ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

「汽水域」内容紹介その1

2009-04-08 09:19:31 | Weblog
 オブナイが高教組で「汽水域」を制作していたのはすでにお伝えのとおりです。内容についてご紹介しないと、なかなか書店で手に取っていただけないと思いまして、高教組のブログでやっている内容紹介を転載しますので、お読みいただいて書店に走っていただきたいと思います。よろしくね。

 高教組文芸オピニオン誌「汽水域」、各方面からお褒めのことばをいただいております。連合の江花会長はご自分のブログで「文芸誌ですから、高校教員の創作・詩・俳句・短歌・川柳が並びますが、映画監督小林茂さんと渡辺英明委員長の対談と、月乃光司さんと江口歩さんと編集委員の鼎談という特集記事もあって、面白く読みました。(略)労働組合が文芸誌を刊行しようなどという発想にまず敬意を表したいと思います」とお書きくださいました。NPO画廊新潟絵屋からは「巻頭の小林茂さん対談から引き寄せられました。ちょうど「チョコラ!」上映が5月からと聞いているので、タイムリーですね」とmailをいただきました。
 そんなわけで、読めば必ず面白い(はず)「汽水域」ですが、中身がわからないと手が出せない、という方のために、ちょっとずつ内容紹介をしたいと思います。

◇『山月記外伝』――中島敦『山月記』を読んでいてもいなくても面白い。登場人物の心理に重点を置いたもう一つの『山月記』
 作者の松井恵子さんによれば、「これが初めての小説作品」だそうですが、とてもそうとは思えない圧倒的な筆力で、『山月記』の世界を新しい解釈で描き切った作品です。高校2年の現代文教科書の定番でもある中島敦の原作は、中国の古典「人虎伝」を下敷きに、虎に変身した李徴の独白を通じて、人間の「生」の不条理を描いた作品ですが、『山月記外伝』は、それぞれの登場人物の心理に重点を置き、人物像そのものを浮かび上がらせた、緊張感あふれる作品に仕上がっています。原作を読んだことのある人もない人も、楽しめること請け合いの傑作です。

※取扱い書店:萬松堂古町店、北光社(予定)、文信堂書店Cocolo万代店、紀伊国屋書店新潟店、ジュンク堂書店新潟店、英進堂書店(新津)

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