朝早起きして新幹線に飛び乗りボブくんの演奏を聴きに江古田へ行く。日芸は久しぶりだったのだが、知らないうちにホールが出来ていてびっくり。というか、こんなにすぐ建つものなのかと驚愕。
ボブくんの演奏はエリオット・カーター、ペア・ノアゴー、高橋悠治、坂野嘉彦の作品をソロからマルチパーカッションまで一通り聴かせる内容の濃いもので、それぞれの作品の特徴を考えて選曲されており、なるほどと唸らせる。彼が取り上げてくれた坂野作品の「風の諸相」は、二年程前に彼のために作曲したものだ。途中で奏者がポーズを決めて、ダンサーのように舞うシーンがある。ボブ君はまるで流鏑馬でもしているように燐とした型で実に美しい動きを見せてくれた。とにかくこの「風の諸相」は打楽器奏者の身体をフルに使う作品で音楽の内容と体の動きが完全に一致するところまで弾きこまないと、すごくよそよそしい作品になってしまう。彼の演奏からは、動きと音楽をひとつのものとして統括しようとするとても強い意思を感じた。作家として幸せを感じる一瞬である。
ボブくんの演奏はエリオット・カーター、ペア・ノアゴー、高橋悠治、坂野嘉彦の作品をソロからマルチパーカッションまで一通り聴かせる内容の濃いもので、それぞれの作品の特徴を考えて選曲されており、なるほどと唸らせる。彼が取り上げてくれた坂野作品の「風の諸相」は、二年程前に彼のために作曲したものだ。途中で奏者がポーズを決めて、ダンサーのように舞うシーンがある。ボブ君はまるで流鏑馬でもしているように燐とした型で実に美しい動きを見せてくれた。とにかくこの「風の諸相」は打楽器奏者の身体をフルに使う作品で音楽の内容と体の動きが完全に一致するところまで弾きこまないと、すごくよそよそしい作品になってしまう。彼の演奏からは、動きと音楽をひとつのものとして統括しようとするとても強い意思を感じた。作家として幸せを感じる一瞬である。