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対オマーン(アウェー)、日本代表の底力を見た

2012年11月15日 | 日本代表(サッカー)
 最終予選の後半戦が始まります。前半戦は、ホームゲームが多く日程にもめぐまれたのもありますが、3勝1分けという文句なしの結果です。後半日程は、今回のオマーン戦に始まり、来年3月にヨルダン戦と猛暑の中東でのアウェーゲームが続きます。やはり、中東の試合はきついみたいです。日本のように、全員が走り、前線からプレスをかけ、攻守の切り替えの速さが武器の一つでもあるチームにとってはさらに消耗度が増す。いつもの日本サッカーが90分できない。スタミナ配分も考えながらのゲーム展開が重要かと思われます。けっこう中東でのアウェー試合は、泥臭い展開が多い。見ててけっこう物足りない試合も多い。
 さてそんなアウェーでの先発メンバーです。香川はケガで欠場。代役は清武となります。前田、さらに久々岡崎というフォワードポジションの選手ももどってきました。右サイドが、これまたケガの内田に代わり酒井宏。基本フォーメーションは、今年の6月でホームで対戦した時と同じです。ホームでは3-0の快勝でした。最終予選のベストゴールの一つでもあると思う、左サイドのワンタッチパスでの崩しから本田の華麗なボレーシュートもあった。



 しかし、今回ホームでは負けなしというオマーン。現在、オーストラリアと並んで2位につける。たしかに組織だったいいチームです。個人技もあるし。今後、サウジやイランに代わって中東でトップチームになっていく気がする。
 今日の日本代表の試合の入り方は、慎重というか、抑え気味だった印象をうけます。ボランチからけっこういい縦パスは入るけど、そこから前線への攻撃につながらない。いつものように本田が攻撃の起点にならなかった。相当マークが厳しかったし、超寒いロシアから超暑い中東という事でコンディションもよくなかったのか。
 しかし前半20分、今野からの浮き球パスに左サイドを駆け上がった長友が中央へ折り返し、相手DFのクリアミスに、つめていた清武がゴール!!!代表初ゴールを決めます。これまでもかなりほしいシュート連発していましたがついにゴールを決めます。しかし、これは始まりにすぎないと思いたい。どんどんゴールを決めれるMFになってほしい。
 いい時間帯で決めることができ、そのまま日本ペースで進むかとも思ったけど、オマーンは日本をかなり研究してる印象をもち、それが的確だったし、選手の気合いも感じた。
 前半、相手のシュートミスにも助けられなんとか1-0で終えます。
 後半も、日本はなかなか主導権を握れず。おされてます。いつもの細かいパスワークでの崩しもみれない、できない。起点は長友の左サイドのみ。今日は本田の動きもいまいちだった。右の酒井宏も、五輪の時のようなダイナミックさがまだ出ない。本田もあまり右に出さないし。右からのいい感じのクロスはなかった。
 後半19分、ザッケローニ監督、このままでは1-0で終えれないとふんだか、これまでにない手当をしてきます。
 
 

 あまり動きの良くなかった前田を下げ、左サイドに酒井高をいれ、長友を前にあげるという。以前、アジアカップの決勝・対オーストラリア戦で、長友を前にあげた事がありました。そして見事にはまった。こう着状態の終盤、スタミナのきれない長友の左からのえぐりは攻撃オプションとしてありだな。
 後半32分、DF吉田麻也の反則で相手にFKを与え、さらにそのFKが吉田麻也の足に当たりコースが変わりゴール。今日、麻也、なんか元気がなかったな。自身も「今までの代表ゲームで最悪なplayだった」と述べていますが、なんで?暑さでおもうように体も頭も動かなかったのか。
 同点にされ、オマーンはさらに勢いづく。しかし、ザッケローニと選手は冷静です。
 39分、ボランチに細貝を投入し、引き分けでもOKという展開。流れからしても、日本代表が相手ゴールをわる攻め手を感じない。こういう時、香川がいたらって思ってしまう。

 

 しかし、選手はあきらめてなかった。っていうかレギュラーポジションをつかみたい選手の必死さがここで出た。左サイドを酒井高が駆け上がり、見事なドリブルで相手を振り切りセンタリング、攻撃的な位置にあがった遠藤がヒールでつなぎ、岡崎が決める!!岡崎勝負強い。もってる。最後までゴールに貪欲だった結果だろうな。この展開は予想しなかった。この底力はすごい。左サイドを厚くしたザッケローニの手腕も光る。
 こないだのフランス戦も、フランスにほぼ主導権は握られていたけど、1-0で逃げ切った。なんかこういう力強さが出てきたのが頼もしい。最後の最後でも負けないという。控えの選手の必死さも感じた。
 今日のゲーム、最終予選の大局の中では、万が一負けてもまだOKの試合でもあった。さらに同点でも最低ノルマはクリアだった。しかし、同点濃厚の試合を勝ちにした代表の底力、そしてザッケローニ監督の手腕も光った試合だと思う。ただ今日は、本田を変えてもよかったんじゃないかな。でも代えないとこにザッケローニ監督の本田への揺るぎない信頼感を感じる。
 ブラジルワールドカップ出場は決定的となった。早めに決めれれば、その後は、選手の育成もできる。大陸間ワールドカップ(コンフェデ)も来年控えている。ワールドカップで勝てるチームへと進化しなければならない。 


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