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坂野嘉彦 只今仕事中!

Banno Yoshihiko , Work in progress!

葬儀を終えて

2009年09月29日 | 日常
 タイトルでピンと来る人はミステリーファン。ただし今回はミステリーとは関係ない。先週末に母方の祖母の葬儀に参加したのだ。享年92歳なので本人にとっては無念も残るであろうがとりあえず、大往生である。連絡を受け病院にかけつけてたのが金曜日。そして日曜日の夜には遺骨を前に初七日を終えていた。あっという間である。「夜には骨となる」とはよく言ったものだ。通夜、葬儀と受付を担当するも、立ちっぱなしに慣れず、すぐにネをあげてしまった。
夜十年ぶりにあう従兄弟連中と音楽、美術、政治、教育にと久しぶりに語り合うが、眠気に耐えられず「続きは四十九日に」と早々に席を辞す。


オーライの裁判

2009年09月25日 | 作曲
ナツメでも、クロサワでもないが、こんな夢をみた。

ある街の法廷での事である。「オーライ」と呼ばれた被告が裁かれようとしている。彼は稀代のワルでその悪行に街の人々はうんざりしていたのだ。「有罪だ!有罪だ!」と叫ぶ人の声にオーケストラの音楽が重なりミュージカルのワンシーンのようになった。「オーライ、オーライ」と歌いながら傍聴席の人々は手にガラスの破片を持ち、振り回している。音楽が最高潮に達したとき、人々はクルリと振り返り傍聴席の後ろを歩いていた一人の男に向かいそのガラスの破片を投げつけた。ガラスは男の顔に綺麗に刺さったが、肝心の男は痛がらずただただ驚愕した顔をしている。「あれはオーライの兄貴だよ」と隣にいたオヤジが僕にささやいた。

僕はオーライがどんな悪さをしていたのか調べるため法廷を出て、彼の家に行った。

彼の家にはまだ両親が住んでいた。両親は息子が犯罪者になった事をあまり悪びれる様子もなく、さまざまな悪行を僕に話した。が、その内容はといえば、線路の柵を超えて列車を見たり、沼地で魚を取ったりと子供の悪戯と大差ない他愛もない事ばかりだった。僕はオーライと、彼を罰したこの街の人々に興味を抱き、この後いろいろと調べ歩いた。しかし出てくることといえばオーライの悪戯の話ばかりであり、しかもそれを話す街の人々は別段怒っている様子もなく、淡々と語っている。

僕はオーライ本人を観察したほうがよくわかるのではないかと思い、再び裁判所の門をくぐった。

法廷の扉をあけるとあいかわらずオーライはしかめっ面で傍聴席を睨んでいる。僕は彼が話すことを一言一句聞き漏らすまいと傍聴席の最前列へ移動しようとした。その時、突如傍聴席から音楽が鳴り出した。見ると傍聴席の最後列にはヴァイオリンやトランペットなどオーケストラが陣取っており、どこかで聴いた記憶のある音楽を演奏しはじめた。人々は手にガラスの破片を持ち、「オーライ、オーライ」と歌いだす。音楽が最高潮に達した瞬間、法廷の人々が僕にに向かってガラスを投げた。無数のガラス片が自分へ向かい飛んでくる様を見ながら「ああ、俺がオーライの兄だったんだな」となぜか無性に悲しくなった。

神尾 弥 Percussion Recital

2009年09月09日 | 作曲
お知らせです。
明後日9月11日の夜、東京の杉並にある室内楽専門ホール「ソノリウム」にてマリンバ奏者神尾弥さんのリサイタルがおこなわれます。坂野作品の「里神楽」も演奏されます。関東限定みたいな感じですが近郊にお住まいのかたはぜひぜひ足をお運びくださいませ。

詳細は以下のリンクから!


神尾 弥 WataruKAMIO Percussion Recital. Voices 3rd
“サ・ヴァ、サ・ヴィアン”