前道議の挑戦 その3

前北海道議会議員。
日頃の活動と私の“想い”を感じ取って頂ければ幸いです。

新千歳空港

2012年03月28日 | インポート

昨日は午後2時から新千歳空港国内線ターミナルビルで行われた講演会

「新千歳空港の国際拠点空港化を目指して」

に出席しました。

講演者は成田国際空港株式会社 特別顧問の黒野 匡彦氏。

黒野氏は旧運輸省事務次官、成田空港(株)代表取締役社長も務めた航空業界のプロ。

「激変する日本の空」と題して講演を頂きました。

成田と羽田の空港容量の拡大を比較しながら、両空港の特徴を解説頂きました。

国際線が充実し羽田は便利になったとは言え、発着時間の制限が有り、成田に比べるとごく小さいこと。

空港の特性上(東京湾の狭さ、空域の狭さ、埋め立てコストなど)、これ以上の拡大は限界があること。

成田は国際線が2011年で23万回の発着(2015年には30万回も可能。国内は2万回)。

一方羽田は国際線は3万回の発着。しかし国内線は32万回。

これまで日本が拒否してきた「オープンスカイ」協定を世界各国とようやく締結するようになったのは、民主党の政策転換と成田空港の発着枠の拡大に依ることが大きいこと。

2014年3月の羽田の国内線が2.7万回増える予定になっているが、発着枠拡大の「ラストチャンス」であり、北海道としてこれに備えて取り組みが必要であること。

これによって首都圏とのパイプ、国際線からの乗り継ぎを考えた路線の確保が課題であること。

新千歳空港の位置はアジア・東京と比べても欧米に最も近い距離的条件に有り、欧米からのゲートウェイになり得ること。

ドル箱の羽田-新千歳線はニューヨーク-ボストン(あるいはワシントンDC)線のように飛行機を中・小型化して増便する時代になっていくこと。

成田空港の民営化に当たっては、地元との調整役60名を擁し、地域のお祭りに参加する、就職斡旋を行うなど、地元に密着した会社として歩んできたこと。

空港と地域の共生・共栄の時代であること。等々

様々な示唆に富んだお話を頂き、大変勉強に成りました。

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講師の黒野 匡彦・成田空港株式会社 特別顧問

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