Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

満足のいく一冊

2024-03-11 08:55:46 | 

夜中にトイレに起こされるのは毎日のことだけど、起きるときに肩や頸の痛みを伴っているのがなかなかにつらい。昨夜は特に痛みがあったためか、目覚めたときから疲れ切っている

感じがします。一日のスタートなのにこれじゃあね。

自分に原因があるのもわかっているんです。難解数独の本をやり終えたあと、次姉の影響で買って来たホワイトナンクロに熱中したから。

やり始めは、こんな真っ白な状態のマスを埋めることなんて出来るだろうかと、やや茫然とするのですが、少しずつ解けてくるとこれが面白くてやめられない。

多分これが義母が家にいるときだったら、こんなにやり続けたりしなかったと思うんです。いなくなった今、よきに悪しきに、どちらにしても何をするにしても歯止めがなくなった

と言いますか。

毎日カリカリと苛立っていたことを思えば、今は心の平和を実感する日々。でもな。掃除をはじめとして家事の手抜きがひどくなっていると、こちらも日々実感痛感。

相方との生活は待ち時間がかなり多い、というのもあるでしょうね。帰宅しても仕事の後片付けを終えたあと鳩小屋の掃除。それからお風呂に入ってから晩ごはんで、帰宅から晩ごはん

まで軽く2時間は待たされます。

晩ごはんを作るのは下準備は早めにしますが、後は彼がお風呂から出る時間を見計らって作ります。下準備は夕方の早めの時刻に済ませているので、ぽっかり空く時間が3時間は

あるのではなかろうか。

昔から主婦は夫の帰りを待つ時間が長かったと思います。それぞれ時間の使い方や過ごし方は違うのでしょうけど、私みたいに数独とかナンクロは脳トレにはなるでしょうけど、

生産性は全くなし。そのことがちょっと残念だな。

 

そうした脳トレの他に空き時間にするのが読書。

肩を痛めてから、寝る前に本を読むのが苦痛になってしまって、読書は起きている時間だけになってしまっています。

でも最近読みたいと思う本が減った、ということは前にも書きましたっけね。閲覧履歴からおすすめの本をAmazonが提示してくれるのですが、それでもなんかなぁ、なものばかり。

そんな中、久しぶりに「おっ」と目を惹くものが。

                      

著者の大平一枝さんの文章は雑誌などで度々目にして読んだことがあります。私の好きな感じの文章で辛すぎず甘すぎず、なれなれしくもないけれどつっけんどんでもなく。

つまりは私がこうしてブログで書いている文章とは全く違う、生業として書いている人らしい文章、ということ。

サンプルでは前書きと目次だけ読むことが出来ましたが、それだけでなんとなくよさそうだなとピンと来て買ってみました。

28年の間に各媒体に書いたエッセイを一冊にまとめたもので、5つある章は「暮らしごと」「住まいと旅」「じりじり、おたおた育児」「おしゃれの謎、粋のしくみ」「人生の庭」。

ポストに投函されたこの本、1時間半で一気読み。ひとつのエッセイは長くても4ページくらい、だったでしょうか。短いけれど、伝えたいことがギュッと濃縮されていて、

なんてうまい言い回しなんだろうと思う文にいくつも出合いました。

読んでいて、どんな職業の人でも専業主婦でも、結婚して子どもを育てた人なら「ああ、私と一緒だ」と共感出来る話が多かったと思いましたね。特に育児について。

そして、ものづくりの作家を取材したときに、自分が熱を持って文字と対峙しているかと自らに問うのを読んで、やっぱりプロは違うな、と思いましたね。

長いことブログで文を書いていますが、これで生計を立てているわけでもないお気楽さ。誰かを攻撃するような文は書かないということは肝に銘じていますけど、ただ単に自分の

書きたいことを書いているだけに過ぎません。

文を書くことが好きだから、インスタとかではなくこうしてブログを綴っています。物書きになりたい、と思うことも何度かありました。

でも筆一本で生きていけ、と言われたらきっと「遠慮します」となるでしょう。まぁ言われることはありませんが。

そしてうまいなと思わされるのが文の終わり方。私も毎回、どうやって終わりにしようかと考えます。拙い文章も締めのひと言でちょっと点が上向くかな?と思っているので。

この本、買うきっかけは大平さんの文章もあるけれど、表紙がとてもいいなと思ったから、でもあります。中もいいんですよ。ブックデザインは本当に大事。そして副題も。

「自分のきげんのつくろいかた」というこのひと言は、今の私にぐっと来ました。

 

さてこの後、先日次姉のお嫁さんから借りてきた服を娘に渡すため、名古屋駅まで出かける予定。なんですが、どうも先月街へ出かけたあと膀胱炎がひどくなったトラウマがあって、

しかもこのところの冷え込みでなんだかまたもや~っとした感じがなくもない。抵抗力が落ちているから、感染症に罹りやすいとあのときも脅された?ので、用を済ませたらさっさと

帰らなくてはね。


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