今回『ダークナイト』見るにあたり、バットマンシリーズの世界観を決定付けた記念すべき1作目『バットマン』を見直しました。
前にもいいましたが、アメリカ人って-マンって好きですよね。スーパーマン、Xメン、スパイダーマンetc・・・コミックから生まれたヒーローたち。USAのカルチャーですから、日本人にはちょっとわからない世界観を感じます。次々にアメコミヒーローが映画化されていますが、『スーパーマン』の次にこの『バットマン』の映画化の話がでたのは79年だそうです。しかし、構想ができあがっても映画化にのる映画会社がいなくて月日が流れていき結局、映画化になったのは10年後。アメリカ人の誰もが知っているこのスーパーヒーローの世界を映像化するのはかなりのチャレンジだったみたいです。
私がこの作品を見たのは、『バットマン』のファンというより大好きなキム・ベイシンガーが出演したからという理由だけ。彼女が出てなかったら興味ありませんでした。キム・ベイシンガーファンとしては大満足の作品でした。『バットマン』の世界観を知らない私としては、物語としてはそんなにいれこむ作品でありませんでした。だってストーリー展開に意外性というか、ドラマ性がない。
しかし、作品としては注目すべきところがたくさんあります。コミック文化のUSAの代表作の単なるコミックの映画化ではなく、大人も楽しめる芸術性も目指した野心作ではあるのは感じます。
この作品は、監督のティム・バートンの功績が大きいと思います。もともとアニメーターである彼は、バットマンの“ダーク”な世界観を理解し、独特の感性で映像化する才能ももちあわせていました。
バットマンの舞台となるのが架空の超犯罪都市“ゴッサム・シティ”。当時、映画建築史上最大規模でゴッサム・シティのセットが英国のパインウッド・スタジオに造られます。ヴィッキー・ベール役のキム・ベイシンガーもこのセットに入ったとき、そのスケールの大きさに電撃が走ったといいます。ゴッサム・シティの世界観は、やはりティム・バートンならでは。
そしてもうひとつのインパクトは、主役であるバットマン/ブルース・ウェインのマイケル・キートンではなく敵のジョーカー役のジャック・ニコルソン。正直なとこ、マイケル・キートンは地味です。(目力があるという事で起用されたみたいですが)
当初、ロビン・ウィリアムズがこの役に意欲的だったそうですが、意外にもジャック・ニコルソンが引き受けます。彼も相当な野心をもってこの役を演じた感じ。そして作品の質も高め、ジョーカーのキャラも際立ちます。『ダークナイト』のヒース・レジャーの評価が高いので彼の演技も楽しみ。
そして、ヴィッキー・ベール役のキム・ベイシンガーです。最近知ったのですが、もともとは、ショーン・ヤングがする予定だったそうなのですが、撮影の1週間前に落馬でケガをしたため泣く泣く降板し、急遽代役を探す事になります。とにかくスケジュールが空いている女優ですぐに撮影場所のロンドンにこれる女優という時点で、数人しか候補がいなかったらしく、最終的にキムになります。暇だったのかな~。でも最初からベイシンガーで文句ないでしょう。
ヴィッキー・ベールは、やり手の女性新聞記者。ブルース・ウェインの心の闇にも触れ、開放する癒しの役柄です。
最初の登場は美しい脚からです。
キムも、この役を演じた事により、キム・ベイシンガーではなくヴィッキー・ベールとして多くの子供たちに受け入れられた事を喜んでいました。男ばかりの出演者の中でキムの美しさとファッションは際立ちます。下の黒い服とかめちゃ好みなんですが。
彼女にとっても、この作品の出演はキャリアの中でもかなりの貴重な体験だったみたい。男ばかりの出演作というのは、オスカー助演をとった『LAコンフィデンシャル』もですね。この作品もキムの美しさが際立った。
ブルース・ウェイン役のマイケル・キートンは当初、様々な方面で最悪なキャスティングと叩かれたみたいで、バットマンフリークから反対のデモまでおきたみたいです。それでも彼はブルース・ウェインを演じきります。まー悪くはないのですが印象は薄い。ジョーカーが突出しすぎ。
