’08/02/11の朝刊記事から
タクシー不正受給 夫婦ら4人送検
【滝川】生活保護受給者の夫婦らが介護タクシー料金を含む生活保護費約2億円をだまし取っていたとされる事件で、滝川署は10日、詐欺の疑いで、滝川市黄金町東3、無職片倉勝彦容疑者(42)と、妻の無職ひとみ容疑者(37)ら4人を送検した。
ほかに送検されたのは、札幌市北区新川2の4、介護タクシー会社役員板倉信博(57)、同市白石区東札幌2の6、同社社員小向敏彦(40)の2容疑者。
調べでは、勝彦容疑者らは2006年3月から生活保護を受給。札幌に通院するため板倉容疑者のタクシー会社を利用し、板倉容疑者に「1回の利用で7万円よこせ」と要求して現金を受け取るようになった。
同年10月からは,滝川市から会社に支払われたタクシー料金の一部を還流させ、年間7500万円の収入がありながら、生活保護を受給したとされる。
同署によると、勝彦容疑者は、板倉容疑者の会社と「実際に運航しない(架空請求の)場合は利益を折半」などと支払について細かく決めていたという。
’08/02/11の朝刊記事から
同じ交番また警官拳銃自殺
栃木・真岡署
10日午後5時10分ごろ、栃木県益子町の真岡署益子交番で、真岡署地域課の柏倉盛行巡査長(27)が拳銃で頭を撃ち自殺しているのを、パトロールから戻った同僚の巡査部長(60)が発見した。
遺書と見られるメモが近くに残されており「相談に乗ってもらったいたにもかかわらず、こんなことになって申し訳ない」などと書かれていた。益子交番では昨年12月にも、巡査(23)が拳銃で腹部を撃ち自殺しており、同署が動機などを詳しく調べている。
調べでは、柏倉巡査長は交番二階の便所で、右側頭部から血を流して倒れていた。拳銃は貸与されたもので、弾が4発残っていた。
家族のことで悩んでいたという。
同日午後5時から、巡査部長と一緒にパトロールをする予定だったが、姿が見当たらなかったため、巡査部長が捜していた。
舘野勝則署長は「同様の事案が起き、申し訳ない。再発防止策を検証し、実効性がある対策を取りたい」と話した。
’08/02/11の朝刊記事から
日本人学校使用の書籍 中国、通関認めず
「尖閣」記述を問題視か
【上海10日共同】中国・上海市の上海日本人学校浦東校(泰地和幸校長、児童・生徒数、1089人)が日本から先月取り寄せた地理に関する書籍や副教材など約800冊が、通関できないままになっていることが10日までに分かった。
税関当局は具体的な説明をしていないが、中国が領有権を主張している尖閣諸島(中国名・釣魚島)を日本領と表示している書籍があり、中国側がこれを問題視している可能性がある。上海の日本総領事館は近く当局に対し、通関が認められない理由をただすとともに、問題となっている書籍以外の通関を認めるよう求める方針。
関係者によると、書籍は先月、上海の港に到着したが、検査の結果、通関を認められなかった。
浦東校側が中国側の関係者を通じて事情を聴いたところ「一部に好ましくないものがあり、(通関に)時間がかかっている」との回答があった。
関係者によると、中国側が問題視していると見られるのは図書館用の地理に関する書籍。日本の国土について説明する章があり、地図の中で中国など周辺国と色分けして日本の領土を表示。排他的経済水域(EEZ)を線で示し、尖閣諸島を日本領として記している。
このまま検査を通らなかった場合、すべて日本に返送されるか、没収される可能性がある。
’08/02/11の朝刊記事から
岩国市長に新人福田氏
艦載機移転賛成派が勝利
前市長辞職に伴い、米空母艦載機移転の是非が最大の争点となった山口県岩国市長選は10日投票、即日開票の結果、無所属新人で移転賛成の前自民党衆院議員、福田良彦氏(37)が1700票余りの小差で、無所属で移転反対の前市長井原勝介氏(57)の再選を阻み、初当選を果たした。投票率は76.26%で前回を11.17ポイント上回った。
福田氏は移転問題への今後の対応について「騒音や治安対策を国と具体的に交渉する。安心安全を確保し、有利な交付金を引き出す」と述べ、艦載機移転に向けて政府と協議する意向を示した。
岩国市民は2006年3月の住民投票、同年4月の前回市長選で示した「移転反対」の意思を180度転換した形。
岩国基地への艦載機移転は、懸案だった地元同意取り付けに向け動き出す見通しとなったが、反対の井原氏との差は僅かで、福田氏は慎重な舵取りを迫られそうだ。
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’08/02/10の朝刊記事から
ロシア軍機領空を侵犯 伊豆諸島南部
9日午前7時半ごろ、ロシア空軍の爆撃機1機が、東京・伊豆諸島の南部を領空侵犯した。防衛、外務両省によると、領空侵犯はロシアの輸送機が2006年1月、礼文島の日本領空に侵入して以来。外務省は在日ロシア大使館のコスチン参事官に厳重抗議し再発防止を申し入れた。
航空自衛隊は百里基地(茨城県)や浜松基地(静岡県)などからF15戦闘機や空中警戒管制機(AWACS)など計24機を緊急発進させた。爆撃機に警告したが応答はなかったという。
防衛省によると、爆撃機はオホーツク海上空から太平洋上を南下。小笠原諸島付近で北に進路を変え、伊豆諸島南部の孀婦(そうふ)岩付近の上空を約3分間にわたって侵犯した。
ロシア側は否定
【モスクワ9日共同】ロシア空軍の爆撃機が日本の領空を侵犯したとされる問題で、ロシア空軍のドロブイシェフスキー広報部長は9日「空軍機は所定の任務を遂行したもので、日本の領空は侵犯していない」と述べ、領空侵犯を否定した。タス通信が伝えた。