くらしのうつわ

信楽焼の窯元に生まれた娘の日記

作家市2013

2013年05月06日 23時41分57秒 | うつわ
久しぶりの投稿です

みなさまご無沙汰しています。季節はいつの間にか春になって、GWも心地良く過ごせましたでしょうか?

私は毎年恒例の信楽の陶芸の森で行われる「作家市」に出店しておりました。



初日は季節はずれの寒さで、だいぶ寒い思いをしましたが、だんだん暖かくなってきて、最終日の5日には快晴で暑いくらいでした。



期間中、甥っ子の子守りをしながら、のどかで自然いっぱいの信楽の空気を満喫していました。・・・って言ってもいつも信楽ですけど

けど、バタバタと工場仕事している風景ではなく、やっぱり芝生の上では解放感があって、楽しくうつわと向き合えます。こんな時間はとっても大切なんです。
お客様の気持ちや要望を確認しながら、自分の作った物に責任を持って売ることが出来ます。

期間中、たくさんの方にお越しいただきまして、本当にありがとうございました。

お買い上げいただいたうつわは、きっとそれぞれの「くらしのうつわ」になっていきます。

「去年買ったけど、毎日使っています。」

その一言が、一番の褒め言葉なんです。

使えば使うほど、「くらしのうつわ」となっていきます。

また、明日からそんなみなさまの「くらしのうつわ」を作っていきます



本日のくらしのうつわ

サツキマスのマリネ(by海のさち)写真拝借しました


京都府立陶工高等技術専門校 在職者訓練 ロクロ成形科

2012年08月07日 00時59分16秒 | うつわ
今日から一週間ほど、ロクロの勉強に行ってます。

私、実は絵付け、釉薬は勉強したのですが、ロクロは独学でやったりやらなかったり・・・

一度きっちり勉強したく、母校である京都府立陶工高等技術専門校で一年に一回ある「在職者訓練」へ行くことに。

在職者訓練は、陶器業界に従事している人や卒業生を対象にいろんな科目があります。

以前、水墨画へも行っていたのですが、今年はロクロ成形科へ

職業訓練校でもある学校なので、技術は抜群にいいです。

京都ならではの伝統工芸専門校なので、未来の伝統工芸士がたくさん学んでいます。


少し早めに到着して、懐かしい空気をたくさん吸いました。





この階段で記念撮影したなぁ・・・。




玄関入ってすぐの階段。入学式は本当に緊張と期待でいっぱいでした。




休憩のたびに来てた中庭。本当に毎日が楽しかったな。




私の時代は「陶磁器図案科」でした。



高校を卒業して、初めて親元を離れて京都暮らし。楽しいにきまってるじゃないですか

あの頃は、すべてが、わくわくしてたように思います。

あの時やっておけば良かったこと、今少しずつやっていこうと思います。


そんなわけで、ロクロの集中講座

今日は土殺しという作業を延々とやってました。

けど、これをきっちりやると、ロクロの半分は終わったようなものらしいです。

この基礎が本当に大切です。

何でも、基礎がきっちり出来上がってないと、仕上がりが悪くなります。

地味な作業ほど重要なんですね。



しかし・・・。

一日汗だくで窯場仕事した後の、この作業は堪える・・・

けど、なんだかあの頃に戻った新鮮な気持ちが、とってもいい感じ


明日も、がんばります



本日のくらしのうつわ

たまご豆腐

ジルモーリオ ディ バンブ

2012年07月01日 22時56分32秒 | うつわ
昨日の土曜に姉と母と甥っこの4人で、ランチに出かけました

行先は彦根。

わざわざランチに彦根

そう、「Germoglio di Bambu」ジルモーリオ ディ バンブ

ここの女性オーナーがいつも「炎の味がま」にお店で使う食器を買いに来てくれるのです

ずっと前からなかなか行けなくて、急遽みんなで行くことに

お昼時を少し外した時間をねらって彦根まで

彦根城のすぐそば、キャッスルロードを入ったところの四番町スクエアの入口付近にすぐお店を発見