そしてMusicをPrinceが担当。たしかに王道ヒーローのスーパーマンとちがって、バットマンは複雑なキャラですから、そういうダークなとこもプリンスも好きなのかも。彼が製作したサントラも大ヒット。
この作品からインスパイされた「BATDANCE」がプリンス自身も久々の全米1位を獲得。PVでもプリンス自らジョーカーを怪演。
スコア盤とプリンスの製作の各曲がバランスよく使われています。サントラの構成もユニークで、それぞれのキャラをテーマにした曲を作っています。ブルースとヴィッキーのバラードもあり、ブルースをプリンス、ヴィッキーを曲の中ではこれまた恋人の噂のあるシーナ・イーストンが歌います。
さらに、この作品をきっかけになんとおれのキムとプリンスは本当に付き合うのです(数ヶ月で別れたみたいですが)。キムももともとプリンスの音楽は好きだったようで意気投合したみたい。エンディングの「スキャンダラス」は官能的ななお気に入りのプリンス作のバラードですが、プリンスは、その曲をさらに3部構成で製作したミニアルバム「スキャンダラス・セックス・スウィート」をリリース。キムもレコーディングに招き濃密なひとときを過ごすのです。どこまで本当かわかりませんが、キムの喘ぎ声みたいなものも曲の中で聞こえるんですよね。プリンスの官能的なギターソロもあるし、好きな曲ではあります。
さらにさらに、キム・ベイシンガーのソロアルバムもプリンスは製作してしまうのです。リリースはされませんでしたが、入手しました。そのタイトルも『Hollywood Affair』。作品についてはまた。
こんな感じでコミックの『バットマン』は大人の映画として見事に映像化されます。明日録画してる『ダークナイト』見ます。
前にもいいましたが、アメリカ人って-マンって好きですよね。スーパーマン、Xメン、スパイダーマンetc・・・コミックから生まれたヒーローたち。USAのカルチャーですから、日本人にはちょっとわからない世界観を感じます。次々にアメコミヒーローが映画化されていますが、『スーパーマン』の次にこの『バットマン』の映画化の話がでたのは79年だそうです。しかし、構想ができあがっても映画化にのる映画会社がいなくて月日が流れていき結局、映画化になったのは10年後。アメリカ人の誰もが知っているこのスーパーヒーローの世界を映像化するのはかなりのチャレンジだったみたいです。
私がこの作品を見たのは、『バットマン』のファンというより大好きなキム・ベイシンガーが出演したからという理由だけ。彼女が出てなかったら興味ありませんでした。キム・ベイシンガーファンとしては大満足の作品でした。『バットマン』の世界観を知らない私としては、物語としてはそんなにいれこむ作品でありませんでした。だってストーリー展開に意外性というか、ドラマ性がない。
しかし、作品としては注目すべきところがたくさんあります。コミック文化のUSAの代表作の単なるコミックの映画化ではなく、大人も楽しめる芸術性も目指した野心作ではあるのは感じます。
この作品は、監督のティム・バートンの功績が大きいと思います。もともとアニメーターである彼は、バットマンの“ダーク”な世界観を理解し、独特の感性で映像化する才能ももちあわせていました。
バットマンの舞台となるのが架空の超犯罪都市“ゴッサム・シティ”。当時、映画建築史上最大規模でゴッサム・シティのセットが英国のパインウッド・スタジオに造られます。ヴィッキー・ベール役のキム・ベイシンガーもこのセットに入ったとき、そのスケールの大きさに電撃が走ったといいます。ゴッサム・シティの世界観は、やはりティム・バートンならでは。
そしてもうひとつのインパクトは、主役であるバットマン/ブルース・ウェインのマイケル・キートンではなく敵のジョーカー役のジャック・ニコルソン。正直なとこ、マイケル・キートンは地味です。(目力があるという事で起用されたみたいですが)
当初、ロビン・ウィリアムズがこの役に意欲的だったそうですが、意外にもジャック・ニコルソンが引き受けます。彼も相当な野心をもってこの役を演じた感じ。そして作品の質も高め、ジョーカーのキャラも際立ちます。『ダークナイト』のヒース・レジャーの評価が高いので彼の演技も楽しみ。
