でさっそく0.9ミリのシャーペンを買おうと近所にある、文房具界のヤナセ、船津堂へいきました。この店はぶっちゃけ素人相手の文房具屋さんではなく、完全に会社の事務所へ卸す、ある意味プロ相手の店ということもあり、万人が萌えるポップな文房具は在庫しておらず、そのかわり「なんじゃぁ、これは」っていうマニア、もとい専門家向けのある意味アングラ、いや、サブカル的な製品をとりあつかっているディーラーです。ここでシャーペンを見ていたらイケてる筆記具を見つけました。コクヨのキャンパスジュニアペンシルです。鉛筆をシャーペンにしたい小学生向けの商品なのですが、僕にとってはツボをグイグイ押してくる、というよりも単純にアガル文房具であります。もともと坂野は鉛筆好きで、目の前にあればかならず鉛筆を使います。ただ、メンテが大変という事もあり近年はやや縁遠くなっておりました。しかし、あの鉛筆の感触と太さ、そして黒鉛の濃淡を自由自在にあやつれ、文字はおろかアート作品までフォローできるという使い勝手の良さは忘れておりませんでした。また子どもの頃は誰でも一度はご経験があると思いますが、鉛筆の削った部分の反対側を奥歯でガジガジとかんだ時のなんとも言えない感触と味わい。触感は愚か食感までフォローしている文房具など鉛筆以外に考えられません。で、このジュニアペンシルは持った感じ、書く感じが非常に鉛筆に近いのです。子どもの筆圧にあわせ、芯は0.9と1.3という豪快なもの。もちろんすべて鉛筆のままというわけにはいきませんが、多少なりともあの感覚を再現してくれています。さすがと思ったのが、芯の太さにあわせた消しゴムの存在もいままでなかったものです。しかもこれ最近発売になったみたいです。さあ、好みがあるので書き味の保証はできないが一度使ってみよう。坂野は早速購入したぜ。君も時代の最先端へ!
午後から現場に入り、リハーサル、音響作り、照明セッティングなど等こなして本番。子供に風邪をうつされて少し熱っぽい状況での本番でしたが、美しい作品になりました。月もきれいで、風も軽く、心配した楽譜の飛散、譜面台の転倒などもなく、蚊もおらず、しかし虫の音だけは通奏低音のようにずっとコンサートを支えてくれました。今回のコンサートは現場でC#の音が一番強く聞こえてきたので(大部分は虫の音でしたが)、すべての音楽はC#を基本音として作曲、選曲しました。おかげで美術館全体にも綺麗な響きを作れたと思います。
一番左の上の方に坂野の木管楽器と鍵盤ハーモニカ、その反対側の一番右の階段の踊り場に林敬子さんの打楽器、センターのステージにマンドリンカルテット(山下直美さん、中島裕善さん、中村直哉さん、野尻敦子さん)、その左の通路に山田聡さんのトランペット、そしてステージの下の階段に石田和佳さんのヴァイオリンチェロを配置しました。美術館の照明は極力落とし、800以上の燈篭に明かりを入れて水に浮かべた様はとてもはかなく美しいものでした。そして写真ではわかりにくいのですが反響板がわりに山があり、不思議な反響音を聴かせてくれました。
プログラムは
M-1 虫の音とC#のサンプリング音楽~トランペット、打楽器、鍵盤ハーモニカの即興(坂野作曲)
M-2 バッハの無伴奏チェロ組曲より
M-3 マンドリンアンサンブルによるドビュッシーの小組曲より
M-4 ソプラニーノリコーダー、トランペット、チェロ、打楽器によるスケルツォ(坂野作曲)
M-5 クラリネット、トランペット、チェロ、マンドリンアンサンブル、打楽器による「UZU-UZU(うずうず)(坂野作曲)
の5曲です。最後の「UZU-UZU」は全員の演奏に虫の音のサンプリング音楽を同時演奏しました。
撮影は濱条さとしさんです。
