もうひとつの太平洋戦争
戦時放送記者がいま明かす日本の対外宣伝戦略 二十一世紀図書館 並河亮著
たまたまテレビで東京ローズを見て興味をいだき、軽い気持ちで読み始めたが、かなり面白かった。著者はNHKの戦時中海外向けの宣伝放送を実際におこなってきた人であり、その淡々とした語り口に感情を抜きに記録を残そうという強い意思が伝わってくる。
昨年春ぐらいから、そして今年の震災後は特に情報の危うさを漠然と感じていたが、これを読んで、その危うさの意味が、かなりわかってきた。メディアがどうやって人を動かしたのか、外国に対してどのように牽制をおこなったのか等等、宣伝戦争の経緯と効果が時系列に述べられている。もちろんこれを読んだからといって実際の情報操作が出来るものではないと思うが、情報操作というのは、どのような過程でどのような効果を狙って動き始めるのかがわかる。つまり今だからこそ読むべき本だと思う。とくに目からウロコだったのは「反戦活動」さえ宣伝戦争のコンテンツ、つまり敵に対して武器の一つとして使う事ができるという事。第二次世界大戦時に既にここまで高度な情報戦争がおこなわれていたのだから、現代はいったい・・・・と考え込んでしまう。情報戦というのは情報であると気がつかない事が第一条件だという事も非常に納得できた。今の時代だからこそ知るべき知識だと思う。
戦時放送記者がいま明かす日本の対外宣伝戦略 二十一世紀図書館 並河亮著
たまたまテレビで東京ローズを見て興味をいだき、軽い気持ちで読み始めたが、かなり面白かった。著者はNHKの戦時中海外向けの宣伝放送を実際におこなってきた人であり、その淡々とした語り口に感情を抜きに記録を残そうという強い意思が伝わってくる。
昨年春ぐらいから、そして今年の震災後は特に情報の危うさを漠然と感じていたが、これを読んで、その危うさの意味が、かなりわかってきた。メディアがどうやって人を動かしたのか、外国に対してどのように牽制をおこなったのか等等、宣伝戦争の経緯と効果が時系列に述べられている。もちろんこれを読んだからといって実際の情報操作が出来るものではないと思うが、情報操作というのは、どのような過程でどのような効果を狙って動き始めるのかがわかる。つまり今だからこそ読むべき本だと思う。とくに目からウロコだったのは「反戦活動」さえ宣伝戦争のコンテンツ、つまり敵に対して武器の一つとして使う事ができるという事。第二次世界大戦時に既にここまで高度な情報戦争がおこなわれていたのだから、現代はいったい・・・・と考え込んでしまう。情報戦というのは情報であると気がつかない事が第一条件だという事も非常に納得できた。今の時代だからこそ知るべき知識だと思う。