ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

新津の英進堂書店はとてもすばらしい

2009-04-16 09:11:46 | Weblog
 昨日、新津在住の「汽水域』編集委員にして、ばらくての『シリーズ鵺式』でおなじみの小説家の吉田勉さんから、次のような情報をいただきました。

 本日(14日)、FMにいつの昼の番組で、「本の店 英進堂」の諸橋専務が、「汽水域」について話をしたそうです。
・前後の対談がいい。とくに後ろの対談は高校の先生が江口さんと対談していたのが驚きで、はじけている。
 とのこと。これは手書きPOPにもなってますね。
・これで500円は安い
・バーコードがないけれど、個人書店なので置いてます
とのことです。

 英進堂書店さんは、オリジナリティあふれる店作りで一部に知られているナイスな書店。そこが「汽水域」を高く評価してくれているのはうれしい限りです。
 まあ、事前に書店に見本をお送りしたうえで配本させてもらっているのですが、ちゃんと読んでくださっている担当さんからは、一様に「おもしろい」「よみごたえがある」と高い評価をいただいています。
 というわけなので、まだ「汽水域」を購入していない方は、すぐに書店に走ってくださいね。
 取扱い書店は、4月16日現在で、英進堂書店のほか、萬松堂古町店、北光社、文信堂書店Cocolo万代店、紀伊国屋書店新潟店、ジュンク堂書店新潟店、NPО画廊新潟絵屋です。


「汽水域」内容紹介その4

2009-04-16 09:09:50 | Weblog
 「汽水域」作品紹介シリーズ第4回は、短歌「朱鷺十景」です。
 作者の若林智子さんは、俳句の阿部吉友さんと同じく、高等学校文化連盟文芸専門部で短歌部門の選者を務めておられる歌人です。今回の「朱鷺十景」は、佐渡島内に試験放鳥された朱鷺について歌ったもので、狭い檻から解き放たれた朱鷺の思いや、それを見つめる作者の思いが伝わる佳作ぞろいです。特に十首めの歌には、今の私たちの生き方そのものについて問いかける迫力があります。
 俳句が「語られていないことを想像する」文学形式であるとすれば、俳句より7・7、14文字多い短歌は、思いを端的な表現に載せてストレートに伝える文学形式であるとも言えるでしょうか。阿部さんの俳句と合わせてお読みになることをお勧めします。


「汽水域」内容紹介その3

2009-04-16 09:07:47 | Weblog

 新潟高教組教研文芸・オピニオン誌「汽水域」の宣伝シリーズ第3回は、新高教のみならず新潟県でも屈指の俳人・阿部吉友さんの俳句16句「ハナ・トゥル・セッ」です。
 阿部さんは、新潟県高等学校文化連盟の文芸専門部で長い間俳句部門の選者を務めている俳人で、俳句結社に所属し句作を続けている方です。今回、「汽水域」創刊にあたって、編集委員をお願いするとともに俳句作品の寄稿をお願いしたところ、快く16句をお送りいただきました。
 「ハナ・トゥル・セッ」とは韓国語で「ひとつ、ふたつ、みっつ」の意で、写真を撮る時の掛け声としても使われます。家族との韓国旅行での印象を詠んだ6句のほか、亡くなった父親への思いを詠んだ句、高校生文芸部員たちと佐潟へ吟行した時の句などが載っています。俳句は、わずか3句、五・七・五だけの、すべてを語りきらない表現形式ですが、研ぎ澄まされ精選されたことばとことばとの間に潜む深い思いが、にじむように伝わる作品ばかりです。


ブログでトグロ巻き その1「小説」をかかなけりゃなのですが

2009-04-10 09:25:10 | Weblog
【ばらくて巻末コラム「場末でトグロ巻き」ブログ版「ブログでトグロ巻き」】
 文章書きをそれなりに長いことやっていて、それなりにいろいろな文章を読んでもいると、自分でもなにか小説を書いてみたい、などと思うようになり、それなりにネタを作ってみたりしている今日このごろ。
 しかし、吉田勉さんのような才能を見せつけられると、どうも自信が持てなくなり、一歩踏み出せない状況が今日まで続いておるのです。
 日報文学賞を受賞した吉田さんからは、「次はあなたの番です」などとムチャなことをいわれ、「2008年中に1本仕上げますよ」と答えたものの、今はすでに2009年の4月。ばらくて13号の発行もさることながら、小説書きについてもちっとも先に進んでいないていたらく。困った困った。
 しかし、いつまでも停滞しているわけにもいかないので、後に引けない状況を作って自分を追い込む必要がある、と考え、ここで宣言いたします。

 ばらくて13号は7月中に発行する。
 小説もそのころまでに完成させる。タイトルは「恐怖の大凧合戦」(仮題)。

 と書いた直後から、とっても不安になるオブナイでした。

「汽水域」宣伝シリーズ 内容紹介その2

2009-04-09 09:09:48 | Weblog
 昨日、新潟高教組文芸・オピニオン誌「汽水域」を新潟・古町の北光社に納品してきました。これで、取扱い書店は、これまでの萬松堂古町店、文信堂書店Cocolo万代店、紀伊国屋書店新潟店、ジュンク堂書店新潟店、英進堂書店に加えて6店となりました。また、新潟市の下町、上大川前のNPO画廊新潟絵屋でも置いてもらっています。
 てなわけで、「汽水域」の内容紹介(その2)をさせていただきます。