お店の扉を開けると、店内はほぼ満席状態で、中から見慣れた顔の彼女が驚いた顔で、出迎えてくれました。

いきなり行って、ごめんなさい

そして、パスタランチを注文。

店内をくるっと見回すと、見慣れたうつわがあちこちに。

なんだか、少し恥ずかしいような、けどすごく嬉しくそんな光景を眺めていました。

そして、前菜。



すごくかわいく、綺麗に盛り付けられていました



そしてパスタ。



甥っ子リクエストのナポリタン。しかも大盛り

これまた、パスタといい感じにうつわが合っていました。

味はどれも、最高に美味しく、みんな満喫しながら自分達の作ったうつわで、プロが作ったお料理をいただきました。



そしてデザートです



「ころころ小鉢」とよんでいるうつわ。

ふだんはおかずしか入っているのを見かけませんが、さすがプロです。

こんなにかわいくデザート鉢になります

どれもこれもがすごくいい

女性目線の盛り付けと、最高に美味しい料理。

家庭料理とはまた違った感覚が、いい勉強になりました。

同じうつわでも、使いかたによって見え方が全然違いますね。

毎日のうつわ、グータンでのうつわ、お店でのうつわ。

食べてもらう人やシーンによって、うつわを楽しんでもらえるようなプロデュースをしていけば、使い方がもっと具体的になります。

たまには違う使い方を見て、もっと知らないと・・・。


うつわもさながら、彦根でのランチを十分楽しんだ時間でした


おなかいっぱいになって、お店をあとにし、ひこにゃんを見に彦根城まで。

ちょうどいいタイミングでひこにゃんが出てきてくれました



かわいい~~~

子供に交じって、おもわず大きな声で

「ひこにゃ~ん

ぽんぽこちゃんもかわいいですが、ひこにゃんもかわいかった~。

甥っ子と大はしゃぎの時間でした。


彦根でランチ。

とても有意義なひとときを過ごすことができました。

またがんばろう。


ジルモーリオ ディ バンブ
彦根市本町1-12-4

うつわとお料理が楽しめる素敵なお店です


お邪魔しました~。また行きますね




本日のくらしのうつわ

黒ごまのパンナコッタ by ジルモーリオ ディ バンブ   うつわ:ころころ小鉢



信楽焼ビアカップ展

2012年06月21日 21時49分52秒 | うつわ
今、信楽、陶芸の森では、「信楽焼ビアカップ展」が開催されています。



信楽焼振興協議会主催の企画展です。

この企画展は季節ごとにテーマが決められています。

今の時期、ビールが美味しくなってきましたよね

ガラスのジョッキで飲む生ビールも、最高に美味しいのですが、陶器のカップで飲むビールも格別に美味しいです

信楽焼の陶器ならではの手触りと、口触り、そして何といっても、きめ細かいビールの泡が出来あがる土もののうつわ。

信楽の土ならではのあらあらしい表面に触れることにより、空気の粒子が出来て、よりクリーミーな泡が出来るそうです。

使えば使うほど、味が出てくる信楽焼のビアカップ。

展示会では、約600点ほど勢揃いしています。

炎の味がまのうつわもありますよ。



そして、今回はなんと、キリンビールさんが協賛してくださいました



レトロで懐かしいポスターも、ご覧になれますよ。


暑い夏に、美味しいビールに似合うマイビアカップを、ぜひ探しに信楽まで遊びに来てくださいね



信楽焼ビアカップ展7月29日まで開催です



本日のくらしのうつわ

ビアカップ


第6回しがらき作家市 終わりました

2012年05月06日 23時12分43秒 | うつわ
5月2日から5日まで4日間にわたり開催されていました、第6回しがらき作家市、無事終了しました。



本当に例年にない悪天候で、足元の悪い中お越しくださいましたお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。

