災厄を招くというような事も言いたいのかな等とも思うわけです。ただ同性として、彼の行動はわからなくもない。
で、マフィアの女に手を出したらどうなるかって話ですが、ここでバグジーは、2人を結婚させるという手段にでます。新しい愛人ができたバグジーは、ヴィッキーを捨てる事ができ、チャーリーは、ハリウッドの令嬢との結婚が流れるという。これが最初の結婚になります。
すぐに2人は離婚しますが、この後、また3回結婚するというお話なのです。離婚の時は離婚するだけの要因があるわけですが、離婚後、また出会ってしまい燃え上がって結婚するというのがこの作品のおもしろさ。
チャーリーは、ヴィッキーを目にするとすぐ燃えあがってしまうんです。でヴィッキーもそれに応える。


さらにおもしろいのが、実際この映画のモデルとなったカップルがいるそうなのです。チャーリーの仲間たちも、最初は駆け出しの歌手やコメディアンや演出家だったりするのですが、後にみんな出世するという。これも実際にモデルがいるみたい。
キム・ベイシンガーの魅力が全開の作品です。クラブ歌手として、実際にスタンダードナンバーを歌うキム。時には激しく、時にはセクシーに、素晴らしい歌声です。そして、キム演じるヴィッキーも、チャーリーにより(ある意味振り回される)波乱万丈の人生を送り、物語の最後には華やかさだけではない、観客の胸にしみる歌も歌えるシンガーになっているという展開も素晴らしいのです。これらの曲はサントラに収録されています。前回紹介したお蔵入りとなったアルバムより、こちらの方が断然キムにFitする感じです。
![]() | The Marrying Man: Music From The Original Motion Picture Soundtrack |
David Newman | |
Hollywood Records |
で、この作品、91年当時見た視点と、結婚している今とではすごく感じるとこがちがってびっくりしました。91年の時は、「同じ相手と4回も結婚っておもろ~」みたいな、LOVEロマンス映画だな~位な感じでしたが、今回久々に見て、最後はジ~ンとくるものがあった。
これは、夫婦というものをけっこう深く描いている作品でもあるなと思ったのです。「同じ相手と4回も結婚するなんて馬鹿じゃないの」って笑える話ではないのです。
夫婦なんて元々他人であった者同士が何かの縁で同じ屋根の下で生活を営むわけです。でやはり喧嘩だってするわけです。長年一緒にいたら、何かのはずみで衝突し「顔も見たくない」って思う時もあるわけです。離婚はしないけど、心の中では完全に気持ちが離れている夫婦もいると思うのです。しかし、毎日顔をあわすし、子供もいたら子供の為にも一緒に生活を継続していかないといけない。お互い省みて、また関係を修復する。
以前、ネットでやりとりさせて頂いた方のBlogの中に『夫婦関係は何度もやり直せる』っていうふか~いエッセイにうなった事もあるのですが、その感覚がこの作品にだぶってしまいました。
この作品では、実際に離婚し、お互い離れてしまい別々の生活を送るわけですが、また何かの縁で出会い再び恋に落ちる。失って初めてわかるものもある。どれほど相手が大切な存在だったかと。この作品、最初の結婚はアクシデントなものでしたが、その後は、本当に相手を愛し、必要とし求愛し結婚する。でもまた離婚してしまうという。まあ、チャーリーのお坊ちゃま気質のダメ男ぶりが離婚を招いてしまうとこもあるのですが。
ヴィッキーも映画の中でこう言います「何回しても結婚って感動するわ」って。
作品の中でも3回目の離婚劇は最悪です。特にチャーリーが未熟な感じなんですが、お互い罵倒し、別れます。夫婦間でもそれを言ったわ終わりというWORDもあると思います。
でも二人は、やはり深く結びついているのです。離婚のまま話が終わったらまったくドラマにはなりません。チャーリーもヴィッキーも4回目の結婚の時は、人間力が相当増しているわけで、ヴィッキーの歌はより味わい深くなってなっているというとこもすごくいい。コメディーとシリアスな演技が両方こなせるキムの魅力が全開なのですが、なんどゴールデンラズベリー賞の最低女優部門でノミネートされているという。これはおれ的には理解不能。
最後に、ヴィッキーを演じたキムとチャーリー役のボールドウィンはこの作品をきっかけに本当に結婚するのです。ボールドウィンが相当くどいたみたい。そしてリメイクされた『ゲッタウェイ』では、夫婦だからできるのであろう、ある意味『ナインハーフ』も超えるハードなベッドシーンも見せるわけです。でも残念な事に離婚してしまいますが。二人が再婚したらドラマティックなのに。
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