一番左の上の方に坂野の木管楽器と鍵盤ハーモニカ、その反対側の一番右の階段の踊り場に林敬子さんの打楽器、センターのステージにマンドリンカルテット(山下直美さん、中島裕善さん、中村直哉さん、野尻敦子さん)、その左の通路に山田聡さんのトランペット、そしてステージの下の階段に石田和佳さんのヴァイオリンチェロを配置しました。美術館の照明は極力落とし、800以上の燈篭に明かりを入れて水に浮かべた様はとてもはかなく美しいものでした。そして写真ではわかりにくいのですが反響板がわりに山があり、不思議な反響音を聴かせてくれました。
プログラムは
M-1 虫の音とC#のサンプリング音楽~トランペット、打楽器、鍵盤ハーモニカの即興(坂野作曲)
M-2 バッハの無伴奏チェロ組曲より
M-3 マンドリンアンサンブルによるドビュッシーの小組曲より
M-4 ソプラニーノリコーダー、トランペット、チェロ、打楽器によるスケルツォ(坂野作曲)
M-5 クラリネット、トランペット、チェロ、マンドリンアンサンブル、打楽器による「UZU-UZU(うずうず)(坂野作曲)
の5曲です。最後の「UZU-UZU」は全員の演奏に虫の音のサンプリング音楽を同時演奏しました。
撮影は濱条さとしさんです。
息子が運動会の代休(代休ってなんだよっ)で学校がやすみ。連休中なかなか休みがとれなかったので「よし、映画に行こう」と提案。前から彼が見たがっていた「はやぶさ」を観にいった。なんだろ~。ものすごく手の込んだ学習ビデオだけど、最後はとってつけたようなエンディングがついてるなぁ。という印象。帰宅して調べたらズバリその通りだったのでちょっとのけぞってしまったぜ。おそらくあの「アポロ13号」をベースに日本的な叙情と家族の視点を入れてこの「はやぶさ HAYABUSA」の映画化を実行に移したのかもしれませんが、あまりにも、あまりにも説明的なセリフが多い。もちろん作っている人たちも演じている役者さんたちも極力イヤミにならないよう、それなりに工夫をしている感じですが。それに、はやぶさ計画そのものとヒロイン水沢恵のサブストーリーの組み合わせがあまりにも無理がある。で、無理やりこれをリンクさせるために妙なところに妙なシーンやセリフが入ってしまい、ちょっとシラけてるのだ。やはりこの「はやぶさHAYABUSA」を純粋な映画作品というにはちょっと無理があるのかなぁ。そもそもクライマックスの設定を無理やり帰還に合わせねばならず、ほんとうの意味でのはやぶさのクライマックス(おそらくはやぶさのイトカワ着地と行方不明からの連絡回復のくだり)をあっさり流してしまっているように思う。
あ~、もっと書きたい事(CGがチャチ過ぎとか、音楽の使い方などなど)があるけど、ヒロインであり、登場人物中ただ一人創作された人間、水沢恵役を演じる竹内結子さんはいいな。あと、はやぶさの打ち上げを見て地元のおじいちゃん、おばあちゃんが手を振る姿にはちょっと泣けてしまいました。あれはよかった。ギュッ。
あ~、もっと書きたい事(CGがチャチ過ぎとか、音楽の使い方などなど)があるけど、ヒロインであり、登場人物中ただ一人創作された人間、水沢恵役を演じる竹内結子さんはいいな。あと、はやぶさの打ち上げを見て地元のおじいちゃん、おばあちゃんが手を振る姿にはちょっと泣けてしまいました。あれはよかった。ギュッ。
先日、とあるところで特集を組んでいたというのもあるのですが、時間があったので、文房具を新調しようと近くの文房具屋さんに行きました。気分をかえるため定期的に筆箱の中を入れ替えるのです。いつからこんな事をはじめたかというと、きっかけは学生時代にあります。大学生になったとき親戚の叔父よりパーカーのボールペンをお祝いにいただきました。いまから20年位前のボールペンはインキがネチャネチャになったり、書いてすぐだと汚れたりしてあまり好きではなかったのですが、このパーカーのボールペンは衝撃でした。滑らかで書く事が快感なのであります。「ここここの快感はいったい何だっ!」それから坂野の文房具遍歴が始まりました。