雨、突風、寒さで、出店している私たちが正直、気持ちも萎えていましたが、お客様の笑顔に救われた4日間になりました。


この作家市で、私は「炎の味がま」コーナーと、「しがらきSalon du グータン」コーナーを設けました。

「炎の味がま」では、従来の品物を、「グータン」コーナーでは、グータンで生まれたうつわの展示販売を行いました。











そして、初の試み、信楽焼のうつわと朝宮茶ティラミスのセット販売も行いました。





TEIBAN展で大好評だった朝宮茶ティラミスほうじ茶味。

信楽に来て下さったお客様に食べていただきたくて、さちさんの協力のもと、出してみました。

私が作ったうつわで目の前で食べてもらうのは、本当に緊張しますが、笑顔で持って帰ってもらうと、本当に幸せな気持ちになります。

うつわを使ってもらうと、評価は怖いですが、いいこと、悪いことに直面します。

準備も大変だし、度胸もいるけど、やって良かったって思います。

作り手と使い手がつながる大切な時間。

貴重な体験をしました。

これからも、たくさんの笑顔に出会えるために、うつわ作りに励みます



しがらき作家市、たくさんの方にお越しいただきまして、大変ありがとうございました。

またぜひお越しくださいね



本日のくらしのうつわ

朝宮茶ティラミスinしがらき作家市









全国陶磁器フェアin福岡2012 ありがとうございました

2012年03月27日 23時46分21秒 | うつわ
先週21日から25日まで福岡県のマリンメッセ福岡で開催していました「全国陶磁器フェアin福岡2012」

期間中、大変たくさんの方にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。

今年もたくさんの方のお出会いすることが出来まして嬉しく思っています。

去年来てくださった方、おととし来てくださった方、うつわを通してのたくさんの出会いと再会に、改めて繋がりの大切さを学びました。



私が出させていただいたDMをわざわざ「ありがとう」と言って手渡しに訪れてもらい、本当に嬉しかったです。



「くらしのうつわ」として、信楽焼を手軽に毎日使っていただく。そんなうつわを今年も福岡のご家庭に届けることが出来ました。

「くらしのうつわ」には、お客様のご意見からいただいて出来た品物がたくさんあります。

例えば、ティーポットがあるのですが、その上にコーヒードリッパーを作ってほしい・・・とのご意見があり、今年はドリッパー付きのティーポットが出来上がりました

写真がないのが、残念ですが・・・

信楽焼の良さと、日常生活で使いやすい一品です。

などなど、お客様のご意見と信楽焼を上手く合わせて、これからもがんばります。

どんどんご意見言って下さいね



さてさて、今回は姉と甥っ子との福岡入り。

せっかくなので、甥っ子と一日、遊んでしまいました


平日の雨の日を狙って、水族館へ



マリンメッセから30分弱のところにある、「マリンワールド」

私は久しぶりの水族館で、甥っ子はかなりのベテラン。

私が連れて行ってもらっているかのような誘導ぶりで、おおはしゃぎでした



甥っ子に魚の名前など、たくさん教えてもらって、甥っ子と魚に癒されてました。



アシカがカメラ目線で思わずパシリ

二人で大はしゃぎの水族館。

たまにはこんな時間も必要ですね。


楽しかった福岡。

また来年、たくさんの方にお出会いできることを楽しみにしています



本日のくらしのうつわ

コーンサラダ





全国陶磁器フェアin福岡2012 開催中

2012年03月22日 23時14分45秒 | うつわ
昨日から開催しています、「全国陶磁器フェアin福岡2012」



昨日、今日とたくさんの方にご来店いただきまして、たいへんありがとうございました。

中には、私が出させていただいたDMはがきを持ってきてくださったり、去年買って良かったからと、また少しずつ買っていただくお客様などなど、いろんな方にお出会い出来ることが、とても嬉しいです。

