犬っこまつりは、約390年もの長い間続いたといわれる秋田県湯沢市の民俗行事です。
江戸時代初期に、白昼堂々と人家を襲う「白討(はくとう)」という大盗賊がいましたが、
湯沢の殿様がこれら一味を退治し、再びこのような悪党が現れないようにと、米の粉で
小さな犬っこや鶴亀を作らせ、旧小正月の晩に、これを家の入口や窓々にお供えして祈念
させたのが、この犬っこまつりの始まりとされています。
また、夕暮れになると子どもたちが、門口に雪で作ったお堂っこの中に犬っこを餅や
甘酒などとともにお供えして、夜が更けるまで遊び明かす風習がありました。
それらをもとにしたお祭りで、冬の花火の美しさは格別です。
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