ボールペンやシャーペン、万年筆は書く事が快感につながらなければならないのですが、そういったものにはなかなか出会えません。いまだにあのパーカーを超えるボールペンには出会えないのですが、最近の低価格国産ボールペンはかなり高いレベルになってきました。有名なのは三菱鉛筆のジェットストリームです。おそらく国産低価格ボールペンの常識が覆ったぐらいの大ヒット商品です。ファンも多い。が、これは坂野的にはあまり好きになれませんでした。確かに書き味は気持ち悪いくらい滑らかなのですが、なんだか面白みがない。ノートに書く時、メモに書く時、わら半紙に書く時、新聞紙のふちに走り書きをするとき、それぞれ紙質にあった快感がえられねばならないのですが、どれも滑らか過ぎるというか、あまりに書いた通りに字が出てくる。つまり、書くときの癖であるペンの移動のちょっとした動きまでその紙に文字として書かれてしまうのです。洗面所の蛍光灯の下でみる自分の顔のようなもの。なんでもバッチり見えて身も蓋もない感じ。字を書く事も表現の一つなのだから、そんなところにドキュメンタリーはいらないぜ、といったところでしょうか。確かにインクの速乾性は目を見張るものがありますが、僕が思う書く快感とはちょっと違うのです。その点、昨日であったペンテルのエナージェルは凄い。滑らかだけど、紙によってその微妙な滑り具合が気持ちいいのです。ペンの移動でおこる文字の揺れもほとんどでない。つまり舞台で完璧な照明プランの中で見る女優さんのように自分の文字が出てくるわけです。筆記とは脳内思考と現実が初めて邂逅するドラマなのであります。劇的な物なのであります。筆記はこうでなくちゃと一発で惚れ込みました。しかもカラーデザインがカッコイイ。昨日はブルーを貴重とした新作をチョイスしました。さらに、先日買ったにもかかわらず無くしてしまっていた消えるボールペン、フリクションも新たに購入しました。やはり記録道具としていまいち信用がおけないフリクションですが、非常に良くできたボールペン、いやインクといわねばならないでしょう。これはエナージェルとの比較ですが、手帳など薄い紙に筆記したときのウラ移りがまったくないのです。もちろんエナージェルが悪いのではなくフリクションが出来すぎているのです。消える事よりも、むしろこちらを高く評価したいと思います。もう書きまくっていますが、さらにシャープペンシルも一本新調しました。シャーペンはいろいろ試していたのですがなかなか思ったものに出会っていませんでしたが、これもついに出会ってしまいました。運命の出会いです。ゼブラのエアフィットシリーズ。ボールペン等も出ているようですが、坂野にとってのベストはシャーペンタイプでした。ああ、もう書き込みも字数がない!続きは今度!
たまたまとある本、児童向けの図鑑を読んでおりましたら、最後に年表みたいのがついていました。そこには「江戸時代」「明治時代」「大正時代」「昭和時代」となっておるではありませんか。「えっつ、昭和時代!」のけぞりました。が、瞬間冷静になりました。そうか。子どもにとってはもう昭和って明治や大正と一緒なんだよなぁ。確かに平成になって二十数年。頭の中は高校生からあんまり変化していないので、考えようによっては昭和からタイムマシンに乗ってきたとも言えるわけであります。なんてことはない雑感でありますが、「昭和時代」の衝撃は凄いぜ。
週末多治見で上演するシンフォニーのクライマックスが完成。虫の音をサンプリング処理し、その音源にトランペット、クラリネット、チェロ、マリンバ、打楽器、マンドリンアンサンブルが加わるという作品になりました。美術館の中心にある滝の周りにそれぞれの楽器を配置し、人力サラウンドというか、本来のサラウンドを目指しています。もしかしたら、リアル3D音楽かな。ともあれちょっと一息入れて本番までは演奏者としての準備に専念です。