◇たいくつな学校生活の中のちょっとしたスリルをたくみに描く ――吉田勉さんの『四時間目に』
 2008年度の新潟日報文学賞受賞者・吉田勉さんの新作小説は、とある高校を舞台にした短編です。たいくつな日々が続く学校生活の中で、6人の仲間がちょっとしたスリルを見つけ、緊張感あふれる1日を過ごす。特別凝った仕掛けもない、あくまで「日常」の枠内で、「非日常」の緊張感を演出するその手法は、「ばらくて」で「鵺式」を展開している吉田さんならではです。どこにでもドラマはある。読後、そのようなことを感じました。さわやかな読後感も○です。

「汽水域」内容紹介その1

2009-04-08 09:19:31 | Weblog
 オブナイが高教組で「汽水域」を制作していたのはすでにお伝えのとおりです。内容についてご紹介しないと、なかなか書店で手に取っていただけないと思いまして、高教組のブログでやっている内容紹介を転載しますので、お読みいただいて書店に走っていただきたいと思います。よろしくね。

 高教組文芸オピニオン誌「汽水域」、各方面からお褒めのことばをいただいております。連合の江花会長はご自分のブログで「文芸誌ですから、高校教員の創作・詩・俳句・短歌・川柳が並びますが、映画監督小林茂さんと渡辺英明委員長の対談と、月乃光司さんと江口歩さんと編集委員の鼎談という特集記事もあって、面白く読みました。(略)労働組合が文芸誌を刊行しようなどという発想にまず敬意を表したいと思います」とお書きくださいました。NPO画廊新潟絵屋からは「巻頭の小林茂さん対談から引き寄せられました。ちょうど「チョコラ!」上映が5月からと聞いているので、タイムリーですね」とmailをいただきました。
 そんなわけで、読めば必ず面白い(はず)「汽水域」ですが、中身がわからないと手が出せない、という方のために、ちょっとずつ内容紹介をしたいと思います。

◇『山月記外伝』――中島敦『山月記』を読んでいてもいなくても面白い。登場人物の心理に重点を置いたもう一つの『山月記』
 作者の松井恵子さんによれば、「これが初めての小説作品」だそうですが、とてもそうとは思えない圧倒的な筆力で、『山月記』の世界を新しい解釈で描き切った作品です。高校2年の現代文教科書の定番でもある中島敦の原作は、中国の古典「人虎伝」を下敷きに、虎に変身した李徴の独白を通じて、人間の「生」の不条理を描いた作品ですが、『山月記外伝』は、それぞれの登場人物の心理に重点を置き、人物像そのものを浮かび上がらせた、緊張感あふれる作品に仕上がっています。原作を読んだことのある人もない人も、楽しめること請け合いの傑作です。

※取扱い書店:萬松堂古町店、北光社(予定)、文信堂書店Cocolo万代店、紀伊国屋書店新潟店、ジュンク堂書店新潟店、英進堂書店(新津)

高教組で雑誌作りをしてました。その名は「汽水域」

2009-04-02 12:57:29 | Weblog
 というわけで、高教組で、教育研究活動の一環として、文芸・オピニオン誌の制作活動をやっていたわけで、このほど発行されました。その名は「汽水域」。海水と淡水とが交わる、豊かな生命を生み出す場所「汽水域」のように、高校教職員の豊かな「ことば」の力を蘇らせようということで制作しました。ちなみに、名付け親は「鵺式」の吉田勉さんです。
 その内容は、
 高教組渡辺委員長とドキュメンタリー映画監督の小林茂さん対談
 NAMARA江口歩さん・こわれ者の祭典月乃光司さん・「汽水域」編集オブナイ鼎談
 教職員の文芸作品(新潟日報文学賞受賞作家吉田勉さんの新作小説もあります)
 学校現場のとりくみ報告
 外部筆者寄稿
となっています。
 ちなみに、表紙はばらくて表紙担当者のヒロセ煌さんがデザインを担当していまして、ばらくてを知るある方が「これって高教組が出すばらくてじゃん」。
 そんなことは決してありませんよ、文化酒場もないし。とはいえなにしろオブナイが編集委員の一人なのは事実であり、そうすると多少はオブナイ的になる部分があるのは仕方ないのではないかと。
 なにはともあれ、ぜひばらくて読者の皆さまにはご購読をお願いいたします。
 取扱い書店は、現在は以下のとおりです。(今後増える可能性があります)

  萬松堂古町店 文信堂書店Cocolo万代店 紀伊国屋書店新潟店 ジュンク堂書店新潟店 英進堂書店(新津)

とりあえず「汽水域」表紙と、4月1日新潟日報6面の「汽水域」紹介記事もごらんください。

 

大変ご無沙汰しました。

2009-04-02 12:52:45 | Weblog
 ばらくて読者の皆さまには大変ご無沙汰しました。ほぼ半年ぶりでございます。慌ただしさに追われ、なかなか更新することができず、今日に至りました。全くもって、ブログを毎日とか毎週とか更新できる方々というのは対したもんだと思う今日この頃。
 で、ばらくて13号作業もやらずに何をやっていたかというと実は(以下次回に続く)。