くらしのうつわ

信楽焼の窯元に生まれた娘の日記

のぼり窯焚いてます

2011年09月15日 19時39分37秒 | 工組青年部
信楽陶器工業協同組合 青年部、一年に一回の「のぼり窯焼成事業」しています。

9月13日から、点火して約4~5日の予定で焚きます

滋賀県立陶芸の森で行っています。


窯当番が組まれ、夕方から夜中から朝まで、青年部が交代で窯焚きです



火袋とよばれるところから、ゆっくり温度を上げていきます。

耐えず、みんなで夏の間に割った薪をいれて温度をキープしながら、ゆっくり上げていきます。

少し気をゆるめたりすると、すぐに温度が下がってきます

窯の感じを見ながら、窯に合わせて薪を入れます。

初日の夜に行ったんですが、この時の温度がまだ500℃くらい。

何とか、作業にも余裕がありました。



一日たって、昨日の晩に行ったら1000度くらいまで上がってました。

もう、熱くて熱くて

けどやっぱり気を緩めると温度は下がります。



昨日とは全然違う炎の勢いです。

かなり気を引き締めて作業にかからないと

薪で焚くって言っても、温度計があったりして、わりとスムーズにいきます。

温度計のない時代は、どうしてたんだろう・・・

先人には本当に頭の下がる思いです。

炎の勢いや匂い、火のひき具合なんかで見てたのでしょうね。

いろんなことが便利のなったこの時代は、すべてにおいて鈍感になってしまったのかも知れません。

五感を鍛える

きっと、何かが見えてくるはずです。








青年部の窯焚き、17日の早朝までやってます

気軽に見学に来てくださいね。一般の方も大歓迎です

場所 滋賀県立陶芸の森



本日のくらしのうつわ

さばの味噌炊き