くらしのうつわ

信楽焼の窯元に生まれた娘の日記

新しいお茶碗

2012年06月01日 23時41分56秒 | 日記
先日、お茶のお稽古へ行ってきました



季節はすっかり移り変わり、初夏のお茶室です。

お釜は炉から出され、お客様が暑くないように、お客様から離れた所へ移されます。

おもてなしの気遣いです。


この日は、朝から先生と二人でのお稽古です。

私のお点前が終わり、先生のお茶をいただきます。


そこで、

「このお茶碗でお茶をいただくと、長生きするよ」

と、お茶を点てていただきました。


聞くと、新しいお茶碗で、最初にお茶をいただいた人は、長生きするそうです。



このお茶碗は、喜寿のお祝いに作られたもので、贈られる方は焼き上がりを目にすることなく、ご逝去されたそうです。


貴重なお茶碗でいただくお茶は格別なものでした。



お茶室での静かな時間。


お茶碗や道具も、また人と人を繋げてくれます。

道具やお茶碗にこめられた思いも、そうやって、語り継がれていくのでしょうね







本日のくらしのうつわ

小松菜と油揚げのじゃこ煮








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