赤ちゃんを抱いた女性が、「去年はこの子がおなかの中にいたんです」と。

赤ちゃんの成長が1年の時間を物語っています。

また来年お会いする時は、また大きくなっているのでしょうね。

当たり前のことですが、私だけではなく、いろんな人の時間が流れています。

1年使っていただいたうつわは、きっとその家に馴染んできているのでしょうね。

全国陶磁器フェア、25日まで、マリンメッセ福岡で開催しています。


陶磁器フェアも楽しみですが、福岡といえば、毎年グルメが楽しみで、海の幸は絶品です

毎年、行くお店の「八千代丸」さん



大きないけすがあって、お魚を選べます。



絶対に外せない「イカの刺身」あまりにも新鮮で透明です



本当に新鮮でないと食べれない、真さばの刺身は絶品です



伊勢えびは言うことなしのおいしさです


信楽ではなかなかお目にかかれない新鮮なお魚を堪能しながら、福岡でのあと3日、頑張ります

美味しい食べ物と、温かい人の町、福岡。

やっぱり来て良かったです。

また、明日もたくさんの人に出会えますように



本日のくらしのうつわはお休みです







結婚式の記念品

2011年12月06日 01時04分16秒 | うつわ
このブログを見てくださっている方から、ご依頼がありました

友人の結婚式の2次会の記念品を作っていただきたい。とのことでした。

聞けば、結婚式は石垣島で済ませられ、地元で披露パーティを開催するとのことでした。

S川さんと言う方で、白地に川が流れているような感じで仕上げてほしい。

・・・・・う~ん



あれにしよう


白地に青ガラスを散らしたカップにしました。


こんな風に、ご依頼主のイメージが出来ていれば、作り手としては、そのイメージが伝わってきます。

何より、この友人のご結婚を祝福する気持ちがすごく伝わりました。

だから、私もイメージ出来たんだと思います。

実際の品物はイメージに沿って出来上がってたかは、分かりませんが、私なりの表現でした。

贈る人の気持ちが、作り手に伝わって、贈られる人まで届くと何よりです。

私は重要な仕事をしているのだと改めて思いました。

伝えているうちに気持ちが途切れて、贈りものの価値を下げてはいけません。

ほんの少しずつのコミュニケーションだけでいいのです。

大切なことは贈る人の気持ちを伝えることです。


これからも、こんなうつわ作りをしていきたいと思っています。



記念品と一緒に信楽の私の先輩でもあるカエル専門の「シクヤ製陶所」さんのカエルも贈られました。

引き取りに来てくださる30分ほど前に窯出しされて、熱々の状態で持ってこられて、あまりのかわいさに感激して、思わず撮ったカエルさんたちです



新郎新婦の特徴を細かく取り入れて、カエルの置物になりました


こんなカエル見たら、ご本人さん達は感激ですね


思いを形にする。この技術は本当にすごいです。

こんな職人さんが信楽にはたくさんいます。

それがきっと信楽ですね


この思いを伝えてくださった、Y氏さん。


ありがとうございました。





本日のくらしのうつわ

牛すじ大根





第24回全国陶器市

2011年11月04日 21時08分01秒 | うつわ
11月2日から6日までの5日間、兵庫県姫路市で「全国陶器市」が開催されています

炎の味がまも、ちょこっとだけ間借りさせてもらって、出店させてもらっています。






この3日間、すごくお天気に恵まれて、たくさんの人出でした


お茶席も設けられています



姫路お菓子まつりも同時開催でたくさんのスイーツのブースが併設されています。



どのスイーツをお土産にしようかと、毎日物色中です


姫路城の真ん前の、大手前公園、全国各地の焼物産地が軒を連ねています。

全国の産地が関西圏に集結するのは、珍しいそうです。

明日からお天気は下り坂ですが、お近くの方は是非


姫路でも、うつわのいい出会いがありました。

「昨日買った品物がよかったから、今日も来た」

とおっしゃって同じものを買われた方もいらっしゃいました

その言葉を聞くと、本当に来て良かった、うつわを作っててよかったと思います。

出先での温かい出会いが、ものづくりの原点です。

一人一人の出会いと言葉を大切にしていきたいです



本日のくらしのうつわ

差し入れでいただいたみかん





男のうつわ

2011年10月18日 23時52分07秒 | うつわ
先日のセラミック・アート・マーケットで、うつわを頂きました

陶器作ってるのに、うつわ

作り手さんが、男性のうつわです。

私では、絶対に作れない





穴窯でしっかり焼かれた、あらあらしくも、ビードロの感じが絶妙にいい感じのうつわです。

やっぱり、作り手が男性だと、こんな男っぽいうつわになるものですね。

京都で作陶されている「村越琢磨」さんです。

小倉や、福岡へ出かける時は、たいてい出店されています。

いつもお世話になっている方です。




お料理教室「しがらきSalon du グータン」のお話をしたら、このうつわに料理を盛ってみてと、気前よく渡してくださいました。

海のさち」さんのお魚料理が映えそうなうつわでした

今度、グータンのときに、一度使ってみよう

同じ料理でも、女性の作り手と男性の作り手では、ずいぶん雰囲気が違ってきます。

次回グータンは、このテーマでいこうかな・・・

どんどんやってみたいことが増えてきています。

村越さんのうつわにお料理をのせたら、またブログでご紹介しますね



やはり、どんなに頑張っても女性です。
力強さでは、かないません。

悔しくて、力が欲しい時もたくさんありました。

けど、女性らしさは磨けば、出てくるものですよね。

女性らしさを磨いて、私らしいモノ。作っていきたいです



本日のくらしのうつわ

松茸ごはん