そして、ヴィッキー・ベール役のキム・ベイシンガーです。最近知ったのですが、もともとは、ショーン・ヤングがする予定だったそうなのですが、撮影の1週間前に落馬でケガをしたため泣く泣く降板し、急遽代役を探す事になります。とにかくスケジュールが空いている女優ですぐに撮影場所のロンドンにこれる女優という時点で、数人しか候補がいなかったらしく、最終的にキムになります。暇だったのかな~。でも最初からベイシンガーで文句ないでしょう。
ヴィッキー・ベールは、やり手の女性新聞記者。ブルース・ウェインの心の闇にも触れ、開放する癒しの役柄です。
最初の登場は美しい脚からです。
キムも、この役を演じた事により、キム・ベイシンガーではなくヴィッキー・ベールとして多くの子供たちに受け入れられた事を喜んでいました。男ばかりの出演者の中でキムの美しさとファッションは際立ちます。下の黒い服とかめちゃ好みなんですが。
彼女にとっても、この作品の出演はキャリアの中でもかなりの貴重な体験だったみたい。男ばかりの出演作というのは、オスカー助演をとった『LAコンフィデンシャル』もですね。この作品もキムの美しさが際立った。
ブルース・ウェイン役のマイケル・キートンは当初、様々な方面で最悪なキャスティングと叩かれたみたいで、バットマンフリークから反対のデモまでおきたみたいです。それでも彼はブルース・ウェインを演じきります。まー悪くはないのですが印象は薄い。ジョーカーが突出しすぎ。
そしてMusicをPrinceが担当。たしかに王道ヒーローのスーパーマンとちがって、バットマンは複雑なキャラですから、そういうダークなとこもプリンスも好きなのかも。彼が製作したサントラも大ヒット。
この作品からインスパイされた「BATDANCE」がプリンス自身も久々の全米1位を獲得。PVでもプリンス自らジョーカーを怪演。
スコア盤とプリンスの製作の各曲がバランスよく使われています。サントラの構成もユニークで、それぞれのキャラをテーマにした曲を作っています。ブルースとヴィッキーのバラードもあり、ブルースをプリンス、ヴィッキーを曲の中ではこれまた恋人の噂のあるシーナ・イーストンが歌います。
さらに、この作品をきっかけになんとおれのキムとプリンスは本当に付き合うのです(数ヶ月で別れたみたいですが)。キムももともとプリンスの音楽は好きだったようで意気投合したみたい。エンディングの「スキャンダラス」は官能的ななお気に入りのプリンス作のバラードですが、プリンスは、その曲をさらに3部構成で製作したミニアルバム「スキャンダラス・セックス・スウィート」をリリース。キムもレコーディングに招き濃密なひとときを過ごすのです。どこまで本当かわかりませんが、キムの喘ぎ声みたいなものも曲の中で聞こえるんですよね。プリンスの官能的なギターソロもあるし、好きな曲ではあります。
さらにさらに、キム・ベイシンガーのソロアルバムもプリンスは製作してしまうのです。リリースはされませんでしたが、入手しました。そのタイトルも『Hollywood Affair』。作品についてはまた。
こんな感じでコミックの『バットマン』は大人の映画として見事に映像化されます。明日録画してる『ダークナイト』見ます。
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「バットマン」に関しては、私はこの第1作の支持者です。
「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」も評価が高いですが・・
やっぱ、コミックの世界をそのまま表現したバートン監督のセンスは大したものだし、ニコルソンのジョーカーも歴史的名演(?)だと思いますわ。
キムのファッションもすごく素敵でした。
ジョーカーが目を留めるあの「写真」、まさにキムにしか撮れない一枚だと思います。まるでファッション誌の表紙のようだった。。
バットマンに関しては、もう一度、バートンが描いたようなコミックの世界に戻って欲しいですね。
製作サイドは、バートンに失望した、とかいう話ですが・・
が新シリーズは全然雰囲気ちがいました。『ダークナイト』見たのですが、やばい完成度でした。