VALERIAN 映画と音楽 それはおれの非日常へのささやかなトリップ

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十五才 学校Ⅳ(2000)

2008年09月27日 | 映画・ドラマ
 正直なとこ、邦画はそんなに好きではないです。なぜかというと、私は映画に非日常性を求めているとこがあるので、日本映画は日常の延長的な感じがあるというのが理由の一つです。もちろんそんな中で素晴らしい作品に出会う事もあります。
 あと私、映画を見るのは、WOWOWか映画館かレンタルで、なんとなくTVをつけてみるというのはほとんどないのですが、先日、NHKでこの作品をやっていたのですね。「学校」シリーズ、作品としては耳にしていましたが、なんか見る気にはなりませんでした。で時間もあってなんとなく見てたらものの見事に作品にひきこまれ、最後までどっぷりつかり、見終わったあとは、とてもさわやかな感動を得ていました。
 内容は、いたってシンプル。不登校の中学生が、ヒッチハイクの旅を通して成長していく様を描いた青春ロードムービー。これまた私、これまでロードムービー系好きではなかったのですが、一気に好きになりました。屋久島を目指して旅をするというのにも惹かれたかもしれません。
 この15歳の少年に、自分を重ねたり、子供を重ねたりするんでしょうね。細かいとこは記しませんが、とても「優しさ」に満ち溢れた作品でした。幸か不幸か「引きこもり」とか「不登校」とか経験はないですが、逆にそうした体験を乗り越えて成長した人は、その後の人生、相当強くなれると思うし、優しくなれると思う。
 丹波哲郎氏も懐かしかった。俳優さんってこうして作品の中で生き続けるから素適ですよね。各賞受賞も納得。山田洋次監督素晴らしいですね。(そういえば『たそがれ清兵衛』『武士の一分』も見て感動したわ。っていうか邦画好きじゃん、おれ。)

(受賞)
2000年度キネマ旬報誌ベストテン第4位
第55回毎日映画コンクール脚本賞受賞
第13回日刊スポーツ映画大賞作品賞受賞
日本映画ペンクラブ賞ベストワン
文部省選定
優秀映画鑑賞会特別推薦作品



 

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